hana

GITANESを吸いながら植木に水を遣ってみたい。
それとは無関係に・・・。


アマリリスだろうか。
いわゆる日本人が言っているアマリリスであり、
ベラドンナのように本家本元ではないのかもしれない。


家の駐車場の隅に鉢を置いているのだが、
気付いたら思い切り花を咲かせていた。
「おりゃあ！」という効果音が似合うかのような咲き方だ。
月下美人の花がしぼんだのと同時に花が開いた様子は、
両者で順番を決めていたとしか思えないようなタイミングだ。
よほど比べられるのがイヤなのか、それとも自分だけが
目立たないとイヤなのか。


本当のところ、アマリリスなんて初めて見るのだ。
いや、見たことはあったのだろうが、「これがアマリリスだ」
と認識して見るのははじめてのこと。

名前だけ聞いて抱いていたのは、もっと可憐でか弱く、
ひっそりしていて、美しいが儚い　というイメージだが、
実際に見てみると、シャキッと（葉の）背筋が伸び、花びらの形も派手で
ラッパのように開き、色がまた鮮やか過ぎるほど赤く、
社交的だが孤高で、目立つけど愛想が悪く、派手を好むが出不精で
コントはたまに見るが漫才は嫌いで、早寝早起きで朝風呂が大好き、
声はよく通るが大きくもなく、おまけに酒はかなり強い。


そんな佇まいなのである。

私の中で完全にイメージが先行していた（先行かどうか分からんが。）
先入観というものは恐ろしい。

だからこのblogを読んでいる人は、書いている私が　実は
か細くて虚弱体質で、ずっとオドオドビクビク挙動不審で、
そのくせいつも心穏やかで微笑を常にたたえつつ、
下らない冗談も一切言わず、そして１日中酒を浴びるように飲んでいる
とは思ってもいないだろう。


先入観は捨てた方がいい。