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マーケティングの奇跡

2007年06月29日 | 留学色々
留学2セメ目当時の専攻は、「観光業」または「ホテルマネージメント」のどちらかを考えていて、いずれにせよ、コミカレでAAS Degreeを取り2年で卒業するつもりでいました。

なので2セメ目に履修していたクラスはこんな感じ▼

ビジネス 182 (Tourism Marketing) 3単位
ビジネス 191 (Reservations Systems)3単位
ビジネス 192 (Tourism Destination)3単位
英語 101 (Introduction to College Writing)3単位
数学 110 (Math of Finance)3単位
体育 116 (Volleyball) 1単位

以上の計6クラス16単位。

この頃はまだバイトもしておらず、住まいは静かなホームステイと、心身ともにとてもラクな学生生活を送っていたと思うのですが、ラク=幸せ という公式は成り立ちません。と言うのも、当時の私はまだまだ自分のしていることから満足感が得られず、心の中はもやもや、これでいいのだろうかと常に自分に問いかけていた状態・・・。そしてそんなことになった理由はズバリ履修していたクラスたちです。実のところ、AAS Degreeでも必要となる一般教養科目(英語・数学、ついでに体育)にはやりがいを感じていたんですが、当時の専攻科目であった3つのクラスからは学んでいる感覚が一切得られず、大金を払ってまで留学している自分が情けなくなったくらいだったんです。


ここまでは余談でありまして・・・



そのセメスターを終えたあと様々なことがきっかけで専攻を変更し、(無理矢理)進学に至ったのですが、観光業がらみの単位は新たな専攻(政治学)に使えないだけでなく、一般教養としても扱われないため、進学先の大学ではどれも卒業単位に成りえませんでした。ところが!2個目の大学に編入したときに移行単位を確認してみると、捨てたと思われた単位:Tourism Marketingが一般教養Electiveに加えられているじゃーありませんか!つまり堂々大学の卒業単位になっていたというわけです。奇跡だー!(違)

というのも、たとえば他の2クラスはどう考えても何にも使えない単位(クラス)ですので、このTourism Marketingも同様に単位として意味無しと思っていたんですが、どうやら「Marketing」というのがよかったみたいです。Tourism Marketingは文字通りTourism分野のマーケティングなので、実際限られた範囲のマーケティングしか習ってないにしろ、大学によっては大学教育として(とりあえず)見てもらえるようですな。(クラスの中身は空っぽだったが)

たとえ最初から専攻の意思が固まっていても、留学1年目あたりはなるべく応用が効く科目を履修したほうが無難です。私のようにころっと進路を変更する、行き当たりばったりな留学生はほとんどいないでしょうが、念の為。


↑詐欺のような記事タイトルでスンマセン。


Alumni

2007年05月27日 | 留学色々
ここんとこ私用で忙しく、せっかく借りてきた本たちをじっくり読むことができなかったので、その本たちの貸し出し延長手続きをネットでしたら、6月中ごろまで延長になるはずが「5月末日まで」と出ました。「あれ?おかしいな・・・」と少し考えてわかったのが、私は昨年の5月に卒業生となり、それ以降は毎年自分のIDのアップデイトをしなければ、図書館の本が借りれないということ。つまり5月以降分のアップデイトをまだしていなかったっため、貸し出し期間は5月末までとなってしまったわけですね。卒業後、卒業生としてずっと大学の本が借りれるということを知り、「こりゃお得だぞ♪」と大喜びをしてからもう一年経ったということか・・・。月日が経つのは早いなぁ・・・。

そこで仕事の休みの日に大学に行き、IDのアップデイトをしてもらい、ついでに新しく数冊本を借りてきました。(もちEducational Policy関連だす)で、そのあとはせっかく図書館に来たのだからと、学生時代アルバイトをしていたInterlibrary Loan Departmentに顔を出し、お世話になったスーパーバイザーや職員たちにも会ってきました。その懐かしの職場を訪れたのは卒業後初めてというわけじゃないんですが、現在やっている仕事にとことん限界を感じている今、図書館のあまりにも静かで居心地のよい環境に、思い切り切なくなってしまいました。(静かだったのは今夏休み期間だからですけど)私はやっぱりデスクワークタイプだと改めて思ったり・・・・。しかも図書館の裏側の仕事とはいえ、それは全てアカデミックに関ること。あぁ、私もこんな場所で仕事がしたい。(涙)

