トミーのママの道~『トミーのカナダ日記』

元山梨放送アナウンサー富田智美の公式ブログ。
カナダ生活を気の向くままに綴るトミーの独り言・・

2007年09月28日 | Weblog

スペインにいます!
スペインの南東部『MURCIA』と言う町に。
パートナーの学会のため来たのですが・・・
なんとも、ガイドブックにも載っていない所。
一日ひとり放たれ、どこへ行っていいのやら。と言う感じ。
唯一カテドラル(大聖堂)があります。ホテルでもらった地図を頼りにそこを目指しました。
んー、ナイス素敵な場所です。
ただ、中に入る事ができず(時間の関係かもしれませんが)どれだけ眺めても30分。
イギリスのカンタベリー大聖堂を見てしまっているので、それと比べるとなんとも言い難し。
そこを見終わったら・・・
うん、のども乾いたしお腹もすいた!
日中34度でかなり久しぶりの汗もかいた!
ここで一休みしよーと大聖堂を見上げる場所にあるオープンカフェに入る事に。
すわってもいいですか?と話しかけてみると・・・
全くの????ハテナ。
それはそうですよね、英語がどこでも通じると思ったら大間違い、ここはスペイン、スパニッシュを話さなければね。
でも、グラシアス、アディオス、アミーゴ、ブエノスディアス・・・このくらいしか知らない私に高度な会話ができるわけもなく。
完璧にボディーランゲージ。アナウンサーとして培った??!リアクション?で試みました。
タパスといって、小さなお皿にもられる料理をまず注文。ムール貝と小さなビールを。
木陰でちょっと上を見やれば、大聖堂。
悪くなーい
ペロリと平らげ・・・あとちょっとならいいかな。とまたもカウンターへ。
もひとつちっちゃなビールとムール貝の上にいろんな野菜のピクルスが乗ったものとカラマリ(いわゆるイカリング)を注文。
これまたナーイス
ひとりでビデオ撮影したり、ひとりで女は度胸!楽しんでいました。ぶつぶつ独り言を言っている私は不思議に映ったでしょう。
これでしめて・・・1200円ほど。安い!
と、思ったけれどこれが普通なのかも。イギリスは最高に高いし、日本と比べても安く感じます。

いい気分でホテルに戻ろうとしたその帰り道。
来た道を同じく歩いていると、「全く人気がない!」
町がシーンとしています。
そうです、『シエスタ』です。
だいたいお昼の3時にはほとんどのお店は閉まります。
5時ぐらいに改めてあき始め・・・オールナイトの勢い。
夜はどこからともなく、子供もおじいちゃんおばあちゃんも起きだして、夕食です。
9時10時でも当然のように夕食が始まります。
オープンカフェも凄い賑わい。
確かに3時ぐらいからは外にいても機動力は落ちますね。暑くて
夕方ぐらいから再び元気に動き出す気持ちは、ここ数日で少しわかります。
気候が生んだ生活の智恵。これでも最近はシエスタは減っているとの事。
それにしても、「休みすぎ!!」と突っ込みたくも・・・
夜はパートナーと繰り出して大聖堂へいまいちど。
で、ひとりランチの話をすると、パートナーも興味をもち同じお店でディナーをとることに。
パエリアでしょ!!!と意気込み、イカスミパエジャを注文(スパニッシュではパエジャと発音していましたね)
これがまた、たまらなーく旨味が伝わるのです。臭みは全くなく、優しく鼻に抜ける旨味の香り、あー旨味には旨味の香りがあったのかー、舌にもまんべんなく薄い旨味の膜が広がります。
ブエノー(多分、デリシャスのこと)
そして、白ワインを注文、これがまたおもしろい。
白い陶器の入れ物が運ばれてきたのです。日本の杯を3まわり大きくした様な・・・
これがいい
こんなグラスがいっそう味を引き立ててくれます。
そんなこんなでワイン一本、コーラ2本、パエジャ、タパス3皿。
合計一人10ユーロほど。1ユーロ160円ぐらいかな?今。
ナーイス。
ほのかにライトと月明かりに照らし出された大聖堂、また表情を変えて私たちの前にそびえてくれました。
帰りは、どうしてもアイスが食べたいとパートナー。
仲間のボブのおごりで(偶然あって、途中から合流)アイスクリームを。
英語でも日本語でも同じだ、と。
「これください、もっとぎゅっと押し込んで!」と流暢な日本語でスペインの地で会話していました。
私じゃなくて、もちろんマイパートナーがね。
スパニッシュと日本語の融合、どこでもこころは通じるの巻き。
そうそう、パエジャのお店でも、おっちゃんおっちゃんと気のいいおっちゃんに話しかけていました。
さすが、大阪人。さすがパートナー。頼りになるわ

