トミーのママの道~『トミーのカナダ日記』

元山梨放送アナウンサー富田智美の公式ブログ。
カナダ生活を気の向くままに綴るトミーの独り言・・

迷い

2013年01月25日 | 子供のこと

今、ちょうど光が射してきたバンクーバー。

午後3時30分。

貴重な太陽の光、思わず寒さを忘れて窓を開け放ちます。

朝から暗い日は、3時半ともなると、もう日が沈み一日の終わりを感じさせます。

今日は、学校から帰ってきた子供たちの声が外から聞こえて、なんだか明るい街。

 

ベランダに出て撮った2枚。

あー気持ちがいい。

 

 

      

 

さて、今日プリスクール(幼稚園)へお迎えに行くと。

先生が教室の前に立っていて、私を見つけるとすぐに近づいてきました。

どうやら待っていたみたい。

 

今日、外遊びの時に息子がけがをした、とのこと。

緊急の連絡が来なかったから、たいしたことはないんだろうな、と思いながら聞いていました。

 

外のプレイグラウンドで遊んでいた時に、転んで顔を擦りむいたそう。

泣いたけどすぐに泣き止み、手当をしている時には僕は大丈夫だと、言っていました。と。

 

子供だから遊んでいる時にけがをすることぐらいあるだろう、と構えている私ではありますが。。

どういう反応をすべきか、考えてしまいました。

 

というのも、以前迎えに行った時に大泣きの息子に遭遇、ちょうどたんこぶを作ったばかりでした。

これまでで最大。ここまで大きいのは見た事がない

本人がここまで泣く事も珍しい。

聞くと、体育館(小さな)で遊んでいた時に、棚が息子の上に倒れてきたのだといいます。

他の棚は結んであったけど、それだけはつながれていなくて倒れてしまったのだと。

それは、言ってみれば学校側の注意が足りなかった結果だと思います。

 

息子を抱っこしながら、大丈夫、大丈夫と私は言いました。これまでもたんこぶぐらいは作ってきたから。

でも、

先生はなかなかI'm sorryとは言わないんです。

会話の後半でさらりと言いましたけど。


 

対応してくれたのは主任の先生で、現場を目撃していたのは別の若手の先生。

若手の先生とすれ違ったのですが、I'm sorryはありませんでした。

 

んー、理解できるんだけど、納得がいかないこの気持ち。


北米は訴えを起こされる事も多くあります。

「I'm sorry」 の意味合いが、日本での「すみません」の使い方と違うのかな。

と感じました。

きっと若手の先生も独断で謝っちゃいけないのかな、と推察します。

 

正直、たんこぶぐらい(大事にいたらなければ)そんなに問題ではないのですが、

なんとも消化不良でもやもやした気持ちがあり、

「その現場を見せてください」ぐらい言って、多少なりとも問題に思っている雰囲気を出すべきだったか、

などと帰ってきてから思いました。

本当は自分の子供を毎日かわいがってくれる先生たちに大感謝しているので、抗議する気持ちはないのですが。

でもなー、これがもっと小さい娘だったらまたちょっと違うな、とも思ったり。

 

翌朝、すぐに棚は撤去したことを知らせてくれました。

 

さて、だから今日のけがの時に考えてしまったのです。

きっと大丈夫だろう、

でも

「先生、すり傷ぐらいしょっちゅう作っていますから大丈夫ですよ」

とは言えませんでした。

今回はI'm sorryというような状況ではなかったようですが、

こちらも軽々しく「大丈夫ですよ!」とは言ってはいけないような気持ちになってしまったのです。

もしこの後熱が出たり大変なことがあった場合、大丈夫です、と言ったことがのちのちひっかかってしまわないか?

とか、

そんなことないし、思っていないのに、

警戒しているんです、心の中で。

 

郷に入ったら郷に従え

じゃないけれど、

いろんなことをふまえてI'm sorry とすぐに言わないのなら、

こちらも軽々しく 大丈夫です。

と言ってはいけないような気がして。

 

という私の中の瞬時の心の葛藤を聞いていただきました。

なんとなく、わかっていただけますか??

 

本当は、笑いながら「こんなのたいした事ありませんよ」と言い切ってしまいたい。

 

カナダで、英語で、

変に慎重に、変に警戒してしまったワンシーンでした。