GITANESは本のお供。
それとは無関係に・・・。
ちょっと調べたらもうかなり以前のことだった。
1991年だったらしいが、その頃は会社の一部門である
レンタルビデオ・CD・本屋 という業態の店に
左遷されている時期だった。
「夏姫春秋」という本が平置きされていった。
直木賞受賞作だったのだから、大量に並んでいても
当然だった。
でもどういう訳か、その本をまったく手に取ることが
なかった。タイトルからなんとなく「お姫様が苦労する
んだろう」てなことしか連想できず、それ以来
宮城谷昌光という作家の本はなぜか読まないまま
過ごした。
2001年ごろにやっと氏の文庫「太公望 上中下」を
読んだ。面白いことは面白かったのだが、中国と
いえばとりあえずいろんな三国志を読みたい・
水滸伝も読みたい、という心境だったから、
この中国の歴史物については随一であろう作家の
本を読まずにまた20年ほど経過した。
そして、一挙に爆発したのかも知れないが
先月「公孫龍 巻一」を読んでしまってから
止まらなくなったのだ。
立て続けに「公孫龍 巻二」を読み、そのまま
終わるのが嫌だから「湖底の城 1、2」を読み
3を読む前に「楽毅1~4」を読了。
この後も本屋の棚には追い付かないほどの
未読宮城谷昌光が並んでいる。
まさかこうハマるとは思わなかった。
戦国時代と言えば信長や何やらが登場するのが
それだと思い込んでいたが、現在は紀元前の
中国を指している。
どこまでこのハマり方が続くかが楽しみでもある。
もっと若い時に読んでおけば、もっと若いなりの
感想もあったのにと思わなくもないが、今読んだから
よかったのだということもあるだろう。
同じことは「坂の上の雲」を読んだ時にも感じた。
ま、ちょっと違うか。
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