この前、ペットボトルのリサイクルはコスト的に合わないという話をしました。
いろいろあって、プラスチックリサイクルの現状を調べる機会があったので紹介しますね。
みなさん、リサイクルというと、プラスチック製品からプラスチック製品を考えますよね?
或いは、元が石油なんだから、石油に戻せばいいじゃない?と考えると思います。
①廃プラスチック→プラスチックをマテリアルリサイクル。
②廃プラスチック→石油をケミカルリサイクル。
③廃プラスチックを燃料としてそのまま焼却してしまえ!!というのがサーマルリサイクルといいます。
みなさんも順番的には①②で、どうしてもダメなら③と思うでしょうね。
でも、ここが落とし穴。
廃プラスチックをマテリアルリサイクルするには、
廃プラスチックを洗浄 → 破砕 → ペレット化 → 熱処理 → プラスチック
という流れになります。
石油に戻すにも、この工程に脱塩素、蒸留なんかの処理が更に加わります。
結構な、費用がかかります。素人的に考えても、割に合わないことがわかりますよね。
おそらく、ざっと1kg当り20円から50円のプロセス代がかかるはずです。(結構適当な数字ですが)
プロセス代をかけるということは、それに相当するエネルギーを消費するということです。
つまり、廃プラスチックをマテリアルリサイクル、石油化することは、意味がないどころか、環境に余分の負荷をかけたことになるんです。
石炭類似の化学式を持ち、発熱量が高いから、石炭並みに燃すことが出来る。それを使い切ることが、PEの有効利用です。プラスチックを埋め立てたり、マテリアルリサイクルすることは「モッタイナイ」のです。
ある大学の先生の例えが面白かったので掲載します。(関係者の方、もし、掲載がまずかったら、コメントください。すぐ削除します)
以下、引用。
それでも「大切なポリマーは、リサイクルすべきである」と言い張る人には、私はこう言うことにしている
「古い食パンが1枚あり、犬、鶏の餌にすることが出来る。しかし人間の食べる新しい食パンに戻そうとすると、
新しい食パン2枚分のエネルギーが必要です。それでも貴方は、古いパンをリサイクルさせたいのですか?」。
それでもなお「石油がもっと高くなれば、リサイクルするようになるでしょう」という人には、
私は「57才の男性が川で溺れているとしましょう。貴方は彼を助けるために、20才の若者2人を犠牲にしますか?」
と言うことにしています。
by 緑
いろいろあって、プラスチックリサイクルの現状を調べる機会があったので紹介しますね。
みなさん、リサイクルというと、プラスチック製品からプラスチック製品を考えますよね?
或いは、元が石油なんだから、石油に戻せばいいじゃない?と考えると思います。
①廃プラスチック→プラスチックをマテリアルリサイクル。
②廃プラスチック→石油をケミカルリサイクル。
③廃プラスチックを燃料としてそのまま焼却してしまえ!!というのがサーマルリサイクルといいます。
みなさんも順番的には①②で、どうしてもダメなら③と思うでしょうね。
でも、ここが落とし穴。
廃プラスチックをマテリアルリサイクルするには、
廃プラスチックを洗浄 → 破砕 → ペレット化 → 熱処理 → プラスチック
という流れになります。
石油に戻すにも、この工程に脱塩素、蒸留なんかの処理が更に加わります。
結構な、費用がかかります。素人的に考えても、割に合わないことがわかりますよね。
おそらく、ざっと1kg当り20円から50円のプロセス代がかかるはずです。(結構適当な数字ですが)
プロセス代をかけるということは、それに相当するエネルギーを消費するということです。
つまり、廃プラスチックをマテリアルリサイクル、石油化することは、意味がないどころか、環境に余分の負荷をかけたことになるんです。
石炭類似の化学式を持ち、発熱量が高いから、石炭並みに燃すことが出来る。それを使い切ることが、PEの有効利用です。プラスチックを埋め立てたり、マテリアルリサイクルすることは「モッタイナイ」のです。
ある大学の先生の例えが面白かったので掲載します。(関係者の方、もし、掲載がまずかったら、コメントください。すぐ削除します)
以下、引用。
それでも「大切なポリマーは、リサイクルすべきである」と言い張る人には、私はこう言うことにしている
「古い食パンが1枚あり、犬、鶏の餌にすることが出来る。しかし人間の食べる新しい食パンに戻そうとすると、
新しい食パン2枚分のエネルギーが必要です。それでも貴方は、古いパンをリサイクルさせたいのですか?」。
それでもなお「石油がもっと高くなれば、リサイクルするようになるでしょう」という人には、
私は「57才の男性が川で溺れているとしましょう。貴方は彼を助けるために、20才の若者2人を犠牲にしますか?」
と言うことにしています。
by 緑