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レオナルド・ダ・ヴィンチ: 生涯と芸術のすべて

2019年08月21日 12時32分19秒 | 社会・文化・政治・経済
 

商品の説明

当時は高度に専門化されていた時代ではなく、さまざまな分野が渾然一体となっていた。
彼の人生の絶頂期は1482年から1499年のミラノ時代だった。
レオナルドは宮廷に雇い入れてもらうための自薦書に、軍事技術に関する事項をずらりと書き連ねた。
戦乱期の世にはアピールしやすかったということも事実。
だが、この軍事研究を通じて治水術、工業技術、解剖学など、彼の探求の幅は広がっていった。
万能型の先人は他にもいたが、彼ほど観察、分析、合理性、先見の明を備えた人物はいなかった。
天才画家レオナルドの図の美しさは他の追随をゆるさない。
本書は「評伝レオナルド・ダ・ヴィンチ」。「レオナルドの芸術と思想」の二部構成になっている。
膨大な資料を可能な限り整理し、レオナルドの実像に迫る待望の一書である。

内容紹介

没後500年。膨大な資料を元に、世界史上最大の変革期・ルネサンスに生きた巨人の足跡と実像に迫る、第一人者による、本格評伝。

内容(「BOOK」データベースより)

彼は何者だったのか。世界史上もっとも大きな変革をもたらしたルネサンス時代にその中心地イタリア・フィレンツェにほど近い町に生を受け、その後も幅広い分野で多大な影響を与え続けてきた巨人。遺された絵画作品、手稿、メモ、日記、公文書、歴史書など膨大な資料群をもとに世界最先端の研究成果も踏まえながら、今もなおわれわれを魅了する万能人(ウオーモ・ウニヴェルサーレ)の実像に迫る。没後500年、第一人者による本格評伝。

著者について

1967年広島生まれ。東京芸術大学卒業、同大学院修士課程修了。専門はイタリアを中心とする西洋美術史・文化史。海外での研究活動、恵泉女学園大学人文学部准教授、10年國學院大學文学部准教授を経て、16年東京造形大学造形学部教授。『西洋美術史入門』『同<実践篇>』(ちくまプリマー新書)、『官能美術史』『残酷美術史』(ちくま学芸文庫)、『レオナルド・ダ・ヴィンチ―西洋絵画の巨匠8』(小学館)、『ダ・ヴィンチの遺言』(河出書房新社)、『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界』(編著、東京堂出版)、『ダ・ヴィンチ全作品・全解剖。』(pen Books)、『レオナルド・ダ・ヴィンチ ルネサンス「万能人」の生涯』(編著、新人物往来社)、『レオナルド・ダ・ヴィンチ<受胎告知>』(岡田温司と共著、平凡社)、『ルネサンス 三巨匠の物語』(光文社)、『ルネサンス 天才の素顔』(美術出版社)など多数。美術史家、日本文藝家協会会員。


 
 
 

日米同盟のコスト

2019年08月21日 12時20分21秒 | 社会・文化・政治・経済
 
自主防衛と自律の追求 
 
 
 
 
 

 

アメリカ人のみがみた日本の死刑

2019年08月21日 12時02分51秒 | 社会・文化・政治・経済

デイビッド・T・ジョンソン 笹倉香奈

内容情報

処刑の秘匿性、冤罪を恥じとする警察、検察。
さらに裁判官も自らの過ちを認めない。
つまり「否定の文化」が根強い日本の特異性。
日本では冤罪を解明する機能が不備である。
なぜか?
裁判員制度そのものが冤罪回避に作動していない。

[BOOKデータベースより]

世界的に廃止の流れにある中、オウム真理教事件の死刑が大々的に執行された。

「死刑執行はやむを得ない」ものなのか?

先進国で例外的に死刑制度を維持する日本とアメリカを比較し、オウムの執行で消された死刑制度をめぐる「日本の問題」を探る。

第1章 日本はなぜ死刑を存置しているのか
第2章 死刑は特別なのか?
第3章 国が隠れて殺すとき
第4章 冤罪と否定の文化
第5章 死刑と市民の司法参加
第6章 死刑と民主主義

[日販商品データベースより]

世界的に廃止の流れにあるなかで「独特の死刑存置国」となっている日本.秘密裏の執行,刑事司法における否定の文化,死刑制度を取り巻く政治社会文化までをアメリカの死刑制度の失敗と比較しながら鋭く分析する.

