GITANESを吸う部屋のエアコンはかわいそうだった。
それとは無関係に・・・。
寝室のエアコンは、以前に住んでいた家から移設したものだった。
先日、そのエアコン内部がかなり汚れていたので、某掃除会社に
清掃を依頼したのだが、「10年以上経った機種」は掃除できない
という規則があるらしく、断られた。
経年劣化によって、清掃作業に耐えられないものがあり
破損させてしまってもメーカー側にはすでに部品供給が終了している
おそれもある。
だから清掃による破損に対する補償ができない という理屈である。
もっともだ。
潔く諦め新しいものを購入することにした。
日曜日に家電店へ行く。この時期だからエアコンを買いに来る客も多いだろうから
ピーク時を避けて午前中に、
と考えたが甘かった。
同じ考えの人がどっさり存在したのだ。
エアコンコーナーの前には何組もの客がおり、店員さんが接客していたり
足りなかったりしていた。
こりゃ結構待たされるパターンだな、どうしようか と考えていると
「エアコンですね」
と大柄なスタッフが近づいてきた。「販売応援」の名札をぶら下げている。
「はい」
結構素早く我々に気づき、声をかけてくれたのだ。幸先はいい。
私はお金のかけ方がおかしいらしく、たとえば某ブランドの手帳のためには総額20万弱
かけても惜しいと思わないが、エアコンなんか「冷えりゃいいのだ」程度にしか思わない。
寝室の広さは10畳あるかないかの広さなので、7,8万もだせば普通のエアコンが
買えるだろうという予算を描いていたのだが。
販売応援氏は、いくつかのリクエストを尋ねたあと
色々説明し始めた。
シャープの1台を指しながら、「これがこの価格ならかなり安いと思います」
と胸を張って言う。
「この機能でこの価格なら」と説明は続くが、あなた予算無視してない?
それ11万するよ?
それでも彼はそのシャープを推す。
「うーん・・・」
ところで、どうして今回エアコンが要るのか?と問われたので
「内部の汚れに気づいてしまって、お掃除会社にも断られたので」
というと、
「まあ、こっちのやつなら結構手軽に部品を外せて、かなり奥まで拭き掃除も
できるんですが、まあこれもいいですけどね・・・」
三菱の機種。
でも高いではないか。12万だ。予算聞いてた?
それからもしばらく、それほど熱心ではないトークと
どうもシャープを売りたいトークを微妙に挟みながら機種選びが続く。
こうなると生来の面倒くさがりな性格が目覚める。
もうええか。安物にこだわっている訳でもなく、掃除しやすいのなら
今回のようなことにはなりにくいだろうし。
で、三菱の機種になった。
「ところであなたは、どこからの応援さん?」
「三菱です。」
シャープ違うんか!!
諸々で総額14万円支払う。当初予算の倍だ。なんでこうなる。
昨日取り付け工事が終わった。
もともとのエアコンは故障した訳ではなかったので、エアコンを入れ替えたら
特になにか快適になった訳ではない。
それよりも、動きというか機能の複雑さが私のキャパを超えていた。
風速の設定をどうやればいいのか勝手が違う。
上下の風向きが難しい。おまけに左右もバラバラに活躍するという。
あっちをあっちにやって、こっちをそっちにやって
そっちはこれぐらいでこっちはこれぐらいに、
温度はこれで、いや低すぎた、いやちょっと高い。
とやっているうちに先ほど夜が明けた。
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