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それとは無関係に・・・。
 

退学  




GITANES嗜好者は、高校時代からGITANESを
吸っていたわけではない。
それとは無関係に・・・。

以前、私鉄の運転士がちょっとだけ運転室に
自分の息子を入れてしまい、それでクビ処分に
なったというニュース(実際に辞めさせられたのかは不明)
があり、「厳しいなあ」と思った。

このニュースもインパクトがある。

以下引用
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卒業目前…女生徒2人“退学” 「教師に暴言吐いた」 
県内の私立高

 県内の私立高3年の女生徒2人が「教師に暴言を吐いた」
として、卒業を半年後に控えた10月末、事実上の退学処分
を受けていたことが29日、分かった。女生徒らは非を認め、
母親と一緒に教師らに謝罪し、土下座までしたが、学校側は
処分を変えなかった。指導方法や処分は妥当だったのか、
双方の主張を検証した。

 女生徒や学校の話を総合すると10月13日の5時間目、
「昼休みにたばこを吸った生徒がいた」として、持ち物検査
があった。女生徒2人は化粧ポーチを持っており、生徒指導
担当教師は「校則違反にあたる」と没収した。
その際、教師が「卒業まで(化粧ポーチを)返さない」
と言ったことに、女生徒が反発、「暴言」を吐いたという。

 「暴言」について、学校側は「女生徒から『泥棒、返して』
『死ね、バカ』などと言われた」とするが、女生徒は
「覚えていない」という。

 その日は担任、学年主任も交えて話し合ったが、2人は
その場で自宅待機を命じられた。2人はその後、母親と一緒に
学校に出向き、土下座して処分の軽減を求めたが、1週間後に
父母が学校に呼ばれ、校長から転校を命じられた。

 女生徒のうち1人は5日間、ショックで食事がのどを通らず、
体重が減ったという。2人はその後、県外の通信制高校に転入、
アルバイトをしながら通学している。

    ☆   ☆

 退学、停学などの懲戒処分は学校教育法で「教育上、必要
があると認められた場合」に限って認められ、適用は学校判断に
任されている。

 処分理由について、学校側は「普段から生徒の教師に対する
反抗的な態度は目に余った。繰り返し注意したが、態度は
改められなかった。教育活動を妨害したため、やむを得ず
排除した」と説明。複数の教師に対する「暴言」と、これまでの
生活態度を加味した総合判断だったとする。
事実上の退学処分だが、2人の就職や進学にも配慮して「転学」
という形にしたという。

中略
    ☆   ☆


 たとえば、今回の処分の背景には「これまでの生活態度」がある。
学校側は2人に「授業中にあぐらをかく」「教師に向かって
『うるせー』」などの問題行動があり、再三指導したとする。
これに対し、2人は「授業中に注意を受けたことはあったが、
先生から呼び出されて注意を受けたことなどはなかった」として
おり、両者の認識にはかなり開きがある。

 2人はこれまで謹慎などの処分を受けたことはなく、3年生に
なってからは無遅刻、無欠席。生徒、父母、教師による三者の
話し合いなどもなかったという。

    ☆   ☆

 女生徒の言動に行き過ぎた面があったかもしれない。問題行動の
生徒を排除すれば、学校の秩序は保てるだろう。しかし、人として
生徒の過ちを許し、正しい道に導くことこそが、教育ではないだろうか。
生徒にもう1度、チャンスを与える選択はできなかったか。

 「今でも学校に戻りたい。みんなと一緒に卒業したかった」。
ごく普通の女子高生の言葉が耳に残った。


=2006/11/30付 西日本新聞朝刊=
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


厳しいといえば厳しい。
しかし退学も放校処分決定も、最終的には学校が
判断することだが・・・。


もし単純に、暴言を吐くだけで退学になるとしたら
私など高校時代には多分50回ぐらいは処分されて
いただろう。
「ナカソネ政権など許せませーん!」と
金切り声をあげた世界史のナカタ先生には
「ナカソネは好きでもないが、アンタよりマシじゃ。」
と言ったり、
「お前の話は意味がわからん。」と言った谷口先生には
「先生の理解力が低いのは俺のせいじゃない」と
言ったりと、まあその節は大変失礼しました。
※普段はこの先生方とも大変うまくやっており、
結構可愛がられていたのだが。


この二人の生徒は
「注意は受けたこともあるが、呼び出しはなかった」
と言う。
段階を経ていないから大丈夫・という判断に
甘さがあった訳だ。


西日本新聞が言うように、過ちを許し正しい道に
導くことも教育だろう。
しかし、何をやっても許してくれないケースも世の中には
ある(失敗ではなく自分の意思による行為なのだから)
ということを実践的に教えてあげることも教育であり、
どちらをとるかは学校が判断することだ。



そんなことより、西日本新聞。
最後の(多分創作だと思われる)一文・
「ごく普通の女子高生の言葉が・・・」って。
ごく普通の女子高生が何かの被害にあったかのような
表現はおかしくないか。

化粧道具を学校に持っていき(まあこれは普通か)
それを没収されたら「泥棒 返せ 」と言い、
授業中にはあぐらをかき、「うるせー」「バカ」
なんて行動が西日本新聞の基準では「普通」なのか。
なあ西日本新聞。
こんなことすると没収されるんだよ・
没収されて困るようなものを持って来てはいけないよ・
だから卒業するまで預かっておくよ・
という教育さえも伝わらない相手なのだ。


ところで、ここまで書いてきたことが一挙に
ひっくり返るわけだが、

土下座させてしまった という部分において
学校の負け。

やはり問題発生から処分決定・実行まで
有益な話し合いも指導も教育も存在しなかったという
証拠である。

土下座まで追い込んでしまうような 事の進め方など
文化として日本には存在しないし、
教育機関内にあってはいけない。
学校は
「そんなこと強制していない」というだろう。
強制した・していない ではなく
土下座などさせずに放校するプロセスを
必死になって考えろ ということである。



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