日本語と英語

2006年08月27日 | 自己紹介
日本人Tさんにもらった日本の雑誌「文藝春秋」に、「日本語が消える」というテーマの記事がありました。若者を中心に日本語が乱れているとかで、そこで指摘されていた問題点などは、既に若者ではない私にも幾つか当てはまるものでした。(ショック)留学して以来、日本語を使うのはネットを利用した友人とのE-mailか、学校で知り合った日本人学生と軽く会話を交わす程度で、公にしているこのブログでさえ、口語だけで成り立つ文章しか書いていませんから、美しい日本語、正しい日本語を使うことは一切していないことになります。日本にいた留学前ですら、人様に見せるような文書を書く機会など全くありませんでしたし、中高の学生時代にも、真面目に作文を書いた事もなかったと思うので、私は正しい文章を一度も書いたことがないどころか、書こうとしたことすらないかもしれません。あちゃー 

こんなんじゃ日本人としてマズイわよねと思いつつ、自分の日本語能力の低さに胸をちくちく痛めつつ、せっかくやっているブログを利用して、少しでもまともな文章を書く練習をしたほうがいいのかしら?と考えつつも、このブログはこのままアホアホで続けようかと・・。やはり地で書く文章はとっても楽しいので・・・なるべく日本語文法間違いをしないように気を付けつつ、(文芸春秋の人に呆れられるようなものでも)調子は変えずに書いていきます。(あぁ、私って・・・)

正しい日本語も書けないのに、英語にばかり気を向けてしまう私は日本人失格だなと感じるのですけども・・・・こればっかりはしょうがないっすね。(何)英語学習に必死になっている「大人」に対し、まともな日本語が使えるようになってから外国語を学ぶべきだ、なんて意見を見たことがありますが、外国語を習得したいと考える人で、まずは日本語から改めて勉強するパターンはほぼないでしょうな。(翻訳となると日本語能力はとても大事ですけど)あと、外国語を学んで初めて日本語の美しさに気付いたとか、日本語をきちんと使えるようになりたいと初めて思った、なんて意見も見ますけど、それで実際日本語を勉強する人は限られるのでは?なんと言っても、キレイな日本語を書かなければならない状況はそうそうないですから・・・。(え、普通あります?)必要に迫られなければ、勉強ってなかなかできませんしね。またはよっぽどの情熱を持つか。

そういう意味で、私が英語にばかり気が向いてしまうのは、英語上達は必要に迫られているから!今回のアメリカ滞在中に仕事ゲットは無理かもしれませんが、いずれはアメリカの大学院に通うつもりだし、そしてその後アメリカで働くつもりなので、絶対に英語力は伸ばさなければならんのです。(死活問題ですからー)そしてやっぱり英語が好きだから、少しでも英語に触れていたいんですよねぇ。じわじわ上達すればするほど、さらに英語が好きになる。言語学習はキリがないものです。あぁ、なんで私はこんな風になっちゃったんだろう。(おいおい)


The Story of English

2006年08月27日 | 留学色々


↑これは日本から持ってきてあった英語の本です。なーんで英語の本をわざわざアメリカに持って来たかというと、いい暇つぶしになるかもとか、留学中英語力が伸び、買ったときは読むことができなかった本も読めるようになるのでは?と思っていたから。(読みかけの本がたくさんあるのです。恥) が実際は、学期中は暇つぶし読書をする余裕がないほど学校の課題で精一杯だったし、本などは学校の図書館やパブリックライブラリーで借りられるので、「自分の本」は全く不要でありました。でも留学前は、留学先で本を買うと荷物が増えてしまうし、そんな金銭的余裕はない。だから今あるものをアメリカに持参しよう、と考えたのです。日本では私にとって本は「買う物」だったので、借りて読む、という感覚が全くなかったんですよねぇ。あぁ、バカな人。

さて、このThe Story of Englishは日本の紀伊国屋で購入したものです。英語の書物を扱う書店にはたくさんの英語本が並んでおりますが、何を読んだらいいのか、どれだったら自分でも楽しく読めるのかというのが、当時はさっぱりわかりませんでした。それでも、留学を決める前から英語が好きで、自分なりに英語を勉強しつつ、英語の本が読めるようになりたいな~と常々思っていて、紀伊国屋で見つけた「The Story of English」は好みのノンフィクションに当てはまるし、興味のある英語の話とくれば自分でも読めるはず、と購入したのです。

がしかし、その予想は大ハズレ。当時自分の持っていたボキャブラリーの少なさ、教養のなさのせいか、読もうとしても内容がちっとも頭に入ってこない。文字を目で追ってはいるものの、そして難しいことが書かれているわけではないのはわかるものの、読んでいる感覚がほとんどない。ということで、結局読むのを挫折し、在学中を含め、長い間ほったらかしになっていたThe Story of Englishであります。(いつものこと)

大学を卒業し、自分の荷物の整理をしていたときに発見したThe Story of Englishなのですが、日本に送る荷物はなるべく少なくしたいということもあり(送料をケチらずにはいられないほどビンボー)、日本から持ってきた本類は帰国前に読んでどこかに寄付しようと決め、最近一気に読みあげました。この「一気に」は昔の自分を考えたらありえないことです。英語の本に限らず日本語の本を読んでも感じるのですが、留学中に得た教養の威力を感じる!(叫)

というのも、クラスの課題リーディングなどを通じ、ボキャブラリーを増やすことができたことや、英文を読むことに多少慣れたということもありますが、やはり留学で学んだ一般教養たちのおかげで、本の内容を理解することができたのだと思うのですよ。The Story of Englishはそのタイトルから想像できるように、歴史、社会学、そして言語学的なことも含まれます。言語学と言っても、そこで使われていた一部のボキャブラリーや情報は言語学を通じて覚えたことだったので、それらが言語学っぽいと感じましたが、実際は一般常識的なものかもしれません。つまり、特別専門的な本というわけじゃーないのです。でも私にとっては、留学で学んだことがあってこそ読めた本、ということで、再び自分のささやかな成長がうかがえました。(あぁ、留学してよかった。しみじみ)The Story of Englishは輸入されていただけあり?日本人にも読みやすい、英語好きには楽しい本だと思います。(言語の雑学たっぷり☆)機会があれば是非どうぞ。

ちなみに同居人に聞いたところによると、この本のTVバージョンがPBSで放送されたことがあるとかで、とても興味深かったと言っていました。うーん、PBSのThe Story of English、是非見てみたいぞ☆