GITANESの匂いに染まってしまうとは思わなかっただろうなあ、
この車は。
それとは無関係に・・・。
昼飯を食いに、インド料理屋へ。
「好きな席へどうぞ!」久しぶりに言われたフレーズだ。
乱暴な口調だが顔は笑っているので、悪意はないようだ。
インドかどうかはわからないが、そっち方面のアジアの
女性がウェイトレス。
カレーとナン、チャイのセットを注文。
同行者はなんとかパスタ。
「カレーは甘いか普通か辛いか?!」
「あ、普通の。」
「チャイは熱いか冷たいか?!」
「じゃ、冷たいので。」
こうやって、ニッコリ叱られ口調で昼飯は終わる。
レジはインド方面のアジアの男性。
電卓を叩き、金額をこちらに見せる。
お金を渡すとお釣りをくれる。
すべて無言だった。
夕方、家人の母(故人)の友人(入院中)のお見舞いで
近くの病院へ。
私は面識がなかったので、車で待機。
車に帰ってきた家人は、その人に
「顔を見るなり謝られた」 と言った。
約束を守れそうにないから と。
その人は家人の母がなくなる直前、ベッドの横で
約束したらしい。
「あなたの孫が生まれたら、あなたの代わりにだっこ
してあげる。」
その人はいま、余命宣告を受け
そしてその日が近づきつつある。
自宅の近くの ある会社から出てきた若い女性。
手には赤い花の鉢植えを持っている。
満面の笑顔。
ニコニコして、そして我々とすれ違うときも
ついに笑顔を絶やさなかった。
大切な花なのだろうか、好きな花なのだろうか、
大切な人に貰ったのだろうか、あげるのだろうか。
病院で寝ている人のことで、気を重くしていたのだが、
ちょっと、ちょっとだけ軽くなった。
花を持ってニコニコ笑えるってのは
なんか いいなあ。
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