宮古on Web「宮古伝言板」後のコーケやんブログ

2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。
 藤田幸右 管理人

再延期(鍬ヶ崎工事)

2016年02月04日 | 防潮堤

工事の失敗や工期の遅れを、軽微(けいび)な事として、定期的メンテナンス風に装(よそお)っているが許される事ではない。地域住民の生存に関わる事だ。


鍬ヶ崎基礎工事が難航

閉伊川に次いで延期 …

土木センターが「ちらし」配布


(1)下のちらしの通り、宮古土木センターは地盤調査のやり直しに伴う工期の遅れを発表した。ボーリング調査による地盤調査のやり直しは、平成26年度末の事であったがそれから1年も経っている。今ごろ「工期の遅れ」や「事業計画の見直し」といっても誰も納得しない。岩手県は、正しく、この事態の説明を全市的に行わなければならない。

(2)また、このちらし「第5号」(2月号)では工区名を勝手に大幅に変更して書いている。工事の内容や工期などと同じで、工区とその範囲を勝手に変更されては地元住民とのコミュニケーションを拒絶しているようなものである。住民の関心がどんどん離れていっている。工事としては末期的症状を示し始めていると言わざるをえない。しっかりしたものを示さなければ…

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県・土木センターPRちらし
<表> 

(3)「工期の遅れ」と言っても、ごまかしてはならない事は鍬ヶ崎防潮堤工事の後ろが1年遅れるという事ではない。全7工区(5工区プラス2アイテム)がそれぞれ全部1年遅れになるという事で、まずまちがいない雪崩(なだれ)現象で工事の後ろは見えていない。遅れの理由は岩手県自体が分かっていないのだ。ここで無理して第1工区のような疑惑いっぱいの完成防潮堤は見たくない。工事の中止か長期凍結しかない。

(4)出崎地区の「避難橋」の説明、合意はなされていない。まさに鍬ヶ崎の恥ずかしい景色だ。また9カ所の陸閘は、デザイン、開閉のメカニズムなど、これについては市民は何の説明も受けていない。もちろん市民合意もない。何の事で予算がつきどんな工期というものが延長されたのか? ちんぷんかんぷんである。ゼロベースの説明を求める。

(5)下図の上から3番目の第3陸閘(4工区)の位置がいつの間にか100メートルばかりずれている。いつ、どこで変更を公表したのか? そのいきさつは? 誰の要望で使嗾で、どんな手続きで変更したのか? 地元の多くは独善工事を怒っている。当然にも公的説明義務がある。


県・土木センターPRちらし
<裏> 

(6)そもそも岩手県は、当該住民への説明義務という事を忘れているか軽んじている。大震災以来、県と住民の間で一番大事な事はお金や工事の事ではない。防潮堤や水門を共通な事案としてお互いの理解、説明責任、住民の合意、という事である。もう一度、胸に手をあてて考えてほしい。


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※ ちらしの字が小さくて読みづらい人はこちら↓で文字サイズ変更で…

http://www.pref.iwate.jp/engan/miya_doboku/042294.html

 ※ このちらしでは変更箇所や延期状況を詳しく丁寧に書いているが、その事はいくら詳しく書いたからといって免罪符にはならない。命令ではあるまいし詳しいからと言って許される事ではないのです。変更や延期の「理由」の方を詳しく書いてほしいのです。それが広報義務だ。

※ みんなで河川港湾課に電話して詳しく聞くしかないのでは…

 

 

 

 

 

 

コメント
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