tontonjyoのブログ

yahooから引っ越して来ました。思ったことを適当に書いています

普天間問題・・・台湾とか

2010-10-08 00:46:40 | 日記






そうね。普天間・辺野古は日本防衛に特化したものではなとか、北朝鮮有事に特化したものでないとか、まぁそうなんでしょう。米軍基地は他に韓国にもある日本にもある、距離的に考えれば普天間・辺野古は北朝鮮有事や日本防衛にハブとして対応可能と言う程度じゃないですか。

まぁ、このブログでも何回か書いているけど、沖縄海兵隊の必要性は大方が台湾有事に特化したものでしょう。シーレーンも含め台湾が日本の防衛上において重要な位置にあるって言うことが基本なんだけど、台湾が中国領になれば、中国海軍が太平洋に進出するからね。

台湾が中国の勢力圏内に入れば南シナ海や東シナ海に大きな影響出る。その影響は現状の中国の動きから見てとても楽観視できるものではないでしょう。中国は覇権主義傾向で軍拡中、空母を保持しようとか言う動きもある。兎に角、日本にとってやばい存在でしょう。




まぁ、話を進める上での基本としてアメリカと中国で全面戦争なんて考えられないよね。互いに大きな損害が出るし、被害が地球規模になる可能性だってある。それは互いに解っているんだろうからアメリカが参戦を表明せざるを得ない以上、中国にしても、そうはならない方法を考えるだろうね。

消去法で行けば、台湾海峡での大規模な武力衝突や空爆、ミサイル攻撃を前提にした衝突なんてのは台湾軍、アメリカ軍、また日本も巻き込んでの全面戦争になる可能性が十分にあるんじゃない。だから中国が安易に踏み切るとは思えない。つまり互いに放つ報復的抑止力で動けない状態だよね。

やるとしたら小規模戦闘でことが成せる米軍が到達する前にことが済んでしまうような作戦でしょう。

多分、そうね。中国側から部隊を送りこんだ斬首作戦なんてのは米台で情報収拾をしている以上、まぁ、無理だろうけど、事前に経済・文化での繋がりを強め政治家・軍部、また一般に中国側の人間を深く潜り込ませ、選挙などで体制が一気に変り独立の気運が高まったと中国側が判断した時点でのクーデター的な方向性はあるのかもしれない。

「台湾内で中国が主導するクーデターや内戦を印象付けるゲリラ戦は可能か。」と言うテーゼがあるなら「政治家や軍部に中国側の人間が深く潜り込み、台湾内の反独立派を抱え込んでいるなら可能でしょう。経済・文化での繋がりが強まっている現在、十分に留意するべき。」なんて答えも成り立つんじゃないでしょうか。

もし、台湾の政治の中枢に中国側の潜行者がいるとするなら、空港、港、軍施設、発電所など重要拠点を内側から破壊することも可能でしょう。同時に中国側の小規模部隊の手引きもできるでしょう。更に台湾政府における命令系統を混乱させることも可能だろうし、そうなれば台湾軍の動きをある程度鈍らせられる。つまり中国は台湾をより早く占領できるでしょうね。

前提として多くの国が台湾を国家とは認められていない。そんな台湾が何故に主権を維持できているか、それは抑止力を構成して中国から武力占領されることを防いでいるからでしょう。その抑止力にはアメリカの国内法である台湾関係法と担保する米軍の軍備と戦力投射能力も影響しているはずです。

多くの国が台湾を国家とは認めていない。台湾内で内戦なりが起きて情勢が不安定化した場合、中国が反国家分裂法のような国内法を根拠に侵攻しても、また保護を主張して侵攻しても大方の国にとっては至極正当な行為とせざるを得なくなるでしょう。

更に中国は常任理事国だし、国際社会は国家主権主義から脱していない。つまり国連も動けない。台湾有事の際には其々の国の国内法、アメリカで言うなら台湾関係法のようなもので独自に動くしかないでしょうね。

それでもアメリカ側からすれば政治的理由で台湾を国家とはしていない。台湾の主権が失われれば国家主権主義に阻まれ後はどうすることもできないでしょう。そうなる前に手を打たなければいけないと言う必然性が生まれる。

つまり台湾において対中国的な抑止力を保つには米軍が「我々はいつでも即応として参戦できるぞ。そして本隊が到着するまで戦闘を継続できるぞ。」ってことを示す必要があると言うことになるでしょう。そこで沖縄海兵隊の重要性が見えてくる。

当該のクーデターなり、内戦を印象付けるゲリラ戦なりが起きても極々初期段階なら台湾空軍は十分に生きているでしょう。即応、つまり初期段階であるなら航空優勢は台湾側にあるのではないですか。その場合はヘリで行けると言うことでしょう。

中国の国内法による投獄も含め台湾政府要人の全てが抹殺され、一切の戦闘が終結すれば、もうアメリカに打つ手はない。

沖縄の米海兵隊はより早く台湾に上陸し、後の大規模紛争に備え在台米国民の避難支援、本部の確保、通信手段の確立、情報収集、更に台湾軍と連携して政府要人を保護、更に保護した政府要人に政権の正当性があることを主張しつつ戦闘を継続、空港などを確保し、後続部隊兆着を待つ。

沖縄の米海兵隊が初動対処することで後に後続する米軍の本格的参戦がスムーズにできますよね。つまり報復的抑止力が構成できると言うことに帰結する。

沖縄の米海兵隊程度の戦力参戦であらゆる事態を完結できる訳ではないと言うのはそうでしょう。従って、ある場合においては広義で言う拒否力ではない。つまり沖縄海兵隊は拒否的抑止力をあらゆる場合において構成している訳ではないと言うことになる。

しかし、その中で後続する米軍が参戦するためび「初動対応と言うことなら、報復力を前提にした報復的抑止力を構成できると言うことになるでしょう。その報復的抑止力により中国が動けない状態を作り出せるってことになる。



アメリカのマイケル・シファー国防次官補代理が中国と台湾の現状について「戦略の基本は早期に攻撃をかけて、米国などの第三者が介入できないうちに台湾を屈服させることだ。」なんて言ってたよね。

んで、具体的に「海上封鎖」「特別ゲリラ投入を含む限定目標攻撃」「空爆とミサイルによる限定攻撃」「水陸両用上陸作戦」なんて場合を挙げていたけど、まぁ、考えてみればそうだよね。

中国が何もしないなんて考えられないけど報復的抑止力、まぁ相互に確証できる損害と言うか全面戦争の恐怖と言うか、それが効いているんだから、中国はあらゆる手段を講じられる訳ではない。しかし方法が全くない訳じゃない。米国などの第三者が介入できないうちに台湾を屈服させれば良いんだね。

米軍が時間的理由で参戦できないってことが中国に解れば、その時間分だけ抑止力の穴ができるでしょう。当然、中国はその抑止力の穴を利用するんじゃないですか。更に台湾には国家とは言えない事情がある。ならばアメリカは「ことが起きればいつでも参戦できる。」って前提、戦力投射能力があると言うことを示しておかなければならない。

米台は予測される事態に対して講じられる手段を示し、戦力投射を確保する。そうでないと抑止力は構成されないからね。当たり前と言えば当たり前なんだけどさ。この辺は複雑だよね。中国に対する政治的配慮でアメリカも思い切った手が打てないようです。つまり絶対ではないと言うことだ。ただ抑止力を完全否定する根拠は見当たらないですね。


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