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ジョンソン,デイビッド・T.
ハワイ大学教授(社会学)。“The Japanese Way of Justice:Prosecuting Crime in Japan”(『アメリカ人のみた日本の検察制度―日米の比較考察』シュプリンガーフェアラーク東京)は、米国犯罪学会賞および米国社会学会賞を受賞

笹倉/香奈
甲南大学法学部教授(刑事訴訟法)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 


 

 

 


認知症高齢者の資産は計200兆円

2019年08月21日 11時51分47秒 | 社会・文化・政治・経済

経済・金融ゆるがす高齢化

マクロ経済全体への影響が危惧される。

預金や年金を勝手に使われるという経済的虐待や詐欺への被害が増えかねない。
「自分だけは大丈夫」といって「自信過剰」の問題もある。
自動車の運転でも、高齢者ほど自信がある答える。
詐欺や悪質商法などへの危険にさらされることになり、見逃せない。

高齢者の金融リテラシー問題の1つ目は、資産管理の問題だ。日本は他国に比べて1人当たりの預金口座数が多い。欧州諸国は2口座強程度であるのに対し、日本では1人当たり3口座となっている(国際比較が可能な決済用銀行口座の平均)。
定期のみの口座などを含めるとさらに多いともいわれる。

 成人の7%が口座を持たないという米国とは異なり、日本人の多くは社会人になるとまず給与振り込み用の銀行口座を開設する。
次に、住宅ローンを借りると返済用口座を作らされ、定年後は年金の受け取り用の口座も必要になる。さらに特殊事情として、2002年のペイオフ(金融機関が破綻した場合の保険金支払い)解禁の際に、1000万円の預金保険の対象範囲内に残高が収まるよう、銀行を分散させた人もいる。

 欧米と異なり口座維持手数料もかからないため、不要になっても口座を閉じる人は少なく、口座数は年齢とともに増えていく。筆者も銀行口座だけで3つ持っているが、今後もっと増えるかもしれない。


忍耐力の欠如

2019年08月21日 10時41分38秒 | 社会・文化・政治・経済

 ▽本来、権力を握った者はそれを自覚し、自ら抑制的であるべきであるが、こうした常識が影を潜めている。<一線を越えた存在>の動向が他に波及しているならば、これほど面倒はないだろう。

▽政治家に対し、最小限の道徳的態度が要請される。
法外な方法で法外な利益を得ることなく「その国の国家的を追求するにあたって悪循環をおこさないような選択をとる」。

▽政治家の言葉は重い。
発言一つが、善きにつけあしきにつけ大きな力を伴う。
言葉は「政治における信頼の大前提である」。

▽アメリカの銃乱射事件と人種差別。
7月下旬以降、カリフォルニア、テキサス、オハイオ事件では、子どもを含む34人が犠牲になった。
容疑者は全て白人男性。
▽「国民が武器を保持する権利は侵してはならない」アメリカ合衆国法。
銃規制に強硬に反対する全米ライフル協会の動きを見逃せない。

▽昨今ににおけるあおり運転に見られる忍耐力の欠如。
外国人労働者や障害者への差別や偏見に満ちた発言。
わが国でも「相手のことを思う」気持が弱くなりつつあり、その結果、「憎しみ」が原因の事件が頻発に起きている。

 



ドストエフスキーとネチャーエフ事件

2019年08月21日 10時29分39秒 | 社会・文化・政治・経済

悪霊

1871年から翌年にかけて新聞に連載され、1873年に単行本として出版された。

ネチャーエフ事件
1869年11月、学生の5人組を組織したネチャーエフが、その中で脱退しようとした人物を密告の危険を理由に殺害する。

ネチャーエフは1873年に20年の徒刑の判決を受け、ペトロパーウロフスク要塞監獄で死んだ。

1872年、スキャンダラスなほど有名な革命家・陰謀家であり、冒険主義者、恐喝屋、殺人者であったセルゲーイ・ネチャーエフ(1847~1882)が、スイス官憲よって、ロシア官憲に引き渡された。
そして11月にはペトロパーウロフスク要塞監獄に収監された。何世紀にもわたって世界中からの反体制闘士や反乱分子に隠れ家を与えていたスイスが、若い革命家をロシアの小役人どもに引き渡すとはけしからん、とロシアの民主的世論は憤激した。
ロシア当局は、ネチャーエフは政治犯としてではなく、刑事犯として引き渡されたとして無視した。
学生イワン・イワーノフを〔裏切者として〕殺害した「ネチャーエフ事件」が問題とされたのである。まさにこの事件を基に、ドストエフスキーが長編小説「悪霊」を書いたとされる

