Consumerism(消費主義)

2007年06月08日 | 教育関連話
Political Agenda for Educationの最後の章に、元大統領候補Naderさんが挙げていたという、EducationとConsumerism(消費主義)問題について書かれてありました。その問題の前に、私はNaderさんの講演を学生時代に聞いてきたことがありまして、今回Political Agenda for Educationを読んで、そのころのことを思い出しました。

参照記事▼
http://blog.goo.ne.jp/tomtom30_2004/e/65c53e3a2bf68843247305b37cbf5414

↑を読んでいただければおわかりでしょうが、講演のあとに書いた当時の記事は中身空っぽ、自分は一体そこで何を得たんだろう?てな感じなんですが(←恥知らず)、その日もしかしたらEducationに関る話も少しはしていたかも?と思うと、最後まで演説を聞いておけばよかったな~と後悔・・・。 ま、そのころの私はEducation方面に興味を持っていたわけではないですし、政治方面に関しても恐ろしくど素人だったので(今も)、最後まで聞いていてもたいして頭に入ってなかったとは思いますが。でも今ならまた違った体制で彼の演説が聞けそうだなぁ・・・。

さて、アメリカは恐らく世界一の消費主義国家で、使うばかりで貯金をしない国民としても有名ですが、先月まで仕事をした世界でも、私はその消費主義っぷりをいやというほど見てきたと思います。(←ノイローゼになりかけたのもこれのせい)そしてNaderさん曰く、そういう大人たちの消費主義が子供たちへの教育に悪影響を与えていて、たとえば現代の子供たちは親から買い与えられる、次から次へと発売されるTVゲームなどに多くの時間を費やし、実社会の動きや歴史を学んだり、ものを書く機会などを失っているんだそう。そのほか暴力的な映画やTV番組による悪影響、消費を必要以上に促す過剰広告問題もよく耳にすることでありますが、そういった物質的な消費主義に通じる教育問題を改善すべきだといったことを、選挙で前に出したのは候補者たちの中でNaderさんだけらしいです。

で、一気に話は飛びますが、NaderさんとConsumerism で更に私が思い出した人物が一人。それは大学で履修したPolitical Theoryのクラスにいた、「オーラバシバシTA」です。(誰や~)

参考までに、TAとはTeacher’s Assistantの略で、通常Ph.D候補生です。彼らは主にクラスに関する教授のお手伝いをしていて、教授の代わりにレクチャーをすることもあります。実際TAにも色々いますが、Political TheoryのTAたちは妙に迫力があり、担当教授の性質の影響もあったでしょうが、レクチャールームが利用される大人数のクラスでも、その部屋は常に緊張感張りっぱなし。誰一人として彼らには逆らえないような空気さえありました。(こういうの、珍しいんですよ)そして自分にとって難しいTheoryの解説をすらすらしてくれるだけに、彼らからPolitical Theoryオーラさえ感じてしまったわけです。(多分自分がバカすぎるから)

Naderさんの講演でそのTAの一人を見かけ、彼はどうもボランティアか何かでその講演のお手伝いをしているようでした。そのときに、このTAはGreen Party派だとわかったんですが、テキストのAnti-Consumerismと、TAが行ったディスカッション中のレクチャー(小話?)が、今回一気に繋がったんです。こりゃ~、おもろい。(←私だけ)

何がどう関係してPolitical TheoryディスカッションにConsumerismが出てきたのか、ぜーんぜん覚えてないんですけども!(←やけっぱちで叫ぶ)、TAが自分はConsumerismに反対だとの話をしはじめ、たとえば、今はいているジーンズは30ドル程度のもので、何年でもはき続けられる。でも世の中には同じ生地、縫製でできているジーンズに次々と100ドル、200ドルと払う人がいる。それはブランド名ばかりにこだわるConsumerism(やMaterialism)の代表だと言っていたんです。そこでブランドものバッグを持っていた女子学生二人が、自分たちがブランド物を買うのは、性能がいいからとか、長持ちするからとConsumerismを指示する意見を出し、その様子などを見て、アメリカの大学生でも高級ブランド製品を買うのだと初めて知りました。(爆)ブランドかぶれは日本独特のものだと思っていたんですけども、身なりはカジュアルでお金がかかってなさそうなアメリカ人学生でも、実は高級品志向でもあったわけですよ。いやー、自分はブランド物を知らないだけに全然気付きませんでした~。(知らん人にはそういうアピールは通じないってことです)多分彼女たちの本当のところは、性能がどうのこうのよりも、そのブランド名を見せて自分のステイタスや価値などを上げたつもりでいるんじゃないかなーと思うんですけどね、とりあえず、日本とアメリカの共通点を見つけた気分にもなりました。

あと、日本がブランドかぶれとして世界で目立ってしまうのは、海外で日本人観光客がそれらを買いあさるからですよね?でもアメリカの場合、海外に行かなくても国内で比較的安めに手に入るんです。よって買い物目当ての海外旅行もしなくていいわけで、ブランド物を買いあさる姿をよその国の人たちに見られることもない。アメリカは消費主義国家なだけに、アメリカ人も結構高級ブランド物持ってるみたいですよぉ~。(ただやっぱり身なりが小汚いことが多いので、それがわかりづらいとも言う)コーチ売り場で働いたことのある知り合いの話だと、特定の時期などには特に、コーチバッグ目当ての客たちで地獄のごとく込み合うそうです。






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