Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

渡辺チエコ

2009-06-10 12:31:00 | ひとから学ぶ
 昨日以前の出先で上司だった方から電話があった。55歳で会社を退くというルートに沿って辞められて、今は福祉関係の仕事をされているという。上司に対しても、また社内の人に対しても、人それぞれ考え方があるからその評価はいろいろなのだが、この方はわたしにとっては比較的公平で言うことはしっかり言うというやり易いタイプの方だった。あまり言葉を発せず、そして本音を言わないタイプはわたしには苦手で仕方ない。

 この方の奥様はかつてプロの歌手だった。いやかつてというとでは今は何なんだということになるかもしれないが、今はきっと趣味で再び始めた歌手というところなのだろう。久しぶりにレコードを出すといってホームページを作りたいと言われたのは発売の前だった。もともと会社に入ったときからこの方とは音楽の話を盛んにしたものだ。きっと本人もできうれば音楽の道というものを目指していたのかもしれない。わたしがオズのギタリストが好きだったと口にすると同じ世代で関わりもあったようで、それから会社の中でそれほど会うこともなかったが、どこかそんな部分で話が合うという印象をわたしに持たれていようだ。たまたま同じ部署で退職前の1年を過ごした。そしてちょうどその時に奥様が復活のレコードを出したのである。長野市を中心に活動をされている。

 久しぶりの電話ではホームページを更新しようと人に頼んだが、どうも更新できないという。そこでわたしに「お願い」というわけになった。いちおうオフィシャルページになっているが、ごく鏡的なシンプルなものだ。奥様は「渡辺チエコ」という。むしろ奥様が自ら更新しているブログがあって、そちらの方が人となりがよく解る。ジャズシンガーということでなかなか一般の人たちにはなじめない分野なのかもしれないが、久しぶりに出されたCDにはかなりポピュラーな曲も加わっている。年老いてくるといろいろ勇気もやる気もなくなってくるものだが、再びこうして活動をされているその気力には拍手を送りたいものだ。

 さて、かつて若いころには音楽に興味を持っていたが、最近はほとんど無縁だ。毎週のように長野と自宅を行き来していたころも車の中で音楽など一度も聴かなかった。テレビの音かラジオの音(いわゆるニュース系)が流れていただけである。最近はまったく興味もなく、「うーん」と思うような歌も聴かない。そんななか5月末にリリースされた「KiSS KiSS xxx」という曲をNHKのうた番組で聞いた。とてもわたしのような中年が聞くレベルのものではないが、最近耳にした曲ではなかなかのものだ。思わずネットで購入してしまった。ネットでCDなど購入したことなど今まで一度もなかった。それほど印象が強かった。ところで歌っているMichiについてあるページに「1985年生まれ(日本とイギリスのミックス)」とあった。まるで犬のような混血称に少し違和感を感じるとともにそのフレーズに時代を感じた。
コメント


**************************** お読みいただきありがとうございました。 *****