一八六九年に起きたネチャーエフ事件というのは、ペテルブルグ大学の聴講生だったネチャーエフが、「人民の裁き」という秘密結社を組織し、現存社会の転覆を企てたが、同志の一人であるペトロフスキー農業大学生のイワノフが脱退を申し出た時、密告の恐れありとして惨殺した事件のことだ。
「悪霊」でネチャーエフに相当するピヨートルと呼ばれる人物は、外国から革命思想を携えて帰国し、社会に深い憎悪を持ち、この社会を転覆させることが歴史の使命と考えたのだ。「神を信じなければ道徳というものはない。
従って、自分のやりたいことをやることが自分の善となる。」こうした哲学的命題を自覚したピヨートルは、「今の社会を転覆することが必要であり、そのための行動は善であるから、その目的を遂行するためには何をしてもかまわないし、いかなる卑劣な手段も許される」と考えるニヒリズムの権化のような人物である。
ドストエフスキーは「悪霊」の中で、ピヨートルのような人物は、崩壊した家庭、社会に対する怨念、そして倫理の荒廃の中から生まれてくると述べている。

☆日本にも同じような事件はあるのですか?

このような例は、日本にもあるよ。例えば一九七二年に「浅間山荘事件」を起して日本中をテレビに釘付けにした連合赤軍の粛正事件は、記憶している人も多いと思うよ。連合赤軍は、京浜安保共闘時代に、二人の同志が脱走したとして処刑し、連合赤軍キャンプ時代のメンバーの約半数に当たる一二人を、「反共産主義化」したことを総括する名目で集団リンチを加えて粛正し、合わせて一四名の仲間を殺害したことが判明している。
この事件も、目的のためには手段を選ばないニヒリズムの結果と考えられる。

次第にネチャーエフは同志の間から信用を失うようになり、彼の第一インターナショナルにおける名前の乱用は、総会で公式に関係を断絶することを決議するに至った。
1870年夏には、理論の破廉恥さ、それまでの行動の原則のなさ、挑発的、策謀家的な点が批判され、バクーニンらの不信を買うに至った。
1870年9月ロンドンで雑誌の編集に当たるが、ロシアの官憲を逃れてパリ、次いでチューリヒに潜伏する。
さらにカスパル・トゥルスキーCaspar Turskiらポーランドのブランキ派に接触するが孤立し、1872年8月14日チューリヒで逮捕され、ロシア警察に身柄を引き渡された。
1873年1月8日にイワノフ殺害の罪で懲役20年の判決を下された。ペトロパブロフスク要塞に収監されたネチャーエフは看守を説得し、1880年12月に「人民の意志」派との接触に成功した。さらに脱獄が計画されたが、1881年同派によるアレクサンドル2世暗殺事件により、革命運動に対する弾圧は強化され、さらに同じ囚人からの密告によりネチャーエフの脱獄計画も放棄された。1882年12月3日壊血病と水腫のため獄死した。35歳。

ネチャーエフはその勇気と革命運動における狂信的なまでの献身にもかかわらず、同志と組織を危険にさらすことによりロシアの革命運動に巨大な害毒をもたらしたとみなされている。
しかし、後にレーニンはネチャーエフの革命のために手段を選ばない「革命のマキャベリズム」を評価し、結果としてレーニン及びボリシェヴィキの冷酷性に大きな悪影響をもたらしたと言える。

 


少年たちによるリンチ殺人事件

2019年08月21日 10時15分05秒 | 社会・文化・政治・経済

正義とは何か?

