今テキストを読む理由

2007年07月29日 | 教育関連話
暇つぶし程度ではありますが、私が大学からテキスト(書籍)を借りてきて読んでいるのは、ズバリ(いつ行けるかわからない)大学院準備目的です。大学院では教育関連の勉強をしてその道の職に絶対に就きたいんですが、実はどの専攻にしたらいいのか全く決められない状態だったりします・・・。ま、進学はどうせまだまだまだまだまだまだ先のことだからいいんですけどね。ふっ

で、いつ行けるかわからない大学院に向け、一体何を準備しようとしているのかと言うと、ズバリ教育に関する予備知識をつけること。学部では「education」のクラスは一切履修していませんし、自分の持つアメリカ教育の知識と言えば留学経験を通じて得たもののみ。こんな状態では「大学院」で専門的に学ぶにはあまりにも経験不足だと思います。なのでせめて学部レベルで学びそうなことを自分で勉強できないかと、大学の図書館の書籍を利用し、自分なりに基礎固めをしようとしているのです。

大学院はそれまでの専攻分野、経験とは違う分野に進む人は結構いると思いますし、その場合学部レベルコースを幾つか履修させられることになると思います。いずれにせよ、私は全く新しい分野に飛び込むことは(もう)したくありません。というのも、コミカレで履修した幾つかのクラスもそうですし、進学して専門教科に入ったとき、自分の専攻分野に関するアカデミック経験、一般常識、基礎知識があまりにもなさ過ぎたことで、当時本当に(無駄な)戸惑いがあったからです。これまでも自分の専攻:政治学に関する記事で何度も書いてきましたが・・・
(↓しつこくてスンマセン)

政治学をやるならまずはAmerican Politicsですが(またはコミカレには政治学入門コースなんてのもある)、幾つかの個人的都合や事情により、私はかなり後になってAmerican Politicsを履修しました。でもこのAmerican Politics抜きで「アメリカで」政治学を学ぼうとしてはいけません。キッパリ 特にアメリカ人でない留学生はAmerican Politicsの知識が普通ないわけですから尚更です。キッパリ それに政治学専攻でなくともアメリカの大学に通うなら、アメリカで生活するなら、イントロAmerican Politicsは不可欠でっせ。(知らなきゃそれでいいってところもありますが)

他の例では、2個目の大学に編入したとき登録できるUpper Courseが限られたことにより、まだまだ自分には早いと思われたセミナー・コースを(知らずに)登録し、しかもコース内容はそれまで特に意識したことのなかった内戦問題についてでした。いやー、レクチャーらしきものはほとんどなく、自力で調査・発表するようなセミナー系コースなんてのは、そりゃある程度の経験と知識の積み重ねがあったほうがいいっしょ。(涙)あと、哲学や理論の学び方もわからないままPolitical Theoryを履修したのも、私のようなアホにはかなり無理がありました。(イントロPhilosophyなんてのを一般教養で取っておくとよかったかも)政治学以外では、副専攻と一般教養必須分野同時にクリアするために履修したとあるコースは400番台でありましたが、今思えばセミナー的コースだったので、当然それなりの知識と経験があったほうがよかったです。まー、これは言語学だったせいか苦労した感覚はほとんどないですが、一部専門的に学んだことのなかった分野:Phonology(音韻学)も関ってきたので、その点自分の素人加減にいやになりました。今思い出せることはこれくらいかな?とにもかくも、私のクラスの履修の仕方はズバリめちゃめちゃ。(汗)留学後進路を急遽変更し、大学の編入も2度もし、それでも4年で卒業しようとしたせいで、時間に余裕がなさ過ぎたというか、全く無理矢理な留学経験だったと思います。


そこで一言。一般教養のIntroduction Courseは一から丁寧に教わることができますが、Upper Courseとなるとさすがに基本的なことは教えてくれません。(クラスにもよると思いますが)なのでそのUpper Courseでどこまで学べるかは、自分のそれまでのアカデミック経験、予備知識にも大きくかかってくるんです。しかもそのクラスが自分にとって初めてのUpper Course、初めての専門教科だったとしても、クラスメイトは卒業前のその専門分野をたっぷり学んできた人たちばかり、という可能性だってあるわけで、その中でよい評価をもらうには相当努力が必要になるかもしれません。つまり同じようなアカデミック経験や知識を持つ生徒ばかりがクラスメイトにならないのがカレッジ・Upper Courseなんですよね。私たちはクラスメイトを選ぶことはできませんが、Upper Courseでしっかり学び、よい成績を取るために自分でできることは、(1)履修すべき順はできるだけ辿ることと、(2)基礎は絶対に後回しにしないこと。これらはほんと大事ですよ~。



