アメリカ政治体験

2005年04月19日 | 政治学

週末「End the Iraq War and Occupation Tour」に参加してきた。
これは元大統領候補Ralph Nader率いるGreen Partyのキャンペーンで、
ツアータイトルどおり、「イラク侵略反対運動」の催し。
参加したきっかけは、同居人にこれに参加することを強く薦められたこと。
(君、政治学専攻でしょ。you should go! と言われた)
そして言われるままとりあえず訪れてみたそのキャンペーンは
American Governmentのクラスを取っている現在の私には特にとてもよい体験だったと思う。

このキャンペーンでは
侵略はInternational Law(国際法)違反という話、
政府による侵略正当化の誤りについての話、
アメリカの攻撃によるイラク市民の多大な犠牲者の話、
アメリカ兵犠牲者数の話、
そして国のお金の使われ方の問題などについて
Nader(ほか数名)によって語られた。
これらに関して普段からTVなどで話題に挙げられているので
特に政治を意識していなくても自然に耳にすることだと思う。
なので演説内容はこの日始めて知ったことではないのだけど、
今回のように実際活動を行なっている人々から(生で)改めて聞かされると
これらの問題の重さをひしひしと感じる。

さて、
このキャンペーンを薦めてくれた同居人はNader支持者で、
過去の大統領選挙2回ともNaderに投票したらしく、
勝ち目のない投票とわかっていても他の候補者に投票する気になれなかったとか。
彼が言うには、Naderのことをきちんと認識理解しているアメリカ人が少なすぎるらしい。
大統領選挙キャンペーンに多大なる費用を用意できる
Democrat(民主党)やRepublican(共和党)と違い、
IndependentであるGreen Partyは選挙活動が効率的にできないうえに、
大統領選挙ディベートにも参加できない。
もしも他の候補者と同じように壮大なキャンペーン活動ができたとしたら、
そして大統領選挙ディベートに加われるのなら、かなり面白いことになりそうだし、
Naderを指示する人は確実に増えるはず。
というのも、今回の演説を聞いて、私もNaderに投票したいと思ったから。(単純)
でも私には選挙権がない。ガックシ
来期の選挙でNaderが再び候補者の一人になるかどうかはわからないけども、
もしNaderが大統領になったら、アメリカの政治方針はガラリと変わりそう。(淡い期待)

このキャンペーンが行なわれた教会で、大学のクラスメイトの男の子たち数人目にした。
そしてPolitical TheoryのTA(教授アシスタント)はボランティアでこのキャンペーンを手伝っていた。
「わぁ~この子達なんか素敵♪」と思った私はアホでしょうか。

ちなみに入場料はアダルト12ドル、学生8ドルだったのだけど、
学生料金があることを知らなかった私はアダルト料金を払ってしまった。
私の4ドル返してくれ。(セコイ)
そしてNaderの演説後に募金箱が回覧しはじめたとたん
そそくさと会場を立ち去ったりもして。(セコイ)
できるだけ応援したいけど、提供する余分なお金がないんです。ゴメンよGreen Party



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4 コメント

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Unknown (kbt)
2005-04-20 00:36:49
こんにちは、30代管理人さん。



kbtです。いい経験でしたね。私も今、American governmentを取っています。今勉強しているのは2大政党のAccountabilityやLobby活動による弊害、選挙方法や政治の質などについて。ツアーやそういうイベントが私の近所でもあればいいなと思います。



この授業でコミュニティ参加レポートを提出しなければならないので、そういう活動を近所で探したのですが、とりあえず私の興味のありそうなものはありませんでした。なので代わりに女性の保護活動などを主にしているサークルに参加しました。



それにしてもPolitiacal Scienceおもしろいですよね。経済の授業もおもしろかったのですが(しかも教授が一緒)政治はさらにもっと興味深いです。(日本の政治もついてはロクに知らないくせに、アメリカの政治を勉強しているなんて。)



でも日本で政治を勉強すると、今の教授のように、いつも問題提起をしてくれる教授に出会えるのかどうか分からないですね。ちょうど同じようなことを勉強していると思うと、とても親近感が沸きます。今度レポートで行き詰ったら、助けてください。
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American Government (kbt)
2005-04-20 00:45:24
あれ?今コメントを書いたのですが、投稿を押したところ、全部消えてしまいました。



あらためて、こんにちは30代管理人さん。



キャンペーン参加、いい経験でしたね。American Governmentを今取っているので、管理人さんが書いたことを今まさに勉強しているところです。私はその授業で地域活動参加レポートを書かねばならず、私も近所でそういったキャンペーンを探したのですが、見つかりませんでした。



ちなみに昨晩は試験でした。教授が選んだのは、Mass MovementとPlurarist&Interest groupについての2問。エッセイ試験を受けたのは、やはり昨日も私一人でした。



政治の授業っておもしろいですよね。経済もへぇーと思いながら楽しく勉強しましたが、政治の方がもっと身近な問題なので(私には)さらに興味深いです。



あ、今度レポートで行き詰ったら助けてくださいね。



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Unknown (kbt)
2005-04-20 07:25:42
消えたと思ったコメントが入っていましたので、似たようなコメントを2回入れてしまいました。すみませーん。
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Unknown (30代管理人)
2005-04-21 07:43:59
Kbtさん、こんにちは~♪

このブログ、日本時間の深夜は調子悪いみたいなんですよ~。

私もその時間帯は更新に苦労してます。

送信のことはどうぞお気になさらずに。

お手数をお掛けすることになってしまってこちらこそスミマセン。(汗)

(削除ご希望の場合はご連絡くださいね~私は全然構いませんが)



KbtさんのAmerican Government に関してのブログ、

特に興味深く読ませてもらってますぅ~~♪

私は今週「Political Party」を習っています。

多分Kbtさんが現在勉強されていることと同じですね~。うふふ

Interest groupについては今学期最後の課題となる予定です。

せっかくなので私のクラスの内容?をブログにちょっとだけ書いてみました。

しっかし、Kbtさんのブログ見てると同じAmerican Governmentでも

kbtさんのクラスのほうが大変そう?!



そうそう、政治はほんと面白い!政治のクラスがきっかけで

以前と違った感覚でアメリカに興味が沸くようになりました。

Kbtさんと同じく、私も日本の政治のことはほとんどわかりません。

前の大学で日本の政治のクラスを取ったんですが、

それは中国政治とペアになったクラスで、教授が中国専門教授だったために

日本政府のことはほとんど学べなかったんですよ~。

アメリカ政府についてアメリカで学んでみて思ったんですが、

日本の政治のことは日本で学ぶのが一番という気がします。

が、日本政府の勉強を今と同じように楽しめるかどうか?!(笑)



うわわ、kbtさんの手助けなんてとんでもございません。

私なんてあやふやに理解してる程度ですので。汗汗



エッセー試験を受けたのはkbtさんだけだったんですか~。

アメリカ人は比較的エッセー好きだと思ってましたがそうでもないんですねぇ。

でも確かに、エッセーはよほど内容を理解していないと書けませんもんね。

ショートアンサーよりエッセーのほうが書きやすい場合もあるので

エッセー嫌いなこの私でもショートアンサーが一番苦手かも。



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