Alumni話ついでにですが、学生時代使っていた大学のE-mailアドレスが遂にこの世から消えました。ガーン 昨年末あたりからは全くと言っていいほどそのアドレスは使っていなかったんですけども、何やらちょこちょこメールが届くため、その確認と削除のためにたま~に覗くようにはしてたんです。が、先日アクセスしてみたら私のメルアドは消えていた。ガーン やはり管理の問題上でしょうか、卒業生にメルアドを一生使わせるということはしないんですね。あぁ、なんとなく寂しい。

でもま、毎年更新さえすれば、図書館の本は確実に一生借りることができる。これは本当にありがたい。今後も母校の側に住み続けることになって、ほんとよかったなぁ。(←地味で小さな幸せ)



Student ID:再発行

2007年03月20日 | 留学色々
免許の切り替えと同じ日に行ったことは、つい最近紛失してしまったStudent IDの再発行でした。

なぜに卒業した今でもStudent IDが必要かと言いますと、一番の理由は「バス」。実はStudent IDを提示すれば市内路線バスが無料で乗れ、これが通勤にかなり役立っているんです。なんせアメリカには日本にある「通勤手当」が一切出ませんから、通勤にかかる交通費はすべて自腹。ただでさえ収入が低いため、通勤費の出費はほんとばかになりません。本来卒業したらこういう利用法は違反だとは思っていたんですが、留学生の私の場合、大学を卒業してもStudentとしてアメリカに滞在し続けていて、OPTは大学の傘下(I-20)でやっているので、OPTの間はまぁ、いいんじゃないかと・・。というか以前、当時OPTをやっていた韓国人の友だちに、「卒業したのにID使ってもいいのかな~(弱)」、と話をしたとき、「私たちは卒業してもまだ留学生なんだから。つまり学生なんだから問題ないわよ!」と言われ、そういえばそうよね。とアッサリ納得したわけです。

Student IDのバス以外の利用法は、先日記事に書いたように図書館で本を借りる、パソコンの故障などで泣きつくことができる大学のヘルプデスクなど。それに私の場合自宅にプリンターがないので大学でプリントアウトするときにはこのIDがあると便利です。(IDをスライドさせて印刷するので)これら以外にも大学の施設を利用するにはIDは欠かせないでしょうから、卒業後も大学のそばに住んでいるのであれば、IDは絶対に失いたくないもの。そしてIDに載っている証明写真は大事な思い出の姿!なのでIDを失くして再発行してもらうことにしたものの、写真を取り直すことになるかと思うとかなり残念でした。実は編入したときに撮った当時の顔写真を失ったことが一番哀しかったんです。(バカですか?)で・も~♪なんと再発行の場合でも、IDに使われる写真は元からあるものでした。つまり大学側は写真つきでしっかり記録に残してあるんですね。すごいな~。一体どれだけの顔写真が保管されているんだろう。(コンピュータ内ですが)というわけで、再発行してもらったIDの顔写真は以前のまま。あぁ、嬉しい。思い出の自分だもの。絶対にこれは嬉しい。ただIDの背景になっている大学の写真は新しいものに変わってます。(涙)

ついでにですが、卒業したのにStudent IDの再発行が可能ということには驚きました。「卒業したんだから必要ないだろう!」と思われるかと心配だったんですが、卒業生としてIDを使って大学の施設利用は当然できるものとされていますし、実はIDにはデビットカードのように使える機能が含まれておりまして、IDにお金を振り込んでおけば、校内での買い物、授業料の支払いなどがIDでできるんです。こういったこともあり、もしIDを失くした場合はすぐさま大学に届け出なければなりませんし、IDを再発行するまでもない場合、振り込んだ金額を戻してもらうことができるようです。

さて、以前I-20について記事にしたときと同じく、私は今回の留学で4校ものカレッジに通ったため、Student IDが4つもあります。ドッカーン 4年の学部留学で4つのStudent IDを持つ日本人、これはなかなか珍しいでしょう・・・。(恥)

▼こんな感じで編入し続けた私です。
コミカレA: 2002 Fall (約4ヶ月)
コミカレB: 2003 Spring~2004 Summer (約一年半)
大学A: 2004 Fall (約4ヶ月)
大学B: 2005 Spring~2006 Spring (約1年半)

こんなに編入しつつも無事四年で学部を卒業できましたが、これは自分にとって奇跡でありますし、一つの大学に通い卒業する人たちと比べると、私の留学は移動を続けた分、「無駄な」手間やちょっとした苦労もあったと思います。カレッジや住む地域が変われば、そこに慣れるまで色々不便で面倒ですしね。ちなみに大学Aに通っていた頃一緒に住んでいたAちゃんという大学生は、その大学に5年もいた子でした。専攻を変更したため在学が伸びたようなんですが、5年も同じカレッジにいるって一体どんな感じなんだろう?愛着が湧いてしょうがないんじゃないかしら?私の場合一番長くいても1年半ですからねぇ・・・。でもそれでも卒業したコミカレBや大学Bは、自分にとって大事な大事な卒業校であり、そして親しみのある思い出のカレッジたちです。5年もいればそのカレッジを知り尽くしちゃうんだろうなー。(感覚は全くの想像外であります)




