tontonjyoのブログ

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普天間問題・・・脳内議論の行方

2010-10-23 23:01:33 | 日記


だから・・・。浮体式の海上基地の必要性は普天間問題での地元住民の負担軽減以上の意味を持ってるんですよ。

米海兵隊云々は斬首作戦を成功させないようにってことだろうけど、それ以前に中国が日米に挑戦的で東シナ海や南シナ海において覇権主義的な姿勢を保ったまま、中台が自主的に統一を宣言する可能性だってある訳でしょう。平和的にさ。スパイやら特殊工作員やら潜入しているなら尚更。そうなれば沖縄の防衛を強化しなければならないよね。

中国が覇権主義的姿勢を保ちつつ台湾を取り込めば緩衝地帯は失われ沖縄が最前線になる。基地は近すぎても駄目なんでしょう。沖縄よりも更に本州よりの位置に自衛隊も含め新たな基地を設ける必要が出て来る可能性だってあるんじゃないですか。その時、基地アレルギーのある日本のどこに作るんです。住民の反対で大方無理でしょう。

普天間基地の代替が自力航行式の浮体で構築できるなら更に本州よりに移動することも可能。また新たな基地を作るにしても海上基地の方が住民の理解も得やすいですよね。中国が覇権主義的傾向を見せながら台湾と急速に接近している以上は、その先も考えておかなければならないでしょう。安全保証を機軸に考えれば選択肢を新たに設けることも、ある程度妥当性を持った帰結になるんじゃないですか。

自力航行式の海上浮体基地の技術力を早めに獲得しておかなければ事態が大きく動いた時に対応できない。普天間基地問題とは技術獲得のための一つの転機になると言うこともあるように思います。

敵性のミサイル攻撃や航空機からの攻撃に対する耐性や修復能力に問題があるとするなら、対策を講じれば良い。

攻撃に際して沖縄本島を越えるか、遠回りしなければならない東側の位置に設置し、有事における護衛など、例えばホワイトビーチなどからの艦船で対空火器・艦対空ミサイルを利用。基地自体、また嘉手納基地からの戦闘航空機での防空。

基地自体はシースパロー、RAM、CIWSを搭載、それだけでは敵地に近くミサイル防衛に不安があるなら艦載型PAC3を開発してイージス艦との連携を模索するとか方法はあるでしょう。

また、修復能力に関してはブロック型の分割自力航行式の浮体にして九州辺りにドックを設け自力航行式の修復モジュールをストックして置き、ダメージを早急に回復できる体制を構築すれば良いんじゃないですか。また分割型の自力航行式の浮体であればダメージ個所のドックでの修復も可能。後は防衛体制の如何と技術力の問題。

例え自力航行式であっても確かに漁場は失われるし、環境にも何らかの影響が出ると思う。しかし、漁師には支援を考え、環境対策も考えると言うことで対処。環境アセスメントに3年、建設に10年と考えれば、自公政権が合意してからの年月と同じ程度でしょう。ただ、こっちなら互いに出口が見える。

嘉手納に離着陸訓練、また機能面の一部統合を真剣に考えて普天間代替をコンパクト化。初動対応要員、31MEUの400~800名程度とヘリ、固定翼機などの航空機の整備要員、パイロットその他も含めて、例えば1000~1400名程度が巡回式に駐留できる、1200m~1500m程度の滑走路を備えた基地があれば北朝鮮有事や台湾有事には対応可能と言うことでしょう。

米物資や兵員を空輸する滑走路とヘリポートは自力航行式メガフロート。アクセスはヘリや艦船。東村から20キロないし25キロ程度ならキャンプ・シュワブやキャンプ・ハンセンの地上部隊、沖縄県北部の訓練場にも、そうは遠くない。

沖縄の同意と技術的に建設が可能か否か。同意に関しては時限式に移転から5年程度の見直し規定を設けるなどして永続的な固定化を避ける方向性を見出し日本政府に米政府との協議委員会を設ける。また地元では住民側で作る環境監視委員会などを設け住民参加型の監視体制を作ると言ったような住民が主体的に参加できる方向性を模索する。

技術的にはポンツーン式メガフロートやMOBなど既に可能だと言われている。他所で作り牽引して運び現地で組み立てるか自力航行すると言うことになるのでしょうか。地元の建設業などに金が落ちなくなると言うこともあるかもしれません。また普天間基地の92%を越える地権者にも金が落ちなくなるでしょう。つまり画期的な経済支援策と一緒に考えるべきでと言うことでしょうか。

確かに今年4月、鳩山内閣においてメガフロート案が出ていたが防波堤の必要性などで費用が一兆円以上かかる見通しとなり見送られた経緯がある。であるなら波の静かな浅瀬を探すか、自力航行式にして波の状態に合わせ移動するか、費用の問題など考えず、二兆円掛かろうが三兆円掛かろうが借金してでもやるか。

まず、沖縄の負担軽減を第一に考えるべき問題でしょう。辺野古移設よりも地域住民の負担軽減になるならやるべき。日本全体で負担するべきものなのだから金額として可能であるなら費用については必要性を否定するものではないはずです。




