こんな本を読んでいる

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持ち家指向の陥穽(かんせい)

2005年10月06日 | 読書ノート
 仮に,30歳で4,000万円で建売住宅を買うとして,登記諸費用とか移転費用,それに家財道具の買い足し,場合によっては外溝工事などで,500万円はかかる。自己資金が500万円あったとしても,4,000万円は借り入れ,今は低金利だから,事情は異なるが,昔は,30年ローンだと,借入額分は利息を払うと言われていた。それに,加えて,固定資産税や維持・補修費,30年もすれば,建て替えも必要なので,2,000万円くらいはいると見ておいてよさそうだ。

 4,000万円 + 4,000万円 + 2,000万円 = 1億円 である。

 家を持てると一国一城の主気分は味わえるものの,何と,年間330万円も支払わされる羽目に陥っているわけである。(10,000万円 ÷ 30年 ≒ 330万円/年)一方, これが,賃貸だとどうだろう。一軒家でも,月10~15万円もだせば,物件は見つかるだろうから,年間で120万円~180万円で暮らせることになる。金利と諸費用,維持・管理費などをもう少し低めに見積もっても,持ち家の方が持ち出しが多いことになる。

 だから,持ち家指向の幻想は捨て,職住近接の思想で,仕事場に近いところで賃貸住宅に住むのが得策だ,とホリエモンは主張するのである。例の,堀江貴文『僕が伝えたかったこと』第3章「マネーへの道」の一こまである。固定資産は固定して動かないから,投資対象としては不適格という。そのとおりだが,既に,家を持ち,高いローンを払っている最中の人は身動きできないのである。

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2 コメント

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分かってはいるが (ごきちゃん)
2005-10-06 23:18:18
 持ち家より賃貸の方がいいというのは,確かに前から言われていますよね。家族構成によって必要な部屋数は違ってくるし,うちの実家みたいにセレモニー用の部屋ばっかり広くて居住スペースは狭いなんて最低ですね。

 でも,私の住んでるとこにはあんまり多くの賃貸物件は無いし,土地はあるんでこの地を離れる訳にも行かず。



 困ったもんです。
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ごきちゃんの言うとおり (toru_moon)
2005-10-07 23:13:57
 ホリエモンに一発,ごきちゃん節を聞かせてみたい!そしたらもっと尾道も変わるぜよ!



 六本木ヒルズだけで日本を動かしていると思うなよ ほりえもん
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