彦根市立鳥居本学園 ブログ 

平成27年4月から小中一貫型小中学校として新たな歩みを始めました。学園と鳥居本の魅力満載ブログです。

全国学力・学習状況調査分析(自校採点による)5

2015年07月31日 | 鳥居本小中学校
理科
 全国学力・学習状況調査は例年、国語と算数・数学の2科目で行われています。平成24年度に理科を一度行っていて、今回3年ぶりに理科も行われました。この何年か、テレビ番組を見ていると、工場見学的なもの、技術を競わせるもの、外国人による日本の物づくり視察ものなど、日本の技術、科学の優れた点を再発見する事を目的とした番組を見かけます。子どもたちが見て、自分もこんな仕事をしてみたい、こんな研究をしてみたいと思ってくれるといいなと感じながら見ています。
 
正答率の高かった問題
 大問1 身近にある入浴剤とベーキングパウダーに含まれる物質の化学式や性質を問う問題
 大問2 天気図に示された記号から気象情報を読み取る問題

正答率の低かった問題
 大問5 電磁誘導に関する問題 中でも実験結果から考察する問題
 大問7 ゼリーに含まれるゼラチンがキウイフルーツに含まれる消化酵素によって分解される実験の結果から、新たに生まれる疑問を考える問題

 理科も、基礎・基本的な知識を問う問題は良くできていましたが、知識を活用する問題が苦手なようです。
 特にゼリーとキウイフルーツの問題は、「何故だろう」と不思議に思うかどうか、不思議に思った後どうするかということが日常的に出来ているかどうかによって正解を導き出せるかどうかにつながります。面白い問題だと思いますし、良い問題だと思います。今までは知識をどれだけ持っているかがテストの出来不出来に関わってきましたが、今求められている力は、知識をどう活用するかに変わってきています。
 彦根市では「学びの提言」を井伊直弼公の名前を借りて作っています。なおすけの「な」の部分が「なぜだろう」という言葉が使われているように、子どもたちの好奇心を育てる教育を大切にしていくことを改めて感じています。
 

全国学力・学習状況調査分析(自校採点による)4

2015年07月29日 | 鳥居本中学校学習
数学B
 液晶プロジェクターの投影距離と投影面積の関係について問う問題からスタートする非常に身近な題材で面白い問題が続きました。数学って生活のどこに役立つのだろうと疑問に思う生徒は少なからずいる中で、この手の問題は生活の場面で使えると思えるようになります。
 ところが、残念なことに「活用」できる力を付けることは難しかったなと採点をしていて実感しています。
 さて、
正答率の高かった問題
大問2 整数の性質を考える問題
 連続する3つの整数の和がどんな数になるかを調べます。
 1,2,3の時 1+2+3=6=3×2
 3,4,5の時 3+4+5=12=3×4
10、11,12の時 10+11+12=33=3×11
で予想が「中央の整数の3倍になる」ことを説明するという問題です。

正答率の低かった問題
大問1 プロジェクターの問題
 投影距離をx、投影画面の高さをyとした時、yをxを使って表す。
 明るさと面積の関係を文字式にしていくなど。

 やったことのある問題は何とか解答を導き出すことができても、初めてみる問題はうまく考えることができなかったようです。
 岐阜県のある小学校で、学校にある一番高い木の高さを調べようという課題を出したところ、いろんな方法を子どもたちが考えます。木の近くに立った友達の身長の何倍あるか、影を測って図面を書く、自分の立っている位置から見る木の頂点の角度と木との距離から計算する。とても小学生には難しい事を、小学生は調べて挑戦してみるのです。そこで彼らの感想は、
「算数って便利なんだな。」
でした。この感覚が「活用」には必要です。私たちにはこの感覚が足りないのかも知れません。初めてみる問題についても何とか解決しようとする姿勢を育てたいと思います。

全国学力・学習状況調査分析(自校採点による)3

2015年07月28日 | 鳥居本中学校学習
数学A
正答率の高かった問題
大問1(1) 12:9 と等しい比はどれか 
     ア 3:4  イ 4:3
     ウ 9:6  エ 9:12
   (2) 12-2×(-6)
   (3) aが正の整数のとき、a×(-2)の計算結果について正しいものはどれか
     ア a×(-2)は aより大きい
     イ a×(-2)は aと等しい
     ウ a×(-2)は aより小さい
     エ a×(-2)は aより大きいか小さいか決まらない
   (4) ある日の最低気温は-3℃でした。これは毎日の最低気温より2℃高い気温です。前日の最低気温を求めなさい。