というわけで、私はいつになるかわからない院への進学前に、教育に関するあらゆる基礎知識を仕入れようとしているのです。(長い説明だ)だって学部でのように無知で経験のないまま新しい分野に飛び込むようなことは絶対にしたくないですから。それに院となるとペーパーばかりなはずで、ペーパーはライティング力はもちろんですが、その分野の経験、知識によって書ける内容の質・量に大きく差が出てきます。よって将来の自分のペーパーのために、今から可能な限り基礎固めと知識の増殖です。フンガー

ま、院に行ったらちゃんと順を追って無茶のないようにやるつもりですけどね。(←それが普通にやれるはずだし)とにもかくも、せっかくの院コースを無駄にしたくないんですよ・・・。せっかく再び学校で学べるのならば、教わることを最大限に吸収し最高の結果を出したいです。あぁ~、学校に行きたいなぁ~。





Firedance: The best of Riverdance

2007年07月27日 | Riverdance
↑2000年:Rivedanceパンフより


スペインのフラメンコダンサーの演目。

NYC版ではMariaさん一人で踊っていたんですが、The bestに挿入されている他の舞台(ダブリン版?)では男性プリンシパルとの共演でした。で、そのダブリン版らしき舞台ですけど・・・・

Michelのオッサンが・・・・・





キモイ。(おい)


なんて言ったら失礼ですね。スンマセン。

いやー、この人のナルシスト度は世界一なんじゃないかなーって思います。ちょっと古い例を出してみると、以前ルナシーのボーカル(←名前忘れた)がナルシストの代表のように言われていた時期があったと思うんですが、Michelのオッサンとは比べ物にもなりません。

Michelのナルシスト度を抜群にしているひとつの原因に、まずはMichelのルックスにあるのかな?彼のルックスは個人的に全く好みじゃないんですが、多分ハンサムの部類・・・ですよね?で、そのハンサムなお顔で暴走族みたいな髪型プラス、赤と黒の古臭い衣装。まるで80年代のお水の男性みたいです。(いや、80年代のお水の男性がどんなだか知りませんが)

そして演技もナルシストらしく、ねちっといやらしい感じなんですけど、Mariaさん一人の舞台より見ごたえはあります。というのも、NYC版は彼女一人の演目なんですが、なんとなくつまらなくてDVDを観るたびほとんどスキップしてたんですね~。フラメンコって悪くないですけど、やっぱりアイリッシュタップが好きな私には、くねくねフラメンコだけではちょい物足りんのですわ。(ごめんよ、Mariaさん)



Thucydides

2007年07月26日 | 政治学
Greekもの中心に借りている本たちの1冊、「Athenian Legacies」は教育絡みというよりもポリサイ色がとても濃い。よってポリサイ専攻だった私には胸キュンキュ~ンな1冊です。(何)他の本と同じく、これは紀元前の内容なので当然のごとくPlatoも出てくるんですけども(胸キュンキュ~ン)、更に私の胸をときめかす人物がもう一人!

それはThucydidesです。


▼参照Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/

まぁ、この人についてカレッジで深く習ったとかそういうんじゃないんですけども、コミカレで初めて専攻に関るクラス:イントロInternational Relationsを履修していたとき、Thucydides唯一の作品、History of the Peloponnesian War の一部を読んだことがあるんです。(ほんとに一部) しかもそのリーディングはクラスで最初の課題で、メインポイントを書き出して提出し、そして当時はInternational Relationsがどういうものか探りを入れ始める段階でもあったため、最初に携わったThucydidesのHistoryは妙に私の頭に焼き付いているわけで。(懐かしいよぉ~)それに多分ですが、ThucydidesのHistoryを引用するテキストは山ほどあったり、文献に利用する政治学者さんもかなりいると思います。なので在学中彼の名、または彼の作品を何気に目にしてきてたんですよねー。(懐かしいよぉ~)

