tontonjyoのブログ

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普天間問題・・・脳内議論の抑止力

2010-10-23 05:46:31 | 日記




なんか台湾有事の斬首作戦縛りだよね。現時点では中国軍側の展開能力が米軍側の展開能力より劣り、中国側投入の少数部隊よりも米海兵隊が早く展開し対抗し得る能力があると言うのが前提。米大統領が台湾政府の状態を看破して陸海空軍、必要な全てに命令を出し作戦が開始される。

台湾軍が駄目になっていて普天間基地から投入される米海兵隊単体ではことを収めなれなければ強襲揚陸艦の支援を得て海兵隊の本格投入を行い先発と合流、情報を得て連携し空港などを確保。同時に嘉手納基地やジョージ・ワシントンから戦闘機の支援を得て航空優勢を確保した後、輸送機を用い台湾への兵士や多目的車両、軽装甲車などを搬入、本格的な武力衝突に突入する。

斬首作戦についての抑止力を問うなら、「例え斬首作戦でも米軍は本格的に参戦するぞ。その能力があるぞ。」と言うことを示していると言うことでしょう。敵部隊との小戦闘、本部の確保、通信手段の確立、情報収集、在台米国民の救援と非難支援、沖縄の米海兵隊は連続する一つの作戦の中の初動対応と言えるんじゃないですか。

中国側から少数精鋭部隊を投入せざるを得ない以上は隠密性如何に関わらず盲目的なテロ攻撃の類ではない。あくまでも敵戦力の分析に基づいた国家が主体の作戦行動。つまり国家に対する報復的抑止力に有効性がある。一度大規模な紛争に突入すれば政治的決着がない限り、米軍は中国側に侵攻してでも沈黙するまで戦闘を続けざるを得なくなる。つまり互いにではあるが中国側としても大きな損害が出るはずです。

如何な形でも台湾政府が統一を否定している場合に中国が斬首作戦をすれば、その過程如何に関わらず、米軍は参戦して台湾を防衛すると言う意思の表明。ここまでくると拒否力と報復力を前提にした抑止力になっていると言える。つまり中国は斬首作戦含め軍事的選択を一切封じられると言うことになるでしょう。



普天間基地から投入される米海兵隊単体を見て抑止力ではないと考えるなら、台湾軍が生きていたら先発の米海兵隊の規模から言って位置付けは台湾軍の支援になる、基本として台湾軍が戦うのだから米海兵隊は単体として必ずしも抑止力とは言えない。

台湾軍が駄目なら台湾政府も駄目になっているはずなので中国の目的は粗方達成されている状態。先発の米海兵隊は応戦はできても、その後にも投入される中国側部隊を殲滅できる訳ではない。つまり沖縄の米海兵隊を単体で見れば必ずしも抑止力とはならない。こう言った程度でしょうね。

しかし、米大統領が台湾政府の状態を看破して判断する沖縄の米海兵隊投入も含めた米軍の参戦を一つのパッケージと考えてれば初動対応も総合的な作戦の内。つまり抑止力の一環と考えられる。結局、抑止力の解釈は価値基準による見方で違うと言うことじゃないですか。




さて、伊波氏を応援する側も結構頑張っているようです。仲井間知事も移設反対に傾倒して踏ん張っているみたいですね。12月の沖縄県知事選挙どうなるでしょう。俺が見る限り、伊波氏が勝ちそうな気がするなぁ。個々の主張は俺の価値基準と合わないが、県知事として言うなら、そんなことよりも沖縄県民の思いの方が重要でしょう。

人柄は良さそうですね。社会とは人の集まり、突き詰めれば人間性の問題は多いに影響する。良いんですよ。普天間基地の危険性は確かにあるのでしょう。また、辺野古への移設も容認し難いのでしょうね。反対派県民と言う括りになるだろうが、それが多数なら思いを実現することは県知事の仕事。

俺は普天間基地が維持され事態が動かなくなる、つまり容認派・妥協派県民が可哀相なことになると見ているが、もしかしたら、伊波氏のよく調査し理路整然とした物言いが日本政府や米政府を変えるかもしれない。そして多くの支持者がその可能性に賭けているのでしょう。有権者の思いは否定できるものではないよね。

日本政府の考えが変わって本格的に米政府と対立するのも良いと俺は思う。そうすることで米国の報復的抑止力とはどの程度のものなのか計れるからね。頭では理解できても目に見えない力に右往左往しているのが現状でしょう。

やるところまでやって突き詰めてハッキリさせれば良いんだ。どの程度重要なのか、それとも全く意味がないものなのか。取り返しのつかないことになるかもしれないが、それが目覚めの切っ掛けになるでしょう。

ただ、中国は何か不安定で不穏な動きだよね。どうも二つの体制が存在しているように感じる。政治・経済を背景にしたグループと覇権・国粋主義を背景にしたグループが存在していて内部で権力闘争がある感じがするなぁ・・・。

もし、それが当たっていて、例えば軍部と政府に方向性の違いがあるとしたらヤバイ。政府は軍部を抑え込もうとするが軍部からすれば、それがストレスになる。対外的に見れば、そのストレスはどこに向かうかって話だろうね。国粋主義に裏打ちされると無茶をやるのが世の常。


今の中国はちょっと前から比べると、民情含めてやることが挑戦的で不安定だよ。デモと言う名の暴動も天安門事件以降の愛国教育から来る反日思想が経済を中心に融和的姿勢も示さなければならない政府へ向かわないように、また内在的不満が政府に向かわないようにコントロールしながらガス抜きしていると言うこともあるだろうが、必ずしもそれだけとは思えない。

ネットの呼び掛けなんて誰が主導しているか解らないからね。一部の民意と共に政府内の一部が軍事力の増強で自信を付け、対外的にも領土で揉めていることを印象付けることによって領土紛争の常態化を狙っている可能性だってあるでしょう。そう言う民意の裏付けがある時が一番ヤバイんじゃない。

民意の裏付けによる極端な選択。日本はある意味で経験者。中国当局は対外的に見てか火消しをしているが、外側から見て何か嫌な予感がする人達の気持ちも解る。そんな時に頼れるもの、その中の一つが軍事的抑止力でしょうね。

 


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