正義は思い込みでもあるので、しばしば正義は間違える。
基本は、良識、良心にもとづくことだ。

悪は社会や思想以前の、人間という存在そのものの中にある―というドストエフスキーの基本的な認識。

大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件とは、1994年(平成6年)9月28日から、10月8日までの計11日間、大阪府・愛知県・岐阜県の3府県で発生し、同10月8日以降に相次いで発覚した、不良少年グループによる連続殺人事件である 。

暴力団に所属した、当時未成年の不良少年らによる、凄絶なリンチの末の凶行として、社会を震撼させ、戦後史に残る少年犯罪となったこの事件では、計10人(女子も)が逮捕された。
このうち主犯格3人は、全員が犯行当時少年でありながら、それぞれ控訴審までに死刑判決を言い渡され最高裁判所で、死刑が確定した。
この一連の事件は事件から23年後の地元紙『中日新聞』2017年3月30日朝刊に掲載された特集記事にて「戦後史に残る少年犯罪として社会を震撼させた」と表現された。
事件の少し前には後にオウム真理教による犯行と判明した松本サリン事件が発生しており、また事件発覚当時は品川医師射殺事件・つくば母子殺人事件などが発生して社会を震撼させた時期と重なり[雑誌報道 、さらに一連の事件のうち最初に長良川事件が発覚した日の『中日新聞』1994年10月8日夕刊社会面や翌10月9日朝刊社会面でも、ナゴヤ球場で同日開催された10.8決戦が大きく取り上げられる一方で、このニュースの扱いは小さかった。

その後、少年による残虐な犯行が明らかになると『中日新聞』など中京圏の新聞各紙では大きく扱われるようになり、中京圏では1988年に発生した名古屋アベック殺人事件に続く、不良少年グループによる凶悪犯罪として大きく取り上げられたが、年を越して1995年を迎えてからは新聞報道は少なくなっていった。
その一方で、主犯格の最後の1人が大阪市内で逮捕されたのは阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)が発生した翌日の1995年1月18日、それからほどなくして地下鉄サリン事件などオウム真理教による一連の重大事件と、同時期に大事件が続出した。
それ故、この事件は大震災やオウム事件などの陰に隠れたためすっかり見過ごされた形となり、当時はマスメディアで取り上げられることは少なかった。
『週刊文春』(文藝春秋)1995年7月6日号では「オウム真理教の出現が世紀末現象であるとするならば、この少年らによる犯罪は、21世紀型ともいえそうなのである」と綴られた。

 


正義とは何か-現代政治哲学の6つの視点

2019年08月21日 09時26分58秒 | 社会・文化・政治・経済

神島 裕子 (著)

商品の説明

内容紹介

アメリカの政治哲学者ロールズは『正義論』で、公正な社会を構想し功利主義を批判、社会契約説を現代から再構成した。

民主主義の原理ともいえるその理論は、社会倫理の議論を捲き起こす。

国際社会の中で、自由、権利、財・資源、義務は、どう分配されうるか。本書では、サンデルの立脚地であるコミュニタリアニズムなど六つの代表的視点を取り上げ、現代の課題に思想家たちがいかに応答したかに迫る。現代正義論の入門書。

内容(「BOOK」データベースより)

「公正な社会」とはどういったものか。権利や財の分配で可能になるのか。

米国の政治哲学者ロールズは、一九七〇年代以降、社会のあり方を根底から問い直し、世界に新たな地平を切り開いた。ロールズの考えを起点にリバタリアニズム(自由至上主義)やコミュニタリアニズム(共同体主義)など六つの思想潮流から正義とは何かを問う。格差や貧困など現実課題との接点に、個人の幸福を支える平等な社会の可能性を探る。

著者について

神島裕子 
1971年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程(国際社会学専攻)修了。中央大学商学部准教授などを経て、現在、立命館大学総合心理学部教授。博士(学術)。著書に『マーサ・ヌスバウム』(中央公論新社、2013)、『ポスト・ロールズの正義論』(ミネルヴァ書房、2015)、訳書に『正義論 改訂版』(ジョン・ロールズ著、紀伊國屋書店、2010、共訳)ほか



オウムの犯罪性と人間に内在する悪霊?!

