
アメリカを分断する「怒り」の源流 上・下 エヴァン・オズノス著 笠井亮平訳 白水社2024
非常に読みごたえがある。ジャーナリストが様々な取材を行い、その事例をナラティブ的に示して、アメリカの分断がどこから来ているかを探る。
ウエストヴァージニア州という馴染みのない地域、金融には馴染みのあるグリニッジ、そして前駐日大使が市長時代も描かれるシカゴの様子が語られる。
銃規制の問題、BLM、そして議会襲撃。。。
読んでいて心が痛む部分も少なくないし、ウォールストリートのエリートのホワイトカラークライムも。
原著は2021年、翻訳は2024年。2020年のバイデン勝利でも分断につき楽観的な評価をしなかった著者が2024年選挙と現代をどうみているか続編が楽しみな良書である。
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