小品日録

ふと目にした光景(写真)や短篇などの「小品」を気の向くままに。

荒木経惟 『トーキョー・アルキ』

2009-06-30 23:43:24 | 読書
本書には、アラーキーが東京の町を撮り歩いた写真に語りが添えられています。

東京には本当にいろいろな場所があって、様々な人が生きているんだなということを改めて感じました。

パラパラと写真を眺めるだけでも楽しいです。
ご本人の言によれば、「ブレッソンは”決定的瞬間”って言ってたけど、俺のトーキョー・アルキは一点一点の完成度がないところがいい。一点で決めるっていうより動画になっているところがいいの。」とのことです。

写真からは、人に対する愛情が伝わってくるとともに、人間も街もまだまだ元気だと、勇気づけてくれます。
このような本が今の時代に出てくるのには、必然性があったのかもしれません。


荒木経惟トーキョー・アルキ (とんぼの本)
荒木 経惟
新潮社

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