といった計算問題や、基本的な数学の考え方で答えを導く問題、大問4図形問題の正答率が高かったです。
 
正答率の低かった問題
大問3の(1)等式の性質を利用して方程式を解くことができる理由を答える問題
大問8 対頂角は等しいことの証明について2つ方法について検証する問題

 計算だけの問題については高得点でした。理由を答える問題や、出てきた情報を取捨選択しまとめ、解答を求めていく問題が弱かったようです。
 テストは問題そのものを理解して解いていくわけですが、それは定められた時間内に解答しなければなりません。ゆっくりと時間をかけるとできるが、短時間で答えることは難しいというのでは、成果として反映されません。大問1のような基礎基本問題を短時間で正確に解答し、大問8のように「その手にはひっかからないぞ」と論理的に考える問題に時間を配分する必要があるといえそうです。

速報 中体連、吹奏楽コンクールの結果

2015年07月25日 | 鳥居本中学校学習
ハンドボール部
男子 1回戦 対立命館守山  23-13 勝ち
    2回戦 対野洲北    14-15 負け
女子 1回戦 対能登川    10- 8 勝ち
   準決勝 対立命館守山   4-13 負け

吹奏楽部
滋賀県吹奏楽コンクール地区予選
小規模編成の部 金賞 (県大会出場権獲得)

 ハンドボール部については、春の大会では1つも勝てなかったのですが、夏は男女とも1勝できました。次につながる予感がします。春から随分力を付けた3年生は、自信を持って学校行事やそれぞれの進路に向けての取り組みを頑張ってくれると信じています。
 吹奏楽部はこれで3年連続県大会出場が決まりました。昨年3年生が抜けた後7人で頑張ってきました。1年生が入り、即戦力としてバンドの力となってくれている思います。8月3日の中日吹奏楽コンクール、9日の滋賀県吹奏楽コンクール(本選)と続きます。3日はひこね市文化プラザ、9日は守山市民ホールで行われます。ご声援よろしくお願いします。
   

全国学力・学習状況調査分析(自校採点による)2

2015年07月24日 | 鳥居本中学校学習
国語B(活用を問う問題)
 A問題が基礎・基本を問う問題なら、B問題は「応用」だろうと思ってしまいます。しかしPISA型の学力が一般的になっころから、蓄えた基礎基本の力をどう活用するかが問われるようになっています。そんなことから「活用」という考え方が使われるようになっています。

鳥居本中学校で正答率の高かった問題
 大問3小泉八雲の怪談「狢(むじな)」を読んで答える問題 原文Don't cry.を「お泣きなさるな」と翻訳したことでどのような効果があるかを答える問題。文章の言い回しから人物の心情を読み取る問題など、読み取る問題は比較的できていました。

正答率の低かった問題
 大問2の3 インターネット、ウェブページの文章と日本の人口推移を表したグラフを資料として内容を読み、その内容をまとめたり、条件に従って説明する問題。
 「書く」問題は鳥居本中学校に限らず出来が悪いのは昨年から同じ傾向が続いています。論理的に書く、説明するという活動は、今後グローバル化が進み、諸外国を相手に仕事をするような機会が増える事が予想される今の中学生にとっては絶対に必要な力といえます。毎年、この力が弱いという反省をしなくても良いように、日頃の取り組みを考える必要があります。本校は英語に力を入れていますが、話せる内容が伴わないと役に立ちません。国語だけではなく、他の教科や特に総合的な学習の時間や朝の読書活に工夫が必要です。
 ご家庭でも、お子様とお話をされる時には、「どうしてそう思ったの?」「何故、それが必要なの?」と説明を求めるようにしていただけると、子どもたちも自分の思いを適切に伝える力が身につきます。どうぞよろしくお願いします。

全国学力・学習状況調査分析(自校採点による)

2015年07月23日 | 鳥居本中学校学習
 今年度は平成27年4月21日(火)に全国学力・学習状況調査が小学校6年、中学校3年を対象に行われました。今年は理科も悉皆(全員が対象)調査として追加され、3教科と学習状況の調査が行われました。
 文部科学省の公式結果は秋に発表されますが、多くの学校では夏休みに細かな分析をするために学校で採点をします。

