GITANESを休止したとは言え、すぐに歯が真っ白になる訳ではない。
それとは無関係に・・・。
待ち時間ほぼゼロ、親切丁寧の歯科医通いは続いている。
患者の予約受け入れをかなり制限しているらしく、例えば昨日は10時に
予約を入れておいて、9時50分過ぎに到着したのだが
他の患者は誰もおらず、すぐに診察室に通されてそのまま台に乗せられた。
そしてそのまま終わるまでの間に、一人だけ別の患者が定期的なチェックを受けに
来ただけだった。
評判はいいし、なのにこの回転数ということはやはり予約制限によるものだろう。
昨日は小さい虫歯の治療。
小さい虫歯といっても、それは虫歯なんだから
小さい切り傷なんかとはレベルの違う重みがある。
なにしろ歯科治療は、痛い。
だからいつもは麻酔を打つところからすべてが始まるのだが、昨日は
「これぐらいだと麻酔は要らないかも・・・」と先生が言いながら
いきなり歯を削るところからスタートした。
で、大体こんな感じで「麻酔は要らないかも」という場合でも
「やっぱり麻酔は要ったんじゃないか」という結果に終わるものだ。
改めて言う必要もないだろうが、麻酔は麻酔で、痛くない訳ではないのだが。
一番深い箇所にさしかかったときは、ピリピリキリキリという不快な痛みが
ドリルの音とシンクロして続く。
「あ、ちょっと痛いねえ・・・。でももうちょっと続きますよ・・・」
と医師はうやんわりきっぱり言って、手を休めない。
横に助手(かどうかは知らないが)の女性がいて、いろいろ作業するのだが
あれは結果的に医者にとっても患者にとってもいいスタイルだと思う。
何しろ、この世で一番嫌な歯の治療の痛みに遭遇しても
「あまり取り乱す訳にはいかんなあ」と、のた打ち回りそうな状況を
ぐっと堪えることができるのだ。
ただ、全身から噴き出る汗(冷や汗か?)を止める方法はない。
診療台だからいいようなものの、あれが畳の上だったら多分
私のシルエットが汗で焼き付いていただろう。
「次回は3月の下旬です」
1か月先の予約だ。
でもこのゆったりとしたインターバルは、途中で医者通いをやめてしまうのを
防いでいる一面もあるだろう。
しかしながら、口中すべて完了という日はまだまだ遠い。
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