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アフガニスタンの今後 一つのアプローチ

2010-02-15 21:51:20 | 日記

先月、ロンドンで行われた、アフガン支援国際会議では、和解や再統合プランの提示、和平と再建のプロセスについて主に話し合われたとか。声明も出てますね。

今後のアフガニスタン。大きなところでは、ISAFからカルザイ政権へ5年以内の治安権限移譲。政治的解決、カルザイ政権とタリバン(旧支配勢力)との和解、及び、政治参加。タリバン投降兵の社会復帰。復興支援。こう言ったところを目指すようです。

アフガニスタン政府側は、今春カブールで予定される次回支援国会合の前に、国民大会議を開き、タリバン(旧支配勢力)にも参加を呼び掛ける方針をだとか。和解に向けて着々と進み始めた印象ですね。

同政府は何かと問題となっている汚職での具体的な方針も表明しましたね。中々難しいでしょうけど、前進姿勢は見えます。

 

しかし、現地の治安は悪化の一途だとか。治安権限委譲もそう易々とはできないかもしれませんね。どっかで仲介・仲裁しなきゃならない訳なんですけれども・・・。

米側の考え方を見れば、当然、増派、軍事的選択、治安部隊育成、警察育成、更にはカルザイ政権への権限委譲などを背景としているようですが、政治的解決の必然性について主張しています。

印象的な部分を言えば、支援国会議後の会見でクリントン長官が和平達成には敵に関与しなければならないと主張している点。概括的には、タリバンを政治プロセスへ取り込むと言ったようなことまでも容認するようなニュアンスですね。

武装解除や国際テロ組織の切り離しと言ったようなことが前提にはなるのでしょうが、大きい意味での所謂、Amnestyも解決に向けた手段の範囲内と言ったことろでしょうか。

タリバン側からすれば、どう判断するかは解りませんが、米側からすれば、内情はどうあれ、少なくとも今回の紛争解決には必要なことなのでしょう。

性質上、信憑性に欠ける情報ではあるでしょうけど、一部報道では、ヒズブ・イスラミの幹部などタリバンと関わりの強い過激派組織を窓口に水面下での交渉の動きもあるらしいですよね。

交渉とは水面下での接触から始まり、折衝を重ね、更に上の級への上がって行く過程が必要なものでしょう。水面下であれ接触があると言うことは、話もできない単なる対決ではなく、双方が、何らかの解決に向けて動いていると言うことでしょうか。

 

兎に角、アメリカは来年7月まで何らかの好ましい結果を残して撤収を開始したいみたいです。NATOも疲れていると言った情報もある。終わりたいと言うのは米側として共通認識だとしても大袈裟とは言えないのかもしれません。

タリバン側は交渉開始の条件として米軍撤退を取り下げてはいない、米側としても流石に妥協できない部分もあるでしょう。それでも、全体的には停戦、カルザイ政権についてはタリバンとの和解と言ったよう形を印象付ける結果を目指すんでしょうね。

 

http://mainichi.jp/select/world/news/20100129dde007030049000c.html


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