2019年08月21日 03時16分15秒 | 社会・文化・政治・経済

人間に巣食う悪霊。

新約聖書のヨハネの黙示録で悪霊が神と戦う地とされるハルマゲドンを、オウムは最終戦争を表す言葉に歪めて信者の危機感を煽った。

 

犯罪や事件といったものは時代と社会の歪みを時に見事なほど映し出す。
言葉を換えれば、犯罪や事件には時代や社会の臭いがべったりと張りついている。青木理さん

麻原は宗教家ではなく、単なる小悪党だった。

悪霊は麻原という豚に入り込み群れをなしてゆく。

悪霊に対する文化

呪術師、神主、祈祷師などに、悪霊ばらい、禊(みそぎ)、祓い(はらい)を依頼するという習慣やしきたりは、東南アジア、インド、スリランカ、日本などのアジア、あるいはアフリカ、中南米など、世界各地に見られる。
霊に対し善霊と悪霊の二元論が徹底せず曖昧な社会もある。
一方、西欧のキリスト教のように悪霊を絶対的な悪の存在として一元化し認識される場合もある。
またキリスト教など憑依をするのは悪霊のみで聖霊が憑くことはないとする(聖霊には「満たされる」や「導かれる」とあえて区別して表現する)立場もあり、一神教的文化が支配的になった社会では「憑依」の概念が悪霊や異教徒の領域へと押し込められていったとする指摘がある。
歴史的には霊的対象と個別取引を行う信仰と世界宗教による普遍化の間に葛藤・共存・融合がみられる。
古ゲルマン社会は死者と生者との個別取引・直接交渉・直接対決を許容する文化で死者が悪しき亡霊に変身した際には個々の対処が必要とされたが、キリスト教社会ではあらゆる災因がサタンや悪霊など絶対的な悪の属性をもつ存在に一元化されこれを神の力で排除するという枠組みに変化した。
これに対して仏教では怨霊を力ずくに調伏させるというより経典読誦による供養を通して悪霊との和解を模索し鎮めるという仏法の力による悪霊の救済の枠組みで捉えられる。

キリスト教
聖書には、イエス・キリストが悪霊を追い出し、病を癒し、また弟子たちに悪霊を追い出す権威を授けたと書かれてある。
教父のテルトゥリアヌス、アウグスティヌスは、異教の神々は堕落した御使いである悪霊だと説明している。
カトリック教会には、エクソシスム、エクソシストがあり、プロテスタントでは悪霊追い出しと呼ばれる。
サタンと悪霊は堕落した御使いという共通点があるが、サタンと悪霊は区別されている。この場合サタンは堕落した御使いの階級的頂点にある存在であり、悪霊はその手下を指している。
ウェストミンスター信仰基準は全人類の始祖がサタンの悪巧みと誘惑にそそのかされて罪を犯し、堕落したために、人間は生まれながらにして怒りの子、サタンの奴隷であると告白する。

福音派はノンクリスチャンがすべて悪魔の支配下にあり、宣教の働きは彼らを悪魔の支配下から神の支配下に移すことであると定義する。

仏教
仏教では因果の理法という普遍主義的原理の下で悪霊が捉えられる。
例えば『法華験記』の「天王寺の別当道命阿闍梨」には「悪霊」に取りつかれた女性が登場するが、この悪霊は女性の死んだ夫で、生前に悪事を重ね仏教的功徳を積まなかったため阿鼻地獄に落ちて苦しんでいるという構図になっている。
この話では男が生前に一度だけ聞いた阿闍梨という高僧の読経が唯一の救いとなり、女性が阿闍梨を訪ねて読経してもらうと男は地獄から脱して蛇身に生まれ変わる。
このように「悪霊」は必ずしも生者に対する怨みを晴らすために出てくる怨霊とされているわけではなく、仏教的理念のもとでは因果応報や追善回向などの普遍主義的原理の影響を受けている。


『悪霊』 ドストエフスキーの長編小説

2019年08月21日 03時00分33秒 | 社会・文化・政治・経済

『悪霊』(あくりょう、Бесы)は、フョードル・ドストエフスキーの長編小説。1871年から翌年にかけて雑誌『ロシア報知(英語版)』(露: Русскій Вѣстникъ)に連載され、1873年に単行本として出版された。

