tontonjyoのブログ

yahooから引っ越して来ました。思ったことを適当に書いています

普天間問題・・・脳内議論の方向性

2010-10-16 16:29:28 | 日記


いやさ。名護議会で移設反対と日米合意撤回を求める決議がなされたとかで、これでまた辺野古移設は難しくなったねぇ。まぁ、それは当事者権利だもの、やって当然でしょう。

多分、12月には伊波氏が当選するとか、良い線行くとか、仲井間知事も日米合意見直しを前原外相に正式に求めたりしているからね。更に政府を猛烈に批判だって、これから尚更反対に傾倒していくだろう。知事に許可権限がある以上、まぁ、辺野古に代替施設建設は当分において無理だろうなぁ。

日本政府として言うなら日米外相会談で前原外相が普天間基地移転問題に関して日米合意を踏まえて粘り強く沖縄の理解を求めていく考えを示したらしいよ。 日本政府は日米合意を撤回する気はないようです。そもそも今更、アメリカと対立するような余裕は民主政権にはないでしょうね。

伊波氏が言っているような、普天間基地は、例えば飛行場として日本の基準を満たしていないとか、アメリカの環境基準に合致していないとか、まぁ、それが正論だとして、それに対してアメリカになんの策もないとは思えない。まぁ、かわせる自信があるんでしょう。

アメリカは2011会計年度海兵航空計画で普天間基地の改修と近代化、更にオスプレイ配備を進めるようなので、結局、世界一危険な基地は当分維持される。これが沖縄の近未来でしょうね。



間違いなんて何にでもあるんですよ。当然、俺にだってある。例えば国政選挙で多くの国民が誤った選択をする時もある。それでも、その時は正しいと思って選択する訳さ。後になって間違いに気付く、そして、その選択によって起きた災いは自分達でかぶるしかない。可哀相なのは、その時に反対した人々だよね。民主制ってこの程度。

沖縄県民の選択が正しいか間違いなのか、それは将来の人々しか判断できない。辺野古移設を受け入れる替わりに政府を上手く言いくるめ法改正させ金を毟り取とり地域を発展させることのできる人を選択したいと言う人もいて良いのさ。しかし、残念ながら貴方はマイノリティです。

マイノリティもマジョリティと同様に声を出すべきなのだけど、どこか潰されてしまう。言えない雰囲気があるとか言うのは選挙結果が100%でないところが物語っている。マジョリティとマイノリティ、その差は、組する人間の質ではなく単なる数の問題だと俺は思うよ。声を出せない雰囲気ができるならね。




現実ってさ。今、事実として存在している事柄だよね。想像や可能性じゃなくて現に成り立っている状態を言うんでしょう。

未来においての備えでだよ。しかも抑止力。目に見えず、其々が語る抑止像で妥当性が計られ定義も曖昧な存在を前提にしているのに現実も糞もないですよ。みんな推測や想像よって語っているに過ぎない。

現実主義が正しいとは言わないが、国際社会には基本的に各国に対して国際法を守らせるための強制力・強制機関はないでしょう。国連はあるが、その強制力は加盟各国の軍事力が担保している常態。

更に拒否権もある。そして過去の決議や先制・予防も含め自衛概念を持ち出せば安保理決議を得ない有志連合さえ成り立つ。つまり法律が法律足らしめるための要件が一部欠如しているのさ。

まぁ、俺は国際法も法律だと思うけど、それが世界を強制し得るほどの力を有しているとは思えない。リアリストやら言う学者が言うには世界は無政府状態だって言うのか基本で行為する主体は其々の国家でしかない。つまり弱肉強食でしょう。

国家は保存が最大の目標。弱肉強食の中で如何に生き残るかが常に問われる。故に安全保障が最優先になり、そこを動機にしてあらゆる行為がなされる。

つまり安全保障上それが妥当だからやるべきと言うなら筋は通るが、そもそもの動機が沖縄の米軍基地の撤退や沖縄の米軍基地の維持では現実主義とは言わないと言うことになるでしょう。

例えば、軍事を縮小するなら、それはあくまでも安全保障・国家保存のために有利に働くことを証明しなければならない。だから憶測や推測に基づき相手の意図を探り、なんの交渉もせず勝手に軍事を縮小するなど妥当とは言えないのさ。

エスパーじゃないんだから相手が何を考えているかなんて本当のところは解らない。憶測・推測なんて外れることも多々ある。

現実主義を標榜するなら、普天間基地の国外移設が安全保障・国家保存上、有利に働くことを証明しなければならないでしょう。更に対象が交渉に乗って来て、その末に自国に有利な確約を確実に得られると言う方向性を示さない限り、想像・虚構の範疇から出るものではないよね。

多数の要求は少数の要求に勝ると言う、アジアの安全保障について基地を維持しつづけなければならないと言うのがアメリカが立脚するものじゃないですか。基地を失えば政情の変化に対応できないからね。

安全保障上、幾多の説が存在する中、行為主体が受け入れられない一つの説を正論とするだけでは駄目なんだ。例えば国際裁判に強制管轄権すら付加できない国際社会の現状で、他にも説が存在するなら正論を言えばなんでも通ると言うものではないと誰でも解る。

普天間基地が例えば、飛行場として日本の基準を満たしていないとか、アメリカの環境基準に合致していないとか、住民の健康状態に大きな悪影響があるとか、だから即時撤退するべきだと言うのは解る、俺も撤退して妥当だと思う。ただし、アメリカからすれば、それが絶対的にアジアの安全保障上、有利に働くとは言えないんでしょう。



自分が正しいことを主張することは確かに重要だが、抑止力など幾多の説が存在する、国際政治も幾多の説が存在する。その中でバイアスの恐れもある本や他者の意見の受け売で安全保障上の絶対の正解なんて見出せるはずもない。

結局、国家間関係を鑑み行為主体である政府がどの説を採用するかの問題。今の周辺情勢を鑑みて安全保障・国家保存と言う命題を問うなら少なくとも重要なのはアメリカと対立しないことであるはず。

俺は何が正解でも良い。誰であれ言い負かしたいとは思わない。ただ、アメリカと対立せずにことを進められる方法を示してくれればそれで良いんです。折れろと言って折れるものではないのは互いに同じなんじゃないですか。

有識者に求めることがあるとしたら、それは単に事実を繋ぎ合わせた三段論法ではなく普天間基地の国外移設に関してアメリカと一切対立をせず納得させる方法を示して欲しい。ただそれだけです。それで全てが解決するんです。




【朝日新聞】
http://www.asahi.com/politics/update/1016/SEB201010150052.html
【時事ドットコム】
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010100200224
【朝日新聞】
http://www.asahi.com/politics/update/0923/TKY201009230335.html