確かに俺の言っていることはファンタジーなのかもしれない。それでも考えるんです。そして、その先がある。抽象的可能性はあらゆるものに存在するでしょう。未来の可能性とは幾多の分岐を経て結果が出るもので誰にも絶対の答えなど出せないはずです。

俺は地域的安全保証体制と共に国際的に不可侵を設けた新たな安全保証体制を構築する必要があると思っている。しかし、その中で交渉の主体になるのは報復的抑止力を持つ者同士でしょう。

交渉の主体の一方が報復的抑止力に欠けるなら最終的に踏ん張りが効かなくなる。例えば非核地帯を作るなら、非核保有国は最終的に核保有国との交渉の当事者にはなれない。付帯決議を設けて核保有国を引っ張り出し仲立ちとして交渉を進めざるを得ないでしょう。

報復的抑止力も同様で、少なくとも報復力を担保する互いに均衡を保てると言う前提ができず、一方的な条約の構築では条文による報復力の後退から囚人のディレンマに陥り、締結には至らない。自らはもちろんのこと、まずは報復力を持つもの互いに手の内を明かさせ疑心暗鬼を解消、その後の交渉に繋げなければならないでしょう。

特殊な事情を抱えた日本は交渉の当事者になれない。9条を改正すれば懲罰・報復力を担保する攻撃的兵器を持つこともできるだろうが、それを是とすとは、つまり報復的抑止力の必要性からの帰結。不可侵を旨とする国際的安全保証体制の構築を目的とした答えとは思えない。

9条改正の時点で軍事的に幼い日本は安全保証を機軸として自ら報復的抑止力を保とうと動く方が妥当と言う帰結に至る可能性の方が高いのではないでしょうか。根本論を言えば国民が9条改正を是とするとは思えないと言うこともある。

結論を言えば、アメリカとの決定的な対立は将来を暗くすると思っている。そのことによって中国に間違ったサインを送り極端な選択を誘発すれば不可侵を旨とした国際的安全保証体制の構築が遠のくと思う。今回の中国漁船問題を見ても解るように一度の衝突は長引く波紋を作る。

だからと言って、「中国に擦り寄れ。」と言う訳ではない。対等な立場を構築することがなによりも必要。日本が妥協した地域的・国際的安全保証体制など意味がない。だから日本として軍事的には拒否力を前提とした抑止力を作りだし、政治的には毅然とした態度が必要だと言うことに帰結する。それが引いては国益になると思う。


将来的に不可侵を旨とした安全保証体を構築するよう動くならば、日本独自に中国と民間交流・政治交流・防衛交流などを通じて関係性を維持しつつも、できうる限り拒否的抑止力や報復的抑止力を構築して不穏に動く中国を封じ日中の衝突を避けなければならない。そう言った体制を維持することで何れ中国の体制が変化した時に交渉の機会が訪れる。

時に交渉の当事者とのなるのはアメリカ、日本は仲立ちとして交渉に入る。つまりアメリカとも対等な関係性を作るよう動くことは重要になってくるが中国を封じつつそれを行う必要がある。更に日本が交渉の仲立ちとして入るにはアメリカとの決定的な対立も避けなければならない。

ただ、沖縄県民の犠牲をどの程度許容するべきかと言う話になれば、何れにしても限界であろうと思っている。国は人の集まり、未来の可能性に賭け地域的住民の生活を犠牲にすることは国家の命題である国民の健やかな生活を害していると言う解釈ができる。

既得権益に縋る地権者とか頑迷な反米主義者は知らない、彼らにはそれが全てどうすることもできないだろうが、問題は一般的な住民。犠牲と言う意識がある以上、新たな基地建設に拒否感を抱くのも当然の感情であるはず。海上基地などの俺の主張がファンタジーの類から出ない以上、決定的な方法とは言えない。

米政府が台湾有事や北朝鮮有事を信じる以上、直接的な訴えで基地機能の後退を喜んで是とするだろうか。普天間基地を維持しようと画策する可能性の方が高いように思うんです。

米軍にべったりするより日本の意志と能力を示すことの方が継続的な対中抑止力として有効だと俺は思っているから、この方向性で進むと確信が持てるなら、アメリカと対立して報復的抑止力が後退しても個人的には大丈夫だと思う。

アメリカにしても日本は位置的に必要なはず。報復力として決定的に手を引くと言ったようなことは国益に合致しないでしょう。日本との関係性をなんとか維持し、台湾に関しては第二案を捻り出して抑止力を維持しようと動くと楽観的には思う。

米政府は沖縄本島に土地があるから利用しようとしているだけで、もし、普天間も含め住民の生活があっても基地を作る土地が一切なかったとするなら、台湾防衛に関して例えば鳥島に射爆訓練を統合し、出砂島に埋め立て、また浮体滑走路を作り基地として利用するとか艦船を利用し、防衛力を構築するとか考えるのではないですか。ただし、これは俺の妄想を前提にした希望的観測の枠から出ません。



沖縄の抵抗で日米政府の考えが変わり普天間基地が海外に移転される分には日本の自己責任として何らかの対処を行うと言うだけの話なのだから、それはそれで俺は構わないのだが、観測から言えば日本政府や米政府の考え方が変わる可能性は現時点では低いように思う。「危険が除去されるなら・・・。」と考える沖縄の移設容認派や妥協派が可哀相な結果になるように思えてならないんです。








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