無政府主義、無神論、ニヒリズム、信仰、社会主義革命、ナロードニキなどをテーマにもつ深遠な作品であり著者の代表作。

『罪と罰』、『白痴』、『未成年』、『カラマーゾフの兄弟』と並ぶドストエフスキーの五大長編の1つで3番目に書かれた。
題名は作品のエピグラフにも使われているプーシキンの同題の詩および新約聖書<ルカによる福音書>第八章三二-三六節からとられている。
晩年のニーチェがこの本を読み、とりわけキリーロフの人神思想に注目して抜書きなどをしていたことも知られている。
ネチャーエフ事件
ドストエフスキーはこの小説の構想を1869年のネチャーエフ事件から得ている。
架空の世界的革命組織のロシア支部代表を名乗って秘密結社を組織したネチャーエフが、組織内で相互不信が募る中、当時学生だったイワン・イワノフをスパイ容疑により殺害した事件である。
本作ではネチャーエフをモデルにピョートルが描かれている。
「スタヴローギンの告白」
当初は第2部第8章に続く章として執筆されたが、その告白の内容が「少女を陵辱して自殺に追いやった」という過激なものであったため、連載されていた雑誌(ロシア報知)の編集長カトコフから掲載を拒否された。
やむをえず後半の構成を変更して完成させたため、単行本化のさいにもこの章は削除されたままとなり、約50年の間、原稿自体が所在不明となっていた。
編集長カトコフの意向に沿うようにドストエフスキーは悪霊に加筆修正を加え、スタヴローギンの悪魔性や宗教性を和らげた表現に直した。
しかし、1921年から1922年にかけてこの章の原稿が2つの形(校正刷版と夫人による筆写版)で発見され、いずれも出版されることとなった。
章題を直訳すると「スタヴローギンより」となるが、これは正教においては福音書を「ヨハネより」「マタイより」などと呼ぶことになぞらえている(日本正教会では「イオアン(ヨハネ)伝による聖福音經」「マトフェイ(マタイ)伝による聖福音經」と訳されている)。
章中、スタヴローギンとチホン僧正の対話において、「完全な無神論は、完全な信仰へ向かう道である」という認識が共有される。このことはスタヴローギンが、その無神論が聖性への一歩手前にありながら、最後の壁を越える契機を得ることなく破滅に終わってしまう悲劇的な人物として書かれていることを意味する。


実の娘にわいせつ、元警官を起訴 行為を撮影、児童ポルノ罪でも

2019年08月21日 01時32分20秒 | 社会・文化・政治・経済

【 2018年09月21日 京都新聞 】

 10代の娘にわいせつ行為をしたとして、神戸地検は20日、監護者わいせつと児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の罪で、兵庫県東部の警察署に勤務していた40代の元巡査長の男を起訴した。捜査関係者によると、県警は同日付で懲戒免職処分にした。

 地検は「プライバシーに関わる」として起訴状の内容を明らかにしていない。

 捜査関係者によると、元巡査長は8月下旬、監護者としての影響力を利用し、自宅で娘にわいせつな行為をした疑いで同30日に逮捕された。わいせつ行為を撮影し、携帯電話に映像が残っていたことも分かった。被害に遭った娘は児童相談所に保護された。


阪神・ソラーテがわずか1か月で二軍落ち 攻守でポカの連続

2019年08月21日 01時18分58秒 | 野球

8/20(火) 16:40配信 東スポWeb

守備の粗さが致命傷となったソラーテ
 逆転CS進出を目指すはずの4位・阪神が“迷走″している。19日、矢野監督は新助っ人のヤンハービス・ソラーテ内野手(32)の二軍落ちを断行。7月21日に来日し、同26日の巨人戦で一軍昇格していきなり決勝弾を放つなど華々しいデビューを飾ったが、その後は攻守にわたってポカの連続。スタメン落ちも目立ち、ここまで出場20試合で打率1割8分8厘、4本塁打、9打点、4失策だった。
愛称を「セクシータイム」と紹介し「与えられたところでやるのが自分の仕事。どこでも守れて両方で打てるのが強み」(ソラーテ)だったが、わずか1か月で登録抹消…。「(残り30試合を)どう戦うかが問われている」と危機感いっぱいの指揮官としても背に腹は代えられない事情もあった。ソラーテ起用に対するチーム内の「反発」が予想以上に噴出したからだ。

 ある首脳陣などは「最初から無理だった。ただでさえウチは打てないんだから、守備でもダメなら投手陣との関係がさらに悪くなる。DeNAのソトみたいに守れなくても1日1本打ってくれればいいけどそれがない。もともと、どこでも守れるなんていうのは信用するほうがダメ」と勢い余って獲得したフロント陣の不手際も原因と断罪。しかし、今となっては後の祭りだ。