そろそろ夕方の5時、みんな動きだしているようです。
そう、この町でひとりも日本人に会っていません。どころかアジアの人がほっとんどいません。
ヨーロッパでは初めてこういう町を訪れました、確かに観光地にはなっていないもの...
日本人が珍しいのか、二人で歩いていても視線を感じます。

写真は、次の日ボブと...

では、アディオス

違うみたい・・・

2007年09月20日 | Weblog

イギリスはもう初冬という感じです。
ここ数日で夏の気配は全くなくなった!そして、一気に晩秋、冬へ・・・。
町はダウンジャケット率が高くなってきました。かくいう私もダウンベストはもう必需品。
それに本気のダウンジャケットをいつ投入するかを検討中。
部屋は暖房をつけて過ごしていますよ。今からこんなで本格的は冬はどうなるの???とちょっと不安もありつつ。
暖房も天井から暖まるんです!!かなり部屋は快適な温かさを保てるのですが、足下はイマイチ
靴下だいっきらいな私もついに靴下生活を始めなければいけないかもしれません。
これまでは、どんなに寒くても家に帰ってまっさきにすること・・・靴下オフ♪
ホットカーペットやらこたつやら、素敵な機器たちが待っていてくれたもの。
イギリスにはこたつはもちろん、ホットカーペットという存在がありませんの

さあて、スコットランドの続きです。
ナイス♪書こうと思っていたことをちょうど
そう、「スコッチ」
スコッチウイスキーの蒸留所にも行きました。100を超える蒸留所があるとのこと。
観光客もたくさんくる大規模な所から、とっても小さな小さな所まで。
本場のスコッチをスコットランド人のダグラスと一緒に試飲すると・・・
なんともきくぅ~。香りに顔全体が包まれて、のどの奥までスコッチが流れ込んだかと思うと、熱さと香りがぐーんとまだあがってきます。
それもそのはず、飲んだものは60度。
cask(樽)からそのまま、まったく薄めていない状態のものでした。
これを水で割って飲むのです。
ダグラスは「そのまま飲むより、水で薄めた方が香りがたっておいしく飲める」と。
スコットランドでは、必ず水で割って飲むんだそうです!!へー。
そこで、トミーからの質問
「氷は?」
一瞬・・・ハテ?・・・
「On the rocks?」
「yes」
「そんなことしないよ。あれはアメリカの飲み方だよ」
とのこと
オン・ザ・ロックス(オンザロックじゃないのね)は、本場スコットランドではありえないことらしいです!
アメリカ人が勝手に飲み方を考案したのが、日本にも入ってきたんですね。
氷をいれるなんて、アンビリーバボーという感じの空気でした。
スコットランドでの、本場のスコッチの飲み方は・・・水で割る。水も冷やさない常温。
だそうです。
そう思って、お試しくださいませ。

