Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

似合う車がない

2009-06-06 22:31:15 | 歴史から学ぶ
 あと半年もすると、今の自家用車を購入して11年になる。5回目の車検である。そろそろ買い替えという時期であるが最近は通勤に利用しないこともあってまったく利用度が低い。以前にも触れてきたように、運転免許を所有してからというもの今までAT車というものは持ったことがない。始めて所有した車は6年ほど落ちた中古車だった。ギアチェンジをするとガタンという具合に衝撃があって、とてもスムースな感じではなかった。それは古い車だから仕方ないと思っていたが、今の時代の車は10年過ぎてもそんなことはまったくない。新車のときと何かが変わったかと問われても素人にはほとんど気がつかない。それほど品質が上がっている。もちろんワンオーナーカーではなかっただろうから、それぞれのオーナーによって癖がついてそれなりに不具合があったのだろうから、10年もずっと同じ人が利用している車と比較に値するかどうかという疑問もある。それにしてもその後に購入した5年以内落ちの中古車にしても故障というものはあった。ところが今所有している車が運転途中で故障したことは一度もないし、修理費がたくさんかかった故障も動かなくなってしまったというものではなく、経年の所有環境によるものであって仕方のないものだった。年をとればそれなりにガタが来るという認識をしていたわたしにとっては、ここまできてようやくそういう印象を与えない車に出会ったと言える。とはいうものの今後もそうとは限らないが。

 最近そのわたしの車の最新モデルが登場した。最近話題になっているモデルといえばプリウスであるが、11年前はちょうどプリウスが登場したころである。まだまだMT車が現存していた時代ではあるが、プリウスにMT車があったかは知らない。ということでわたしの車はプリウスではない、レガシィである。スバルといえばMT車が豊富にあったメーカーである。しかし新しいレガシィーにはGTの一部にしかそれはない。もはや選択できなくなっているMT車である。初めてレオーネの水平対向エンジンの音を聞いたとときはとても車のエンジン音とは思えなかった。飛行機と言った方がよいだろうか。なじめない音でスバルの車に乗ることなどそのときは予想もできなかった。しかし、その後会社の車に導入された後継レオーネに乗ったとき、その重心の低さに驚いた。バンなのにその重心の低さに魅力を感じた。それが今の車に乗るきっかけになった。すでにレガシィーが登場して10年、三代目となっていた。当事すでに大型化する2リッタークラスの車の中でかたくなに5ナンバーを維持し、1.5トン以下という車を作り上げていたことにもひかれた。既に若くはない自分にとって大きな車への憧れなどなかった。この国の事情にあった車として整合していたと言える。

 ところが四代目になると5ナンバー車ではなくなった。次も同じ車を選択しようと思ったときに四代目はパスという感じであった。そして五代目である。先日世話になっているディーラーではなく、会社の近くのディーラーに寄って初めてその五代目を目の当たりにした。第一印象は「でかい」である。四代目も三代目に比較すれば大きいという印象を持ったが、もはやこれはレガシィーではない。スバルで発行しているカートピアの最新号は当然このレガシィーの情報である。そこにこんなことが書かれている。「四代目よりやや車体が大柄になったはずだが、いかにも大きくなったとはそれほど感じさせないことにも気づかされた」と言うのだ。もちろんメーカーの雑誌だからそんな言葉が信用できるものでもないが、逆を言えば、そんなコメントをわざわざさせなくてはならないほど実は印象として「大きい」を感じさせるということなのだ。実は大きいといっても数字からみれば驚くほどのものではない。外形ではわたしの車が長4680mm 幅1695mm 高1485mm 室内長1925mm 同幅1440mm 同高1190mm 重量1480kgに対して同クラスの新型は長
4775mm 幅1780mm 高1535mm 室内長2190mm 同長1545mm 同高1230mm 重量1520kgである。横幅は確かに大きくなっているがそれだけでなぜこんなに大柄になってしまうのか。どうもボンネットと車高の高さにその理由があるようだ。いずれにしても2リッターカーもなくなり、完璧に外国を視野にしている車ということになる。もはやわたしの選択するべく車ではなくなった。なぜこうも日本車は皆大型化するのだろうと思うばかり。すでに重心の低さを印象として持つ車ではない。そしてMT車が消えていくことに嘆くばかりだ。
コメント (1)


**************************** お読みいただきありがとうございました。 *****