tontonjyoのブログ

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ポピュリズムは #奴隷的道徳 上げ潮構造改革は #君主的道徳

2017-10-29 02:08:19 | 日記
不思議。上げ潮構造改革路線自体は、君主的道徳で有るのに対して、奴隷的道徳を煽り、ポピュリズムを構築しないと成し得ないと言う巨大なジレンマが有るんだよ。

中産層・低所得層のポピュリズムとは強者憎悪的な側面が有るのに対し、上げ潮構造改革とは、エリートの社会的強者に優位な体制を作る事で成せる。

庶民はバカでは無いから、構造改革で雇用が劇的に改善されると知ってるが、労働環境を悪化させ格差を助長させるとも知ってる。

だからアベノミクスにより雇用改善が成なされ、同時に労働基準の厳格化を進めた日本における保守系野党の方向性では中々多数派には成らないんだね。何故なら有権者は途中で気付くから。

今回の選挙の争点、保育無償化により、奴隷的道徳を刺激する形になった安部政権が選挙に勝ったのは自明なんだよ。


対して希望の党と、維新の会が奮わなかったのも自明なんだね。

何故なら君主的道徳に胡座をかいて、逆に【見做し財源】による福祉拡充と言う見え見えのポピュリズムを掲げ。身を切る改革と嘯きながら、図らずも理解できないのは庶民が悪いと慢心してるかのように見えるから。

実は、改革政党自体、過渡期なんだよな。 

新自由主義や、リバタリアニズムを理解出来る高教育エリート・高所得者層と、理解出来ない中産層・低所得層を比べれば圧倒的に後者の方が多い。 

今はアベノミクスが、ある程度成功していて、更に社会自由主義路線に舵を切った。だから森家計の不透明さが有っても、また安保法制や共謀罪の強行が有っても、野党が不甲斐ない事に対する積極的な不支持と、自民党に対する消極的な支持は覆らないし、結果として投票率も上がらない。もし今後、それが上がる事があるなら、庶民に置いて政権交代の必要性が自覚された時だけですよね。

そんな中。エリート思考にありがちなルサンチマンに依らない党運営を提唱すると、最初は国会運営を停滞させる反体制勢力への抵抗を感じさせるが、結果的に中産層・低所得層への直接的な優位性を前提にしてる訳では無いと気付き、エリート思考による強者優位性である事を知る。だから奴隷的道徳を刺激できない。

結果、君主的道徳である強度な上げ潮・構造改革も成せない。

生き残る手段は第三極政党化だが、それも自民党に対する公明党以上の仕事をし、更に明確な違いを演出できないと、過去に習ってフェードアウトする。

日本でルサンチマンを否定する政党が難しい理由って、ここなんだよね。そして重要なのは【存在する意味か無くなる事】なんだよね。その繰り返しです。


ポピュリズムの本質とは佞言では無く、現状への抵抗。その裏付けが無ければ、副次的でも、強者に優位な上げ潮・構造改革は成せない。しかし現状は、特に経済面が半ば成功で、抵抗するべき相手が居ないからね。

恐らく安部政権は、今後更に【ヘマ】が少なくなる。やはり希望の党や、維新の会には不利なんだね。




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