国際関係学を捨てるまで(完)

2007年09月06日 | 留学色々
編入当時、IR:国際関係学のUpper Courseを履修するには、あまりにも自分は準備不足だったと強く思うんですが、そのUpper Courseの一つ、「American Foreign Policy」で受けたEssay Exam(Multiple Choice付き)で、なんと恐怖のFを取ってしまいました。これはEssayがショボすぎたわけではなく、設問に対し全く書くことができなかった結果なのですが(←これでも自分フォロー)、これにより自分の力不足をひしひしと感じ、「もしや専攻を変えるべきなのではないか?」という少しばかり諦めモードになりかけていました・・・。

が、ところがどっこい、長期的に落ち込むことを知らないわたくしですから、立ち直りは非常に早かったです。

徐々にその大学(カレッジ)に慣れつつあるころ、「国際関係っておもしろいかも・・・」「やれるだけやってみる価値があるかも・・・」と思えるようになってきました。四大のIR専門教授たちから教わるInternational Relationsを通じ、海外旅行をしていただけの頃には見えなかった異文化の様子や、諸外国の関係・歴史などをもっと知りたくなり、とにもかくも、政治を通して日本の外の世界を見るというアプローチ方法に感動すら覚え、国際関係学に対する興味が再び強く湧き始めてきたのです。

更にそんなとき、他の大学への編入計画が上がったことにより、自分は陸の孤島から脱出し、金銭的不安が(多少)和らぎ、車に関する心配もなくなるかも・・・と思っただけで、その後のアメリカ留学生活に希望が見え出し、将来的に自分に何ができるかわからないけれど、政治学を学びながら、これからゆっくり探していけばいいのではないか?と無理矢理考えられるようにもなりました。(いいのか、わるいのか・・・)汗

ちなみに「American Foreign Policy」はほんとキツかったです。アメリカ政府や歴史を良く知るアメリカ人にはそうでもなかったかもしれませんが、担当教授はIR学部の中でダントツ厳しいとされる教授だったので、政治学準備不足の自分が、編入していきなりこの人のUpper Courseを取ったのは、ちょ~っと無理があったかったな~と思います。たとえば、Upper Courseでも特定の分野に集中したUpper Courseとしてのイントロコースは多くありますが(ほんとに)、私にとってのAmerican Foreign Policyは違いました。あれはUpper Courseの中のUpper Course。でしたよ~。(涙)日本人には辛いっすよ~。(大泣)


というわけで、まずは単なる憧れだけであった、本格的IRに進学先で触れたことにより、このまま諦めてたまるかという無駄な意地と、まだまだ見知らぬ世界への期待も湧き上がり、たとえ自分に将来性のない専攻であっても、新たな大学で、気合を入れなおして、その分野を(恐る恐る)学び続けることにしたのです。まぁ、卒業後の仕事のことを考えた場合、専攻は無難なもの(ビジネスとかに)変更したほうがよかったのかもしれませんが、当時専攻の変更はちょっと難しい段階ということもあり、無理に変更はしませんでした。(卒業が延びてもいいのであれば可)でも専攻の変更ができる状態でなくてよかったと思っています。政治学を諦めてしまうことにならず、本当によかったと思っています。なぜならば、私は高校で一切勉強せず社会人になった今や30代のオバハンですから、今回若い頃に得られたはずの教養を4年間かけてアメリカのカレッジでようやく得たようなもので、そして政治学を中心に学んだものは、自分がずっと欠如していて、無意識に求めていた教養だと卒業した今でも思うからです。(大人になってこんなことをしなくても済むよう、みなさんは高校でしっかり勉強しましょうねー)(もちろん大学でもねー)そう考えると、International Relationsという専攻を初めて知ったとき、そこに自分の学びたいことがあるような気がしたというのは、まぐれにせよ決して間違いではなかったと思います。
進学前あ~んなにこだわっていた”国際関係学専攻”は、見事にあっさり捨てちゃいましたけどね。


恥曝しシリーズはとりあえず、





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2 コメント

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Unknown (春なつき)
2007-09-06 13:20:28
そうです。American National Governmentというクラスなんです。なんだか、まったくわかりません(泣)
しかも、よくしゃべるアメリカ人生徒のせいで、余計わからなくなってます。
パスできるのか早くも怪しい感じです・・。
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Unknown (30代管理人)
2007-09-07 00:23:27
■春なつきさん、

>なんだか、まったくわかりません(泣)

そのお気持ちよ~くわかります・・・
私の初めてのポリサイコースは、コミカレで履修した「State/Local Government」だったのですが、ほんと見事に、「まったくわかりません」状態でした。(汗)次に履修したポリサイの「Intro International Relations」でも、読み系テキストが難しくて難しくて、参りました。(滝汗)

>しかも、よくしゃべるアメリカ人生徒のせいで、余計わからなくなってます。

ぶはは!そうそう、ポリサイのクラスには最低一人はやたら話したがる(むやみに授業を中断する)生徒がいるんですよね。これはポリサイコースならではかもしれません。(笑)でもポリサイって少しでも慣れると見る見る面白くなってきます。(私の場合、決して得意にはなれませんでしたけど)特に今後アメリカに住む私たちにとって、アメリカ政府については欠かせない基礎知識のひとつだと思いますので、是非是非頑張ってくださいね♪

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