翻訳がいつの間にか、小田島雄志先生から息子になっていた。
鄭 義信演出は、関西弁、またかという感じもしないでもない。
南部の訛りを関西弁としたのだろうが、南部の独特の空気は全然感じられない。それを大阪の下町の雰囲気にしたのかもしれない。それであれば、いっそのこと、得意の置き換えにしてもよかったのではないか。中途半端感。
伊藤は、ぴったりだと思っていたが、大阪弁にすることで、喜劇的要素もちりばめられ、本来のスタンレーにぴったりの良さが出ていないのが惜しい。
沢尻は、狂気が今一つ感じられない。
脇はそれなりに奮闘。
沢尻の復帰というのが主眼か。ほかに何を表現したかったのかが今一つ不明。
新国立劇場中劇場
作:テネシー・ウィリアムズ
翻訳:小田島恒志
演出:鄭 義信
翻訳:小田島恒志
演出:鄭 義信
出演:沢尻エリカ / 伊藤英明 / 清水葉月、高橋努、青木さやか、福田転球、中村まこと、久保酎吉、うらじぬの、青木瞭