Thucydidesや作品についてはWebでガシガシ調べられるので、ここではあえて説明いたしませんが、今回ブログ記事を書くに当たりThucydides検索してみると、ほんと見事にガシガシ調べられますね。(おいおい)こうやってしみじみ思うのは、進学に向け必死こいて勉強していたコミカレ最後の二学期間、自分の一人暮らしアパートにネットが繋がっていなかったため、何か疑問があっても(当然ながら)ささっとネットで調べられなかったから。(というか、ネットがないだけにそういうクセもなかったため、不便にも感じてなかったです)とことん英語力が乏しかったり、予備知識がまだまだ浅かったりで、留学中一番大変だったであろうコミカレ時代に頼りになるネットを全く使っていなかったというのは、自分でもほんと驚きです。(学校にいる間に最低必要なサーチはしてましたけど)

でも当時自宅にネットがなかったのは私には意外とよかったことでもあります。なぜならば、インターネットがあると確実にしなくてもいいネットサーフィンをしてしまうから。(←進学後ネットを引いて経験済み)無理矢理クラスを取って進学しようとしていた当時、バイト以外は見事に勉強だ・け・していた私なんですが、それが可能だったのも一人暮らしだったこととか(←どんな些細な邪魔も入らない)、とにかくネットがなかったことだと私は思うんです。英語力・学力共に低い私が無理のあるスケジュールをこなし、限りなくよい成績を取ろうとしたら、ほんとにひたすら可能な限り勉強し続けるしかなかったんですが(一般教養ってクイズも多いですしね)もし自宅にネットがあったとしたら、その勉強時間が確実に減ったわけで、果たして実際取った成績を取れたかどうか?という感じです。まぁ、ネットの助けが得られない分ズバリ無駄な苦労をしたかもしれないので、もしかしたらネットがあったほうがよかったのかもしれませんが、結果的に無事やりこなせたのだから、それはそれでよい経験だったとも思います。あんなに勉強し・か・しなかった時期はそれ以降2度とありませんから~。がはは 

それにしてもネットが普及していなかったころに自力で留学していた人たちはすごいですわ。そういう時代は今よりも日本人留学生同士の付き合いは重要だったかもしれませんね。

▼参考までにイントロInternational Relationsを履修していた学期スケジュールはコレ

Spring 2004

ANT 101 文化人類学(Cultural Anthropology) 3単位
ECO 202 ミクロ経済(Principle of Microeconomics) 3単位
ENG 223 映画(Major Filmmakers) 3単位
GER 102 ドイツ語II(Elementary German II) 3単位
HIS 102 世界史:後期(Western Civilization 1815 to Present) 3単位
PSC 104 国際関係(International Relations) 3単位

(他人のクラススケジュール見るのって面白いですよね。)私だけか・・・





Greek Education

2007年07月21日 | 教育関連話
Sapphoの本と同時に借りた幾つかの本の一つは「Greek Education」です。(どちらかと言うとSapphoの本はついででしたけど)

「Greek Education」には(皆様ご想像通り)古代ギリシャ時代の教育について色々書かれてあり、これがなかなか興味深い。だって紀元前の話ですから!そんな時代から教育システムらしきものがあったと思うだけで、なんかワクワクしちゃいます。その様子を想像するだけで、かなりワクワクちゃいます。書かれてある情報内容としては、今の時代Web上でさらっと見つけられるような気がしますが、やはり私はアナログ女、本で読むのが楽しいです。自分で見つけ出した本で学ぶのが楽しいです。

私はこうやって地道に雑学を増やすのだ~。(何)

さて、今回この本を読んでちょっと気になったこと、それはPlatoでございます。Platoと言えば私にとっては「政治学」。政治学をかじり始めて初めて!知ったPlatoですから、Platoとくればまず政治学なんです。でもPlatoは政治学以外の世界でもちょろちょろ見かけるお人でもありまして、イントロ心理学でも出てきたし、情報テク関連コースでも(たまたま)ちらっと出てきました。そして今回、教育絡みの本でも堂々Plato~。

そりゃ彼はその国(?)のその時代の人ですから、その本に出てきて当然ではありますが、「教育」を通して見るPlatoはこれまでとはまた違った印象があり、Political Theoryのクラスの課題の一つであった、Platoの「Republic」をムショウに読み直したくなりました。ちゅうのも、Platoのチャプターでやたらと「Republic」について触れられているんです。これは絶対読み直さねば。フンガー それにですね、今思い返してみると、Political Theoryのレクチャーでも「Education」というキーワードがやたら出てきたんですよね。ふっ




当時はクラスの性質上「政治理論・哲学」ということしか頭になく、軟らかい考え方ができなかった私ですが、今はPlatoのEducationに通じる理論がムショウに気になります。別の視点で読むのは絶対楽しいはず・・。そしてついでに・・・大学で履修したPolitical Theoryコースに感謝です。これがなければ今回PlatoやRepublicに気を留めることはなかっただろうから。(その証拠に他の知らない人物にはどうも気が入らない)ぷっ

