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2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。
 藤田幸右 管理人

工期の先は見えず、閉伊川水門

2016年03月02日 | 宮古閉伊川水門

水門工事の見学会。だれが何を見学したか? 



 左岸の仮締め工事(2016.2.24 K.古舘氏)

 

毎日新聞 岩手版 (2016.2.25)


 

工事遅れの原因は? 

表向き工事の進捗(しんちょく)状況の見学会・説明会であったが…。工事主体の岩手県によって工期が3年遅れの2020年度になると発表されたばかりで、われわれの関心は、当然、遅れの原因にあった。当初2015年度末の完成予定が、藤原側の地層の深さの見誤りによって2017年度に延期され、それが、今、再度2020年度に延期されると発表されたのである。

この記事にあるように鋼矢板の不足、川底の地質が思った以上に複雑で工法の変更があったからと進捗遅れの原因を語っていたが軽すぎて疑わしい。そのようなことは最初から見込まれていたことであった。見学会説明部隊が無関心なのか、分からないのか…。先きのこのブログに書いたように、ここにきて3年間の延長は尋常ではなく重いのだ。


本当に説明するつもりはあるのか?

このことも疑わしい。この見学会開催は光岸地と藤原地区の住民に呼びかけて開催したと言うが結果的に実質1名しか出席しなかった。記事には6名の参加者とあるが内訳は次の通りであった。一体どのような広報、PRをしているのであろうか?

参加者<1>名。
「鍬ヶ崎の防潮堤を考える会」の関係者<4>名。
新聞記者<1名。

以上の参加者のうち「鍬ヶ崎の防潮堤を考える会」と新聞記者は、前日の市議会(建設常任委員会)への「陳情」陳述の席上で、市当局者から小耳にはさんで駆け参じた人たちであった。 

昨年の11月5日の鍬ヶ崎防潮堤の現地見学会もそうであったが集まる人数が絶対的に少なすぎる。岩手県は市民、現地住民に対するコミュニケーションや説明責任を軽く考えている。集まらないのは住民のせいと考えているようだがそうではない、岩手県は事前の十分な説明や段階をおろそかにしているのである。「行政自身が集めたくないのだ」と穿った見方をする人もいるが、そうであってはならないだろう。


見えるのは焦り(あせり)とアリバイ姿勢だけである。

今回の見学会のテーマは工事の進捗を住民の方に見てもらうということだったのか? 工期の遅れの原因説明だったのか? どっちにしても中途半端であった。住民説明の前に次から次に不具合、遅れ、不正が生じて、岩手県は焦りにあせって今日まできた。その中で説明会を開いてきているがアリバイ的のそしりは免れない。形式的に「開催した」の数を追っかけているだけだ。現実はそういわれても仕方がない状態である。


真剣な人集めを求める。

防潮堤でも閉伊川水門でも、説明会に人が集まらない。これでは何事も始まらない。これは岩手県側の責任問題である。真剣な説明だけでなく、住民の招集、出席要請の広報やPRは大きな行政の仕事なのである。通り一遍の役所仕事では成果がでないことはダレもが気がついていることだ。全力を挙げて真剣にやってもらいたい。行政にはそのことが義務づけられているばかりか充分な手段や予算が備わっているのである。なぜそこのところを活用しないのか? 事業そのものよりもはるかに大事なことである。

人が集まらないのはどうしたわけであろうか?! 本当に、行政が集めたくないのがその理由なのか? 本当に、住民にその意欲がないのが原因なのか?








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