GITANES嗜好者のみなさん、もうちょっと待ってね。
それとは無関係に・・・。
ふらっと入ったある洋服屋の店先にTシャツが並べられていたので
手に取ってみた。
たまたまどこかで見つけたら買ってみようか と思っていたボートネックのTシャツだ。
「たまたまどこかで見つけたら」というのは、取り寄せたり通販で買うほどの意欲は
ないが、どこかで現物を見かけたら買ってもいいかな という意味である。
店員さんがすかさず寄ってくる。
そして予想通りのことを言う。
店員「こちら、ボートネックとなっております。」
ここで「そうやね。」と言ってしまうのは大人気ないので、
「あ、そうですね。ほー。」と言ってしまう。貴方に言われて初めて気がつきました感を
醸し出すために。
本当は
「見たらわかる。」「見えとる。」と言いたいのをぐっと我慢して。
この、「見えてることをトレースする」という接客トークは
おそらくもっとも一般的な手法であって、そしてもっとも不要なトークでもある。
例えば
「こちら、ダブルのジャケットになってまして、生地は麻なのでこれからの季節も
快適です。ポケットもパッチポケットでカジュアル感が強いです」
なんていろんなショップでいろんな販売員さんが言ってそうだが、ほんとに
全て見ればわかることだ。
こういう、要らぬトークから逃れるもっとも効果的な方法は「立ち去る」ことなんだが
すでにこっちはその商品に興味を持ってしまっているので、立ち去ってしまっては
買い物ができない。
こういう場合は次の手。
さっさと買うのが効果的だ。
その商品を左手にもち、同じ型・色違いの隣のTシャツも手に取る。
お、ちょっと生地が厚い。胸ポケも付いてるぞ。
店員「そちら、同じ形なんですがちょっと生地が厚くなっています。
だから透けにくいのでTシャツ一枚で大丈夫です。あと、胸にポケットも付いてます。」
見たままトーク第2弾がさく裂する。
透けにくいのでTシャツ一枚でも大丈夫 という情報は付加されていたが
そもそもTシャツはTシャツ一枚で大丈夫なもんだ。
私「お、ほんとだ。ちょっと違うね。」と言いつつ、トークから逃れるために
それも手に持ち、壁面に移動。
ミリタリー調のシャツジャケット。カーキのアイテムがちょっと欲しかったところだ。
店員「そちら、軍モノ調の・・・」
ここでもう限界が来たので
「お、軍モノねえ・・・。じゃあちょっと違うかなあ・・・」とつぶやきながら
レジへ向かう。
後についてきたその店員さんが会計してくれた。
会心のセールストークでTシャツが2枚売れた(12000円ほど)!
ということになっているのだろうか。
ま、確かに
そうに違いないんだが。
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