リーディング

2007年02月18日 | 留学色々
留学して最初の学期に履修したクラスのひとつは「リーディング」。そうです、プレイスメントテストの結果、私はリーディング力が弱いということで、「REA101」という情けないクラスを取らされたんです。でもこれでも一応100番台、つまりカレッジ単位として扱われるんですが、コミカレ卒業には使える単位でも、四大に編入した場合、そこでの卒業単位にはなりえません。(この単位はどこへ行ったのだろう・・・)(どこにも行ってないだろうが・・・)このREA101のクラスにいた留学生は自分と二人ほどのイスラム系女の子たちだけで、一見英語のできない留学生がたまるクラスのようでありながら、ほとんどが英語を話すアメリカ人でした。学力の低い学生が集まりやすいコミカレとはいえ、リーディングからやり直さなければならないアメリカ人って一体・・・。(汗)

さて、私が最初に通ったコミカレで必要なTOEFLスコアは当時ペーパー形式で言うと460ほどで、460ぎりぎりでも入学可能なわけですから、そのコミカレにはその分英語力の低い留学生が集まっていたと思います。そのせいか、まずは90番台の無単位リーディングを取らされていた留学生がたくさんいたようで、最悪の場合REA無単位クラスを2学期履修し、その後ようやく単位つきREAを取らされ、つまり3学期間、専攻に無関係なクラスを取り続けることになるんです。で、そうなると卒業に時間がかかり、その分費用だって余分にかかります。(無単位講座はREAだけに限りませんし)(語学力が伸びた後にプレイスメント受けなおしという手もあるらしいが)

そこで一言、低いスコアで入学を許可しているコミカレには要注意。(おい)入学できたものの結局いつまで経っても卒業単位が取れない、ということになり兼ねませんから。ちゅうか、やっぱ英語力はできるだけつけてから留学したほうがいいですな。(卒業に何年かかってもいいという人はともかく・・・)もちろんTOEFLだけで英語力が計れるわけじゃぁないですし、ある程度のところで動かなければいつまで経っても留学できません。でもアメリカ人と比べ自分たちは大変だと思うのと同じく、たとえ同じコミカレにいる留学生同士の間でも、英語力の違いで苦労の量に差が出るはずです。もとい、苦労というよりも、学びの吸収力かな?たとえカレッジレベルのコースを受講できても、英語力が低ければ低いほど、吸収のキャパはぐっと落ちるはず。英語ができないせいで教養の量が減るのはなんだかもったいないっすよ。(←自ら実感済み)

ちなみに私はコミカレ平均TOEFLスコアと言われる500以上を取ってから留学しましたが、こんな程度じゃ英語で学ぶには無理があります。だからリーディングのクラスを履修させられたわけで。でも自分がこの程度で済んだのは実はたまたまなだけ・・・。ボソ

最初の留学先はESLができたばかりのコミカレで、留学生を(大量に)受け入れる体勢はほぼ準備中だったと思います。そのためか、カレッジで学ぶにあたりとても重要なライティング力を計るテストはありませんでしたし、REAと同じくプレイスメントテストの結果取らされた「ESL」は、い・ち・お・うENG101を取るための準備クラスのようでしたが、その授業内容はズバリお遊び程度。そして私は次学期に他のコミカレに編入したんですが、すでに1学期コミカレで学習しているということから、プレイスメントテストを受けることはなく、つまり自分の弱い英語力を知られることもなく、カレッジレベル・コースを普通に登録することができたんです。でももし厳しいコミカレに編入していれば、プレイスメントはしっかり受けさせられ、その結果延々と無単位ライティングなどのクラスを取らされていたことは間違いないです。(←それくらい英語力なし) 

コミカレが留学生に好まれる理由は授業料が安いということだけでなく、必要なTOEFLの低さもありますよね。でも一流大学並みのスコア(ペーパーで600とかね)が求められるところもあるんっすよ。Webでの説明を見た印象では、「留学生の英語の面倒を見るシステムはないため、英語のできない人はお断り。」という感じでした。無責任にお金になる留学生をじゃんじゃか呼び寄せるコミカレと比べ、こういうところは逆に良心的に感じますね。(違)

