山椒の木にアゲハが産卵を繰り返している。我が家に4,5本大きく育った山椒がある。日当たりのよい、例年人目に付きやすい山椒が好まれている。
チョウには蝶道といわれる道がある。丁度その道沿いの木に沢山産んでいくことになる。
ゆっくりはしていない。つかの間の産卵、飛び立ちまた来て産卵。入れ替わり立ち替わり訪れる。
夕方確認したら、柔らかい新芽の部分に、6個のタマゴが生み付けあっれていた。1週間ほど前に産んだ卵が今日孵化した。もう2㎜くらいで盛んに葉を食べていた。
山椒だって付近にそうはない。食草を探しての一日の飛翔距離もかなりなものだろう。そういえば、最近カラタチも見ない。
1令幼虫
庭のフランネルを狙ってくるキアゲハはまだ来ていない。そろそろジャコウアゲハも訪れるだろうが、ウマノスズクサは数本が芽を伸ばしたところで、まだ小さい。
そこに、かまわず沢山卵を産んでいくから困る。危なくなると、毎年Hさんのウマノスズクサ畑に疎開させてもらっている。
我が家で育つチョウは、他にホシミスジ、ヤマトシジミ、スジグロシロチョウくらいだろうか。時折成長を見つめながら季節は巡っていく。
オダマキの白に次いでピンクが咲き誇っている。どこからも顔を出し、勢力を広げている。紫が本流だが、弱いようだ。
ヒメウツギも開き始めた。顔を少し下に向けている花は、よく見るとかなりの美人だ。
ヒメウツギ
ウズラバタンポポが咲いた。どこから来たのか、数年前から庭のあちこちに咲いている。
この花を長い間コウゾリナとばかり思っていたが、葉の模様が独特だ。ウズラの卵の模様に似ていてそう名付けられたようだ。
ひょろとして弱げだが、つぼみや葉の模様が好きな花だ。石の割れ目から芽を出し、とても強い多年草だ。
今日は少し風がありじっとしていた。日がな一日、庭の自然と対話して過ごしている。