韓国人と英語の話

2006年08月22日 | 留学色々
先日、韓国人Mちゃんのお別れ会で知り合った、これまた韓国人のHさんとディナーを食べてきたのですが、数ヶ月前のお別れ会では場の雰囲気上Hさんにおごってもらったので、今回は私からおごり返しということで、再びチャイニーズバッフェに行きました。(←別の店)再びチャイニーズにした理由は、普通のレストランだと幾らかかるか怖いから。(おいおい)おごり返すのなら同じ程度のものをと、同じタイプのレストラン:チャイニーズバッフェに行ったわけです。(セコくてスンマセン)

今回は二人きりでの食事だったので個人的な話を聞くことができたのですけども、実はHさん(同い年)は私のようなアホアホでは恐らく知り合いになる機会すらなかったであろう、かなりご立派な人でした。以前の記事にHさんは韓国のPh.Dホルダーだと書きましたが、Ph.Dだけでなく修士号も持っているのだそうで、そして現在はアメリカのPh.Dに取り組んでいるらしいです。が、その分野がまー、文学のPsycho theoretical Analysis とかなんとか呼ぶものらしく(←曖昧です)、その言葉を聞いただけでもとても難しそう。話によると、かれこれ15年ほどこの分野の勉強を続けているらしく、韓国では大学の講師のほか、Psycho theoretical Analysisの英語著書を翻訳したこともあるのだとか。留学のきっかけは彼女が翻訳した本の著者が今の大学の教授で、そこから留学の誘いがあったらしく現在に至るそうです。もしアメリカでPh.Dを取得すれば母国韓国で教授になりやすいとかで、将来韓国で本教授になることが目標なのだと。バックグラウンドと目標だけを見ても私とは全く別世界の人だ。あちゃー

さて、彼女のやっていることは相当難しそうに感じるのですが、前セメの3つのクラスがIncompleteらしく、夏休みの現在はそれに取り組んでいると言っていました。「3つもIncomplete?!」と失礼ながらも驚いてしまった私でありますが、分野的にペーパーを仕上げるのにかなり時間がかかり、おまけに彼女は外国人ということで、教授たちも理解を示してくれているとのこと。

アメリカのUndergraduateで基礎的なことを、この歳になって生まれて初めて学んだアホアホな私と違い、Hさんは母国でPh.Dレベルまでの教養を得、15年間韓国で専門の勉強をしてきた人ですから、つまりほとんどの教養と知識は韓国語で得ているわけで、今回の留学で取り組んでいることもまずは韓国語で考え、英語に訳すのだそうです。それは韓国で学んだことを使いながらの作業になるはずだろうし、かなり専門的なだけに「訳す」のは納得ですが(2個目のPh.Dだしね)、果たして一般の留学生はどうなのだろう・・・。私の英語力やボキャブラリーはまだまだ乏しいですけども、大学の課題に対し、日本語で考えをまとめ、それを英語に訳しペーパーを仕上げるという作業は一度もしたことがありません。(←実際は無意識に訳してるのかもしれんが)

以前通った大学で聞いた話ですが、とある日本人留学生はまず日本語でペーパーを書き、それを英訳して提出する作業を常に行っていたそうで、それを教えてくれた子も「信じられないでしょ?」と言っていて、私もその方法には驚きました。外国人なら訳す方法を取っても当然ですか?みなさんはその方がよいペーパーが書けると思います?私はその点よくわかりません。ボソ 気持ち的には英語で考え、意見として述べられるようになりたいので、日本語に頼った方法を使おうと思ったことはありませんし、私の場合英語で学んだことを日本語で考えると逆に難しくなる気がします。(二度、三度手間になりそうな?)

ネイティブスピーカーでない以上、課題は日本語で考えるのが普通なのかしら?もちろん日本人であっても正真正銘バイリンガル英語思考能力があれば、どちらの言語で考えようが差はないでしょうけど・・・。アカデミック留学は英語を学ぶための留学ではないので、どの言語を使おうが「教養」さえ得られればいいのかもしれませんね。分野によっては英語で考える必要はないのかしら?(数学とか・・)

ちなみにHさんに「ペーパーのグラマー・エラーとかある?」とアホな質問をしてみました。(おまぬけー!)その答えは「ほとんどない」でした。エラーがあるとしたら複数形の間違いくらいなんだと。そっか、やっぱHさんほどのレベルになるとグラマー・エラーなんてありえないのだね。私もいつかそんな風に言える日がくるのか?(おいおい)