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Pretenderの備忘録

三島由紀夫論

2024-02-08 23:15:08 | 読書
平野啓一郎著 新潮社2023

700ページ近くの大著。仮面の告白、金閣寺、英霊の声、豊饒の海の四作品を取り上げて論じるが、他の作品との有機的な繋がりや、三島という作家にも目配りを欠かさない。註や主要参考文献も学術書に引けを取らない。三島が依って立つ、哲学や仏教の思想についてもきちんと論じられている。セクシャリティにも当然多く触れられている。

平野啓一郎というのは凄いなと思いながら読み進めた。豊饒の海は二回読んだし、その他の作品も読んでいる。だが、三島を考えるというよりも、平野を通しての三島ということで、平野のことを考えさせられた本だった。小説家として、三島が望んだノーベル賞に近いといわれているこの作家が、その暁に何を考え、どんな言葉を発するだろうか。
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ドン・パスクワーレ

2024-02-08 20:51:20 | 音楽 Opera
演出は五年前、舞台転換装置がたらたらしているなあと思った、多少は改善したかもしれないが、装置の移動のウィーンという音が、オケや歌唱に被ることもあり、非常に気になった。

歌手は素晴らしい声量と表現力で楽しませる。音楽もしっかりと鳴らす。

楽しいオペラでもっと上演されてよいと改めて思った。
上演が三回ということで、ほぼ満席。


新国立劇場 オペラパレス
【指 揮】レナート・バルサドンナ
【演 出】ステファノ・ヴィツィオーリ
【ドン・パスクワーレ】ミケーレ・ペルトゥージ
【マラテスタ】上江隼人
【エルネスト】フアン・フランシスコ・ガテル
【ノリーナ】ラヴィニア・ビーニ
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京交響楽団
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