『危険な情事』Fatal Attraction)は、1987年のアメリカ合衆国のスリラー映画。
エイドリアン・ライン監督、マイケル・ダグラス、グレン・クローズ主演。第60回アカデミー賞で6部門においてノミネートされる。クローズの鬼気迫る演技が話題になる[3]。
『危険な情事(ニュー・バージョン)』として再公開されたバージョンはオリジナルとはラストシーンが異なっている。
ニューヨークで弁護士を勤めるダンは、妻のベスと娘のエレンと平和な日々を過ごしていた。
だが、妻子が所用で実家に帰っていた際、ふと参加したパーティーで雑誌編集者のアレックスと知り合い、肉体関係を結んでしまう。
ダンにとっては一夜の遊びであったが、アレックスはそれを運命の出会いと思い込み、ダンにつきまとい始める。
監督 エイドリアン・ライン
脚本 ジェームズ・ディアデン
ニコラス・マイヤー(クレジットなし)
製作 スタンリー・R・ジャッフェ
シェリー・ランシング
出演者 マイケル・ダグラス
グレン・クローズ
ダン・ギャラガー - マイケル・ダグラス
アレックス・フォレスト - グレン・クローズ
ベス・ギャラガー - アン・アーチャー
エレン・ギャラガー - エレン・ハミルトン・ラッツェン
ジミー - スチュアート・パンキン
ヒルディ - エレン・フォーリー
アーサー - フレッド・グウィン
ジョーン・ロジャーソン
ハワード・ロジャーソン
マーサ - ロイス・スミス
ボブ・ドリマー - マイク・ナスバウム
オローク - J・J・ジョンストン
ベビーシッター - ジェーン・クラコウスキー
解説
ストーカーなど、一見普通に見える人間の暴走こそ、実は最恐に怖いホラーだ、という“サイコ・ホラー”ジャンル大ブームの火付け役となった作品。監督は、男女の愛欲を描き続けるエイドリアン・ライン。
ストーリー
顧問をしている出版社のパーティーで、女性編集者アレックスと知り合った弁護士ダンは、家族が出かけて独りになったある週末、彼女と性関係を持ってしまう。
ダンは、肉体だけの遊びのつもりで、相手もそう割り切っているものと信じていたが、それは彼の思い込み。
アレックスは“本気”だった…。もう会えないと話すダンに逆上したアレックスは、狂言自殺やストーカー行為など、常軌を逸した行動で彼に付きまとい始める。
監督
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男女の関係を描いた映画は数あれど、
このような「不倫」関係のサスペンスで、
20年以上もたつのに未だに話題になる映画は他にはないのではないでしょうか。
(いろんな意味で)
特典にあるように、当時フェミニストからは猛反発だったようですが、
これは男女の普遍的な愛情と嫉妬、秘め事を楽しむ男といった、
いつの時代にもある事柄を描いている。
そしてその焦点の当て方が素晴らしい。
マイケル・ダグラスはヘッドフォンを当てながら、
グレン・クローズはルームライトをオン・オフにしながら・・・
言葉では語られない感情を見事に演じています。
そしてあまりも有名なラスト。
身から出たさび、とはいえ、ここまでくると本当に怖い。
グレン・クローズといえば「101」しか思い浮かばない人がみたら、
相当ショックな映画でしょうね。
これは一級のサスペンスでもあり、恋愛映画です。
素晴らしい。 -
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ジワジワと正気から狂気へ変貌していくグレン・クローズの狂いぶりは凄い!
最後は、名作「ヒッチャー」か「ターミネーター」かのごとくの執拗ぶりで
怖い怖い!そこらのホラーよりよっぽど怖いです。古い映画だが、スリラーや
ホラーファンには見てほしい作品です。
これは監督エイドリアン・ラインの代表作でもある。この他ホラーではないが
「フラッシュダンス」や、やはり何とも言えない怖さの「ジェイコブズラダー」
等もこの監督ならではの素晴らしい作品だ。 -
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女性は、あるパーティで出会った妻子ある弁護士に一目惚れし、一夜の関係を持つ。このセックスシーンも強烈だ。男性は一夜だえの関係と思っていても、女性は彼にたちまち恋する。この異常までに激しい女性を見事に演じ切るグレン・クローズの名演技が見ものだ。少し時間をおいて、見直しても楽しめる作品であることは間違いない。