スコットランドの歴史は深く、蒸留所からも推察できる当時の様子。
スコットランドには独自の名字があります。
その田中さんクラスが「Mac」が頭につく名字。
マクミランだったり(ダグラスもそう、ダグラス・マクミラン)、マクドナルドという姓もスコットランドから。
ある蒸留所にいったところ、創始者の名前がスコットランドっぽくなかったんです。
ここは、スコットランドで初めてイングランド政府公認の場所。
地元の人たちからはかなり反発して、地元民に襲われたという歴史がありました。
当時(スコットランドは別の国だったけれど、U.Kに属すことになった)イングランド政府公認ということは、地元の人にとっては魂を売った・・・みたいに感じるわけで。
そこで、名前を変える人も増えていったということです。

んー。
もっと知りたい。スコットランド。
ちなみに、写真はダグラスのお家。
ふっるーい、お家と牛を飼っていた小屋を買い取って自分で建てたお家。これは凄すぎる。
12部屋あって、ベットルームも4つ。暖炉もあって、キッチンも「ガンバッチャイマス!」って宣言したくなるような素敵な空間。
右側に長細く広がっている所がもともと小屋。2階部分は付け足した部分。
左側の2階建てがもともとお家だった場所。
できあがるまでの写真を見せてもらったんですが・・・こんなにも!とbefore after にびっくりです。
ダグラスは今、仕事でチベットに行っています。
秋には日本にくる予定・・・

それではまた!

スコットランドのこと

2007年09月09日 | Weblog

お待たせしました。スコットランドのこと・・・
おさらいすると・・・
イギリスつまりUNITED KINGDOMは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドで構成されています。
サッカーチームでも、ハテ?と思っている方もいるかもしれませんね。
中村俊輔選手がいるのはスコットランドリーグ。エディンバラに住んでいるみたいですね。
もともとは別の国だったのですが、統合していまはひとつの国としてイギリスに。
歴史的なことを少し知りだすと勉強してみたくなります。
スコットランドは、いわゆるイギリスの北に位置しています。イングランドより一枚多く服を羽織りたい感じ・・・
そして、行ったのは夏だったので11時頃まで明るい。不思議。

おっと、紹介しましょう!
今回私たちを招いてくれたのは、ダグラスです。写真のなんとも優しそうな男性ですよ。
パートナーの仕事仲間、Dr.Douglas、経済のスペシャリストです。
予想屋のおっちゃんじゃないですよ
スコットランドの海洋博物館に昔の漁師さんや女性のコスチュームなどもあったんです。
それで、ふたりで展示されていた帽子とマフラーでパチり。
ダグラス・・・かなりおちゃめです。私は大好き!
ダグラスはスコットランド人。今はカンタベリーに住んでいますが、スコットランドのアベディーンというところにお家があります。ものすごーく大きいの。しかも、大工さんのお父さんに手伝ってもらいながら、なんと自分で家を建てちゃったというすご技を
今回は、ダグラスのお家に泊めてもらいました。
夜中の3時までスコッチを飲みながら、暖炉の火を眺めながら・・・おしゃべりしたり。
なんとも楽しい時間を過ごしました!ありがとう!ダグラス。また家にご飯食べにきてね!

そう、スコットランドのこと。
スコットランドは独自の政府を持っています。
どういうこと?
教育、健康などほとんどはスコットランド政府が。
そして、対外的、国際的なことはウエストミンスター、つまりイングランドが司っています。
法律も全く違うそうです。
例えば・・・
イングランドでは、有罪、無罪。日本と一緒ですね。
スコットランドは、有罪、無罪、そして証拠不十分。
証拠不十分は無罪にはならず、証拠不十分として裁かれるということ。
白、黒、グレーがあるということですね。

そして、メディアにいた人間として興味深いことも。
スコットランドには独自のテレビ局はないんですって。
これは、情報を統制するため・・・
なるほど、少し見えてきます。
スコットランドのニュースはローカルニュースとして少しだけあとに付け足されるとのこと。
スコットランドのお年寄りはとても違和感を感じているそうです。
自分たちのことではない外のニュースが流れているような感覚らしく。

これらで、混乱は?よくあるらしいですよ。
例えば、薬。
イングランドで合法の薬が発売されました。一斉にニュースとして流れます。
スコットランドの人はそのニュースを見て薬局に買いにいきました。
・・・
スコットランドでは合法ではなく、売っていないのです。
「ニュースを見たから買いにきた」
「いえ、スコットランドにはありません」
同じ国内でもこのようなことが、日常茶飯事だとのこと。

ウェールズでは英語とは全く違う言語も話されているんですって。

と、イギリスという国の認識がイマイチなことを改めて。
基本的なことから勉強です
ダグラスに教えてもらいまーす!

