無表情

GITANESが不味かったとしても、それを表情に出しては
いけない。
それとは無関係に・・・。


携帯で注文して、近所の書店で商品を受け取るという
書籍の通販を利用している。
それまでは本屋さんに置いていない本については諦める
という方法を頑なに守っていたのだが、通販となると
まず大抵の（一般的な）書籍は手に入ってしまう。
この上なく便利でありがたく、そして恐ろしいシステムだ。


先週注文した品が書店に入荷したというメールを受け取ったので
ウキウキの気分を隠して書店へ。
メールを見せながら
私「届いてますか？」
店員「はい、届きました」
という短いやり取りで注文の品が目の前に置かれる。
因みにその商品は梱包され、外見は何の商品だかわからない。
だからイカガワシイ本でも何でも、恥ずかしい思いをせずに
買えてしまう。
もひとつ因みに、イカガワシイ本など買っていないけど。


さて、商品を受け取って精算だ。

店員「２１０００円になります」


！



驚愕の値段だ。


タイトルの「無表情」とは、
そう言えば値段をちゃんと確認してなかったけど、
ええ？！合計でそんなに注文しちゃったっけ？！

という驚愕を押し隠し、努めて無表情で

「あっ、そう。」
と何事もなかったように振舞う
ことを指している。


カネを渡す指先が震えないように努力することにも
細心の注意を払ったのは言うまでもない。