 ドタバタ感はこれだけではない。チームの低迷はベテラン・福留孝介外野手(42)の起用にも及んでいる。近年は「休養日制度」を設けてプレーしてきたが、残り30試合という待ったなしの状況下、清水ヘッドコーチはこの日「誰かを休ますとかはできない。福留もできるだけ休みを考慮したいけど、ここは頑張ってもらうしかない」とフル出場させると方針変更した。

 悩める打線の方は左足首の関節炎で離脱していた糸井が20日のDeNA戦(京セラ)にも一軍復帰する見込みだが、いかんせん故障明けで過度の期待は難しく、疲労困ぱいの福留に今後も骨を折ってもらうしかない。福留自身は「もっと野手全員が投手陣を助けてあげないと」と奮起するが、無理使いは逆の目が出る恐れもある。

 3位の広島とは5ゲーム差で、最短なら22日にも自力でのCS進出が消滅する。チームの内情もこれでは頭が痛い。

 


矢野監督が非情采配「内容良くない」大山を途中交代

2019年08月21日 01時05分52秒 | 野球

8/20(火) 日刊スポーツ

<阪神8-0DeNA>◇20日◇京セラドーム大阪

阪神矢野燿大監督(50)が、非情采配で勝利をたぐり寄せた。4点をリードして迎えた6回の守備。2死一、二塁となった場面で動いた。サードを守る大山が、先発青柳とともにベンチに下がった。

守備の交代を告げられベンチで汗を拭う大山

目を覆いたくなるような打席が続いた。5番三塁でスタメン出場した大山は1回2死二、三塁の先制チャンスで空振り三振。5回にも2死一、二塁で空振り三振を喫するなど、この時点で3打数無安打と精彩を欠いていた。

矢野監督は交代の理由について「内容が良くなかったのもあるし、スグル(岩崎)も次の回も行く予定というか、可能性もあったところ。そういう意味で代えました」と説明。ケガなどのアクシデントではなく打席の内容と、投手起用との兼ね合いだったことを明かした。開幕から4番を任された大山の途中交代は、4月12日中日戦以来4カ月ぶり。だが6回での交代は今季最短。これまでになかった交代が暗示させることは…。

今月10日には106試合目で初めて4番から外れたが、前カードの巨人3連戦で11打数1安打と浮上の気配がない。残り29試合。目指す逆転CS進出のために、残された時間は多くない。大山は試合後厳しい表情で、報道陣の問いかけに無言のまま、帰りの車に乗り込んだ。若き大砲がスタメン落ちの危機に陥った。【桝井聡】


あおり運転も立件方針 暴行や道交法違反容疑視野

2019年08月21日 00時45分44秒 | 社会・文化・政治・経済

 映像で悪質性判断 茨城県警
8/20(火) 毎日新聞
茨城県守谷市の常磐道で、乗用車の男性があおり運転で停止させられ殴打された事件で、傷害容疑で逮捕された会社役員、宮崎文夫容疑者(43)=大阪市東住吉区=の危険な運転についても、茨城県警が立件する方針で捜査していることが、捜査関係者への取材で判明した。

【茨城県警取手署に入る容疑者】「殴ったことは間違いない」
被害男性の車に設置されていたドライブレコーダーには、宮崎容疑者の車が前方に割り込み、急な車線変更や減速、蛇行運転を繰り返す様子が映っていた。県警は数キロにわたる悪質で危険な運転だったとの見方を強め、暴行や道交法違反容疑の適用を視野に捜査している。

 2017年に神奈川県の東名高速であおり運転を受けた夫婦が死亡した事故を受け、警察庁は昨年、悪質で危険な運転にはあらゆる法令を駆使した取り締まりを指示。
故意に著しく接近するなど、相手ドライバーへの有形力の行使と認められる場合には、判例もある刑法の暴行罪の適用を求めている。相手への接近には道交法の「車間距離不保持」での摘発例も多い。

 県警は20日、宮崎容疑者と、事件時に容疑者の車に同乗していた交際相手で犯人蔵匿・隠避容疑で逮捕した会社員、喜本奈津子容疑者(51)=同=の2人を水戸地検に送検した。

 県警によると、宮崎容疑者は10日午前6時15分ごろ、常磐道上り線で会社員の男性(24)の車を後方からあおり、前に割り込んで停車させ、車から降りて運転席の男性の顔を数回殴ってけがをさせたとされる。