ツィメルマンを最初に聴いたのは、30年前、ボストンで皇帝だった。
その輝くような音に魅せられ、聴いてきた。当代一だと思う。
バッハは、バッハらしくない流れるような演奏。
ブラームスはこの季節にぴったりのしっとりと冬の訪れを感じるような、染み入る演奏。
そして、ショパンでダイナミックに、貯めていたエネルギーを放つように。途中、第三楽章前に、喉の調子が悪いのか、席を外すというハプニングはあったが。
会場はほぼ満席。
今年のサントリーホールの締め、豊潤な時間を過ごすことができた。
サントリーホール
出演
ピアノ:クリスチャン・ツィメルマン
曲目
J. S. バッハ:パルティータ第1番 変ロ長調 BWV 825
J. S. バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826
ブラームス:3つの間奏曲 Op. 117
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op. 58
J. S. バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826
ブラームス:3つの間奏曲 Op. 117
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op. 58