中味の濃い「宮古の防潮堤」懇談会となった。
9月12日、宮古市末広町「りあす亭」にて
主催 鍬ヶ崎の防潮堤を考える会
白板書き取り
(以下グループフェイスブック @KUWAGASAKI の古舘さんの記事から引用)
先ほど鍬ヶ崎の防潮堤を考える会の懇談会をしてきました。
最近「りあす亭」を会場にするようになってから毎回、5、6人の初めての方がいらっしゃいます。
以下は今日の意見です。
――――― ☆
● 防潮堤推進の会なのかなと思いましたが、反対の会だったので来てよかった。
● あれは牢屋に入ったようだ。国や県のいう通り、このままにしていっていいのか疑問を感じる。
反対していったほうがいいと思う。
● 漁業振興、水産振興、陸中海岸国立公園のためにも、防潮堤は「ほどほど」のものでなければいけない。
● 維持管理費が分かって維持できるか管理できるか検討をしていないのが非常に無責任でひどい。市民一世帯あたりの年間負担額はいくらか? 1,000億円の防潮堤と水門が造られるため、年間かなりの負担になるはずだ。いい加減に金額等示すべき。
● 鍬ヶ崎も閉伊川水門も、約束通りの工期で工事が終わらないはず。
※ この「リアス亭」懇談会の後の9月15日の県・宮古土木センターとの懇談会でやはり工期が間に合わない事が判明。昨年の工期延長の発表で今年度末(2018.3.31)に決まっていた鍬ヶ崎防潮堤の工期は来年度に再び延期になっていた。地元への発表はなし。閉伊川水門は2020年の工期は守るというが、内容的にはしどろもどろであった。(管理人)
● 閉伊川水門ができたときのネガティブシミュレーションを、必ず地元住民に示すべきだ。
※ ネガティブシミュレーションは水門が決壊した時のシミュレーション。原発再稼働のシミュレーションは避難訓練などを伴って各地で行なわれている。原発も水門も防潮堤も「安全」の建前だけではだれも信用しなくなった。早急にネガティブシミュレーションを実施しなければならない。(管理人)
● 藤原から磯鶏の防潮堤の厚さがたったの64センチしか無くあまりにも薄すぎる。ここはいきなり造られることになって驚いている。ホクヨープライウッドのラワン材流出防止のための厚さとしか思えない防潮堤だ。防潮堤の厚さではない。壊れればラワン材による被害に更に追い討ちをかける。
● 鍬ヶ崎の防潮堤の曲がり角の設計があまりにも粗末すぎてひどい。津波を集め水圧が最悪になる設計で夢にも出てくる。
● 鍬ヶ崎の防潮堤の鋼管が80本岩盤に刺さってなくて、改めて地質調査や工事のやり直しをして工期を延期したが、他の1000本は全部岩盤に刺さっているのか。鍬ヶ崎だけでも岩盤に鋼管を1000本刺した。岩盤の方が本当に大丈夫なのか。
● 陸こうの自動閉鎖の住民合意がされていない。6年間何の説明もないのにどうしてここまで作ったのか。地元住民に速やかに詳しい説明をするべきだ。
● 高浜は、防潮堤を海側に前出ししたため藻場が激減した。金浜から宮古湾の奥は本来貴重な湿地帯である。生態系への影響調査をもっと真剣になって取り組むべきだ。
● ダムの設計思想で防潮堤を作っている。津波が側面に激突する動水圧で防潮堤を設計するべきだ。
● 鍬ヶ崎の上町や仲町などに家が少しづつ建ちはじめている。夜に鍬ヶ崎を歩くと避難道の無さに怖い。防潮堤よりも避難対策を充実させるべきだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます