「応用の勇気」

2016年01月31日 12時26分42秒 | 社会・文化・政治・経済
★「経済成長がすべてか?」政治学者・カーサ・C・ヌスバーム著
「過去のどの時代にも増して、私たちは誰もが、一度も会ったことのない人々に依存し、彼らももた私たちに依存しています」
「このグローバルな相互依存の外にいる人は一人もいません」
★地球的な課題の解決を目指して行動する民衆の連帯の裾野を広げるためには、まずもって、そうした関係性への「想像力」を、教育によって培う必要があるのではないか。
★人間の歩むべき生き方として「貢献的生活」を掲げる。
「真の幸福は、社会の一員として公衆と苦楽を共にするのでなければ得る能(あたう)ざらもの」(牧口常三郎全集第5巻)
そうした意識を地球大へと広げながら生きていくことが、今日、ますます要請されている。
★仏法では、この世のすべての存在や出来事は、分かちがたい“関係性の網”で結びついており、その相互連関を通じて瞬間瞬間、世界は形づくられている。
★「自分だけの幸福もなく、他人だけの不幸もない」
★“今ここにいる自分”を基点とし、変革の波を起こす中で、自ら抱える課題のみならず、周囲や社会の状況をも好転させていく「プラスの連鎖」うみだしていく。
★環境問題や格差の問題にしても、教育による学びを通じて“背景や原因を見つめるまなざし”を磨いてこそ、問題に向き合う座標軸がより鮮明になり、揺るぎないものとなるのではないだろうか。
★教育においてももう一つ重要となると思われるのは、困難に直面してもくじけることなく行動する勇気を発揮していくための“学び”の場としての役割だ。
★貧困や災害は、同じ地球に生きている以上、いつどこでも、誰の身にも及ぶ可能性があるものだ。
★そこで必要となるのは、危機が深刻になる前に未然に防ぐとともに、被害に見舞われた場合でも、困難な状況をたくましく立て直していく知恵と行動だ。
★教育の主眼は、取り巻く出来事の意味を見極め、能動的に応答する力を磨くことだ。
★「応用の勇気」を一人一人が発揮することに、教育の目的がある。
自分自身で問題解決の糸口つかんでいく「応用の勇気」の発揮に焦点を置くべきだ。
つまり教育は正解のようなものを提示することではない。
★1)自分を取り巻く社会の問題や世界が直面する課題の現状を知り、学ぶ。
2)学びを通して培った、人生の座標軸と照らし合わせながら、日々の生き方を見直す。
3)自分自身に具わる限りない可能性を引き出すための内発的力。
4)自分たちが生活の足場としている地域において、具体的な行動に踏み出し、一人一人が主役となって時代変革の波を起こすリーダーシップの発揮。
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