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#終戦記念日 太平洋戦争開戦前の雑感。

2018-08-16 13:58:56 | 日記


安倍首相、靖国に玉串料奉納=超党派議員が集団参拝:時事ドットコム【時事ドットコム】



太平洋戦争開戦前の雑感。

海軍左派って言われる派閥が有りましたよね。

1921年。ワシントン軍縮条約締結時の締結賛成派(条約派)の事です。また、開戦に近付く頃の日独伊三国同盟締結や対米開戦に反対した親英米派の事ですよね。

ロンドン海軍軍縮会議で対米7割を強硬に主張した山本五十六も後に米内光政や、井上成美と共に「左派トリオ」や「海軍三羽烏」と呼ばれたりしてる。その山本五十六は日米開戦に際して「それは是非やれと言われれば初め半年や1年の間は随分暴れてご覧に入れる。然しながら、2年3年となれば全く確信は持てぬ。三国条約が出来たのは致方ないが、かくなりし上は日米戦争を回避する様極力御努力願ひたい」と言ってます。

暴れると行ったのだから敗戦喫したミッドウェー海戦すらも暴れたのであって、真珠湾攻撃から約1年後には最後の勝利である南太平洋海戦に至ってる。こうして見れば、その読みはかなり正確だったし、対米強硬派がイニシアチブを採り、負け戦に成ったのは最初から見えてたんだろう。

取り沙汰される事が多い蒋介石とチャーチルの策謀の話は、戦争なんだから当然なんですよ。帝国にも機会が有るなら当然として、そうしたでしょう。寧ろ、そうしなければ無能力のバカです。

東條内閣は交渉を有利に進める為の攻撃と嘯いてたが、そもそも圧倒的な戦力差でも無い限り経済制裁や交渉に対して武力で答えては絶対にダメなんですよね。何故なら相手には殺された事に対する報復と言う大義が生まれてコテンパンにやるまで止められなくなるからです。

結果的に言えば、威勢だけの対米強硬派vs冷静な親英米派の間で日和って、最終的に逃げ出した近衛文麿と、その威勢だけの対米強硬派を背負い上手く立ち回れなかった東条英機に問題が有るんでしょう。

もし日本が戦勝国に成る可能性が有ったとするなら、日独伊三国同盟を破棄して、米内内閣で見せた親英米的な政策を続け、日英米仏・四ヶ国条約に準じた政策を取るしか無かったんです。米内内閣の発足は1940年。まだ、ロンドン海軍軍縮条約や四ヶ国条約体制に戻れたでしょうね。だと勝ち戦でした。


最後に、この手の話をすると東条英機善悪論に発展して、東條善人論者が突撃して来る時が有るが、そんなのはどうでも良いんです。

靖国の件は単なる宗教の話。総理や閣僚は中韓の批判に対して政治的利益を見込んで玉串に日和ったのだから既に政治行為に成ってるが、A級戦犯を祀ろうがどうしようが、そこに本当に居るかどうかなんて誰にも解らない。そう思いたいだけなのだから、それは流石に個人の自由でしょう。

A級戦犯でも、英霊でも、軍神でも、どうぞ好きに祀ってください。そして参拝したい人はどうぞしてください。


太平洋戦争の話。今年はこれで終わりかね。