最後に、リーディングのクラスで読んだ本の一つは「Nickel and Dimes」というアメリカ社会問題に触れられたもので、Ph.D著者が身分を隠し、ベネフィットのないLow wage jobで働く人々同様モーテルに住みながら、ウエイトレスをしたり、Wal-Martで働いたり、ホテルのメイドをするといった、Low wage job疑似体験が綴られていました。

▼正式な概要はコチラ参照くださいな。
http://www.barbaraehrenreich.com/nickelanddimed.htm

これはリストに並んだ幾つかの本の中から自分で選んだ課題本だったんですけども、その選択理由として、「将来の自分に関係するかもと思ったから」とペーパーに書いた記憶があります。現在私もアメリカでLow wage jobの世界に入り、体験レポートのようにブログに書いていると考えると、当時の予感はある意味当たっていたのかも、なんて思います。(こんなもん当てるなよ~!)あいにく私の場合疑似体験をしているわけではなく、正真正銘、現実の生活なんですけども。わはは



The Story of English

2006年08月27日 | 留学色々


↑これは日本から持ってきてあった英語の本です。なーんで英語の本をわざわざアメリカに持って来たかというと、いい暇つぶしになるかもとか、留学中英語力が伸び、買ったときは読むことができなかった本も読めるようになるのでは?と思っていたから。(読みかけの本がたくさんあるのです。恥) が実際は、学期中は暇つぶし読書をする余裕がないほど学校の課題で精一杯だったし、本などは学校の図書館やパブリックライブラリーで借りられるので、「自分の本」は全く不要でありました。でも留学前は、留学先で本を買うと荷物が増えてしまうし、そんな金銭的余裕はない。だから今あるものをアメリカに持参しよう、と考えたのです。日本では私にとって本は「買う物」だったので、借りて読む、という感覚が全くなかったんですよねぇ。あぁ、バカな人。

さて、このThe Story of Englishは日本の紀伊国屋で購入したものです。英語の書物を扱う書店にはたくさんの英語本が並んでおりますが、何を読んだらいいのか、どれだったら自分でも楽しく読めるのかというのが、当時はさっぱりわかりませんでした。それでも、留学を決める前から英語が好きで、自分なりに英語を勉強しつつ、英語の本が読めるようになりたいな~と常々思っていて、紀伊国屋で見つけた「The Story of English」は好みのノンフィクションに当てはまるし、興味のある英語の話とくれば自分でも読めるはず、と購入したのです。

がしかし、その予想は大ハズレ。当時自分の持っていたボキャブラリーの少なさ、教養のなさのせいか、読もうとしても内容がちっとも頭に入ってこない。文字を目で追ってはいるものの、そして難しいことが書かれているわけではないのはわかるものの、読んでいる感覚がほとんどない。ということで、結局読むのを挫折し、在学中を含め、長い間ほったらかしになっていたThe Story of Englishであります。(いつものこと)

大学を卒業し、自分の荷物の整理をしていたときに発見したThe Story of Englishなのですが、日本に送る荷物はなるべく少なくしたいということもあり(送料をケチらずにはいられないほどビンボー)、日本から持ってきた本類は帰国前に読んでどこかに寄付しようと決め、最近一気に読みあげました。この「一気に」は昔の自分を考えたらありえないことです。英語の本に限らず日本語の本を読んでも感じるのですが、留学中に得た教養の威力を感じる!(叫)

というのも、クラスの課題リーディングなどを通じ、ボキャブラリーを増やすことができたことや、英文を読むことに多少慣れたということもありますが、やはり留学で学んだ一般教養たちのおかげで、本の内容を理解することができたのだと思うのですよ。The Story of Englishはそのタイトルから想像できるように、歴史、社会学、そして言語学的なことも含まれます。言語学と言っても、そこで使われていた一部のボキャブラリーや情報は言語学を通じて覚えたことだったので、それらが言語学っぽいと感じましたが、実際は一般常識的なものかもしれません。つまり、特別専門的な本というわけじゃーないのです。でも私にとっては、留学で学んだことがあってこそ読めた本、ということで、再び自分のささやかな成長がうかがえました。(あぁ、留学してよかった。しみじみ)The Story of Englishは輸入されていただけあり?日本人にも読みやすい、英語好きには楽しい本だと思います。(言語の雑学たっぷり☆)機会があれば是非どうぞ。

ちなみに同居人に聞いたところによると、この本のTVバージョンがPBSで放送されたことがあるとかで、とても興味深かったと言っていました。うーん、PBSのThe Story of English、是非見てみたいぞ☆