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上巻から,下巻へと続き,『半島を出よ』があと50頁とラストに迫ってきた。北朝鮮の特殊部隊で福岡を制圧,無為無策の政府に対し,アウトローたちが立ち上がり国家的な危機を救うという,ありそうでなさそうな筋書きだけれど,
経済がメロトダウンして,希望格差が広がる社会にあって,社会の底辺に追いやれ人たちが熱いものを胸に秘めながらも,坦々と,危機救済を成し遂げる,というスキームは,希望をなくしそうな人たちへの応援歌として悪くないのではないかと思った。
とりわけ,彼らをヒーロー視するわけでもなく,危機管理の判断能力をなくした政府や権力を動かす人たちへのアンチテーゼとしての設定が,気が効いてて良かったと思う。
1000頁近くの大著なので,途中,中だるみした部分もあるけれど,非常に緻密な取材,研究で,武器のこと,軍事のこと,経済のこと,医療のこと,役所の生態学,歓楽街に咲く一輪の華みたいなウラビレタぎょうざやさんとか,おもしろいカットが満載で,結構楽しく読ませてもらった。 blog Ranking へ
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