こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

続 『パチンコ「30兆円の闇」』

2005年12月12日 | 読書ノート

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 競馬3兆円。競輪1兆円。ゲームセンターとゲームソフトの売り上げをあわせて1兆円。というのだから,30兆円というは桁はずれである。

 昔,マンガで「釘師のサブちゃん」ってのがあった。プロの打ち手と釘師の真剣勝負。技と技のぶつかりあい。サブちゃんでは,両者の対決を崇高なバトルと描いてあったので,子ども心に,「パチンコってギャンブルかと思ったら,意外にも,ある種スポーツに通じる匠の世界なんだ」などと勘違いしたことがある。

 まあ,昔の手動時代のパチンコって,それくらいにロマンスがあったってことなのかもしれない。ところが,今は,もうそんな世界はどこにもない。台に設置された基盤のロムを書き換えて,台にしかけたプログラミングで自在に球出しを調節する,あるいは,遠隔操作で,客の顔を見ながら,出しかたを調節する。もっとひどいのになると,タマを数える機械を操作して,過少に計算させて差額をいただく,などということが横行しているそうな。

 一方,ゴト師という集団は,手に基盤つけて,電子制御でタマをだす。釘師のサブちゃんならぬ,ロム屋の○○ちゃん。対するは,チャイニーズマフィアの△△。くぎを巡る芸術対決は,プログラムの電子対決に変化している。でもまあ,これも,時代の変化というものなのかもしれないが,何せ,市場規模が30兆円だから,昔の連中に比べ,利益も桁はずれだから,その分,ロマンスもなくなったのかもしれない。  blog Ranking へ


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