愛猫・西子と飼い主・たっちーの日常

亡き西子とキジロウ、ひとりっ子を満喫していたわおんのもとに登場した白猫ちくわ、その飼い主・たっちーの日常…です。

黒猫、ところ変われば…

2006年12月16日 | たっちーの部屋
 このところ黒猫を続けてご紹介したついでに、今回は黒猫にまつわるお話。
 僕はまったく無視していますが「黒猫を見ると縁起が悪い」なんて言われますよね。
 こんな言い伝えについて「ねこのきもち」9月号では、中世のヨーロッパで魔女狩りの魔女に仕立て上げられた人とセットにされたのが黒猫で「まったく根拠のない」こと、と説明しています。
 では言い伝えの発祥はヨーロッパで、欧米の文化が入ってきたときに日本に言い伝えが輸入されたのかなと思ったのですが、ちょっと断言しかねます。
 ヒンドゥー教が86%を占める南アジアの国・ネパールでも「猫が前を横切ると縁起が悪い」といわれているそうで、猫を発見した人が最初に猫が横切ったラインを通ると災いが起こると信じられているのだそうです。このため、歩いている人も、自転車に乗っている人も、自動車に乗っている人も、猫に横切られると静止して、後から誰かが追い抜くのを待っているとのこと。なんとものんびりしたお国柄ではありますが、すべての猫が嫌われているようで、その中でも特に黒猫が忌み嫌われているというのです。
 文化も風習も違う国で、同じように嫌われているとなると「言い伝えに信憑性あり?」とも思ってしまいそうですがご安心を。そうでもないんです。
 僕はアルコールが苦手なので、お酒はほとんど飲みませんが、ワインの好きな方はもしかしたらドイツのワインで猫、しかも黒猫のラベルが使われているのを見た方もいるのではないでしょうか?
 黒猫ラベルのワインは「ツェラー・シュワルツ・カッツ」と言い、直訳すると「ツェル村の黒猫」という意味なんだそうです。モーゼル河流域にあるツェル村では「黒猫の座った樽が、最もできが良い」という伝説があり、そこから「シュワルツ・カッツ(黒猫)」というワインが生まれたとのこと。どうやら、ツェル村では黒猫は名ソムリエってことのようです。
 まさに「ところ変われば…」で、魔女とセットにされたり、歩いていただけなのに勝手に静止されたり、名ソムリエにされたり…って、黒猫にとっては迷惑な話ですよね。
 僕も以前、黒猫を飼っていたことがあり、それ以来、基本的に黒猫は僕にとって「ラッキーキャット」。仲良しになれたら「ラッキー」が「倍、さらに倍」(←これがわかる方は一定年齢以上の方ですよね)って勝手に考えています。
 ちなみに、今回の写真は自宅アパートのすぐ横にある塀の上で発見した黒猫。写真を撮った直後に逃げられました。残念…。
コメント (5)
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