というわけで、大学の図書館でPlatoのRepublicを借りる予定でございます。
そこにあるのはわかっているのだよ。フンガー




愛と美の女神:Aphrodite

2007年07月19日 | 一般教養
先日は進学のために履修した「World Literature I」について少しばかり書きましたが、本日は同じ学期に履修していたクラスたちについてちょろっと書きます。

▼まずは留学2年目に当たる、2003年Fallのクラス・スケジュールはこんな感じでした

ANT 103 (Physical Anthropology:形質人類学) 3単位
ART 111 (Western Art History I:西洋美術史) 3単位
ECO 201 (Principle of Macroeconomics:マクロ経済) 3単位
ENG 201 (World Literature I:世界文学) 3単位
GER 101 (Elementary German I:ドイツ語) 3単位
PSC 102 (State/Local Government:州政府) 3単位

世界文学Iは古代から中世まで、西洋美術史Iも古代から中世まで、そして形質人類学は最後に人類誕生にたどり着いたため、この学期はなにやら大昔のことばかり勉強していた感じです。この学期はたまたま歴史絡みのクラスを取ることになりましたけど、それぞれ選んだ理由はちゃんとあり、一般教養課程の必須分野にフィットさせるためです。(この学期から進学に向けたスケジュールを組んだため必須コースを埋めるのに必死でした(汗))

ちなみに世界文学はENGの2年生レベルコースの一つとして(←二つ必要)、西洋美術史はアートコースとして、そして形質人類学は夏に履修した生物学に続いて2個目のサイエンスコースとして履修しました。そういえば、この2個目のサイエンスコースとしてPhilosophy(哲学)も選べたんですが、当時は哲学なんて自分にはとんでもない、やっていけるわけがないとあえて避けたんですけども、その後専攻の政治学で哲学がやたら関ってきたことを思うと、イントロ哲学を履修しておけばよかったなと・・・。何でも基礎は大事です。(形質人類学はかなりツボでしたが)ぐふ


さて、ちょっと前からちびちび読んでいる「Sapphoのポエムの読み方」で、ギリシャ版:愛と美の女神Aphroditeが頻繁に出てきました。それはSapphoがAphroditeに関するポエムを書いていたからなんですが、Aphroditeかぁ~、そういやテキストにも出てきたなぁ~、なんて程度の記憶しか私はなかったんですけども(あぁ、バカすぎる)、愛の女神とくれば多くの人は有名な彫刻が頭に浮かぶと思います。で、私の場合、今も保持している「宝のWestern Art Historyテキスト」を開き、Aphroditeの彫刻を眺めてみました。履修当時、テキストを読んでどこまで理解していたかどうか怪しい文章も読んでみました。(なんだか懐かしい・・・)

なんと言いますか、中途半端にしか学ぶ能力しかなかった当時と比べ、多少なりともアカデミック経験を積んだ今では、テキストの文章の受け止め方も全然違う気がします。(当然か)あれやこれやと繋げて考えながら読むのは本当に楽しい♪生まれて初めて西洋美術を習っていた当時もそりゃ感動ものでしたけどね♪(←単純なので)


▼Aphrodite彫刻ページ



一部有名なAphrodite彫刻はパリのルーブル美術館に展示してあると思うんですが・・・・私は以前ヨーロッパ旅行をしたときにルーブル美術館に行ったので、自分はこの彫刻たちを目にしているはずです。というのもGreek彫刻をたくさん見た記憶がありますので。でもどういうわけだか、Aphrodite彫刻の記憶は全くない。ガーン バカは貴重なアートを見ても何も感じないってことでしょうか。自分はアートを見る目とかそういうのは全くないんですけども、どうせなら基礎知識を持ってこれらアートを見たかったなと。テキストの写真を見ただけで胸キュンキュンになるくらいですから、生を見れば嬉しくって天まで舞い上がってしまうかも。やはり勉強はまず若いうちにやっておくべきです。キッパリ 以前他の記事にも書きましたけど、ヨーロッパ旅行に出かける以前に、こういったことを何気にでも習っていれば、美術館訪問もより意味のあるものになったはずですから。あー、もったいないルーブル美術館経験だ。くぅ~

しばらくGreekものにはまりそうな30代でありました。