鳥居本中学校3年生の強みと弱み

国語A(基礎基本)
正答率の高い問題
漢字  ビョウソク5mの風が吹く
    地図のシュクシャクを調べる
    アマったお金を貯金する
    詳細に述べる
    シャツのをまくる
    学校の事が新聞に

最初の3問が片仮名を漢字にし、終わり3問が漢字の読みの問題です。

内容をまとめる問題
大問7  委員会に寄せられた質問に対する回答のうち回答Aの要旨をまとめる問題

正答率の低かった問題
文法用語を問う問題
大問3 『風の又三郎』からの出題
 「どてをぐるっとまわって、どんどん正面をはいってくると」とありますが、ここでの表現の工夫としてもっとも適切なものを選びなさい。
 1擬態語が用いられている
 2倒置法が用いられている
 3体言止めが用いられている
 4直喩が用いられている
大問9の4
 私は伝えたい内容が明確になるように、次のアの文をイに変えました。イの文の方が、器の色が特に目を引き付けたことが伝わります。これは「青い」という①を、「青さ」という②に変えて、主語にしているためです。
 ①②に品詞を選択肢から選択する問題 
 選択肢 名詞、動詞、形容詞、形容動詞

 Aでは基礎的基本的事項の習得をみる問題が出題されています。日頃から漢字ドリルに取り組んでいるせいか、漢字の読み書きは良くできていました。また、鳥居本中学校の場合、人数が少ないために生徒会活動は全員体制で臨んでいることもあり、大問7はなじみ深い問題だったのかも知れません。
 文法や慣用句に関する問題は毎年必ず出題されています。今年はズバリの文法問題なので、知っているか否かの問題といって良いでしょう。そういう意味では、英語だけではなく、国語(日本語)の文法もきちっと学習したかどうかが問われています。
 すべの問題をご覧いただきたい方は、次のホームページでご覧いただけます。
http://www.nier.go.jp/15chousa/15chousa.htm
 
次回は国語Bです。





さんあかレンジャー

2015年07月18日 | 鳥居本小中学校
昨日の写真に登場した「戦隊ものは何?」というお尋ねがありました。
鳥居本中学校の3年生が卒業研究で生み出した鳥中のキャラクターなのです。「さんあか」とは鳥居本に古くからある3つ赤いもので、

これは江戸時代から現在も続く有川製薬の「赤玉神教丸」のあか。旅には欠かせない薬で、よく効きます。

2つめは、江戸時代に重宝された合羽。柿渋で染められたため赤い色だったそうです。

最後にスイカ。明治時代にたくさんスイカが栽培され西瓜糖を販売していました。今はほとんど見られなくなりました。
その3つのアカをモチーフに作られたものです。


さて、このブログは毎日アップをして来ましたが、子どもたちが夏休みに入りましたので、しばらくお休みをさせていただきます。(不定期に小中学校の活動に併せてアップします)

壮行会

2015年07月17日 | 鳥居本中学校学習
 台風が西にそれて、終業式、壮行会が予定通り行えました。小学校はこのまま夏休みに突入ですが、中学校は3年生にとっては部活動最後の夏。ハンドボールは23日の県大会。吹奏楽部は25日のコンクール地区予選を控えています。今日はお互いの目標を発表するとともに、健闘を誓いました。
 練習は嘘をつきません。残された日々、しっかり練習して試合やコンクールに臨んでください。頑張れ!鳥中

カレーを作っていただきました

2015年07月16日 | 鳥居本中学校学習
 鳥居本公民館の料理教室の方々が本日中学校の家庭科室でカレーを作ってくださいました。
 朝から家庭科室に集まっていただき、ご準備いただいたわけですが、来てくださった皆さんから「中学校に来るのが楽しみだった」とお話いただき、廊下から見える芝のグラウンドを愛でてくださり、ありがたいお話だなあと感じています。
 写真は始まりの頃です。お昼頃に出来上がり、生徒たちとともにいただきました。大変おいしいカレーでした。特筆ものは、用務員さん提供のコシヒカリ。粘りがあるのにプツプツとした食感が食欲をそそりました。
 料理教室の皆さん、有り難うございました。


台風11号が近づいています。どうぞご注意ください。