スコットランド話はまだ続きますよ。


帰ってきました!

2007年09月06日 | Weblog

イギリスへ!
こちらは、寒い!もう確実に冬の空気です。ぴーんと張った冷たい空気に、冬のにおいがうっすらと・・・
夏はあったのかしら・・・そして、秋を通り越して冬へと向かっていく気配ですよ。
さすがにまだ出番はないと思いつつ、日本でアッツーイ中試着をして、半信半疑で買ってきたダウンベスト、早速着ました。
それでちょうどいいぐらい。もっと着てもいいかな・・・というような陽気です。
日本は?まだ残暑厳しい感じですか?
私はおとといイギリスへ帰ってきました。その前の日本は急に涼しくなったりでおかしな感じでしたね。

それで!
帰ってくるのにも大変だったんです。
成田発10時30分の飛行機にのるべく諸手続きをしようと・・・
すると、なにやら長ーい列が!!
とりあえず並んで様子を見てみましたが、遅々として進まず
おかしいな、と列の前の方へ何が起きているのかを探りにいくと・・・
なんと!飛行機が飛ばない!
意味がわかりません。
えっ?飛ばない?飛行機がない?
そうです。私たちが乗ろうとしていた飛行機の欠航が決まっていたのです。
パリから飛んでこなかったので、私たちが乗る機体自体が成田にないとのこと。
そんなことがあるのですね。2007年。
どうにもなりません。だって、飛行機がないんだもの。
メンテナンスができずにパリを飛べなかったという説明がやっとカウンターでありました。
カウンターにたどりつくまでに1時間。
もう諦めました。パートナーの仕事のミーティングがあるのでどうしても帰りたかったのですが・・・
なんとかなるとのこと。
他の人たちも電話をしたりと・・・困り果てている様子。
時差があるので、パリは真夜中。電話もかけられずに何もできないもどかしさに苛まれています。
私たちは、パリ経由でイギリスへ帰る予定だったので、どこか違う路線に振り替えてもらえないかと、ちょっとの期待を胸にカウンターのお姉さんのところへ。
説明はこう。
今日は飛行機が飛ばないので、明日の9時に振替の臨時便が飛びます。
他のどの路線もヨーロッパ方面は席がいっぱい。振替は無理。
ホテルに泊まってください。夕食付き。明日バスが7時に迎えにいくから乗ってきてください。
保障のクレームは代理店を通して。ここでは一切受け付けません。
以上。
ま、こんな感じです。過不足なく・・・
これ以外の選択肢はなし!ですね。
なので、私たちもホテルに泊まって24時間遅れの便を待つしかなくなりました。
他にはツアーの方々もいたり・・・添乗員さんがかわいそうで仕方がない
こういう場合はどうするんでしょうね。ツアーで一日少なくなってしまったら・・・その一日は大きいですものね。
旅行代金はどうなるんだろう・・・全くそのままで納得するわけないし・・・一日のばすのかしら・・・いや、そんな予定がみんなあうわけないし・・・旅行会社は航空会社に保障してもらうんだろうな・・・
など、いろんな想像を巡らしていました。旅行をとりやめて帰る人もいましたよ。
とまあ、長ーい長ーい手続きの末、明日の便のチェックインを済ませ、ホテルのバウチャーを渡され、お昼ご飯の券をもらったので鯛茶漬けを食べました。空港内で使える1500円分の券を使って。
10時30分の便で飛ぶはずが、手続きを全部済ませたのが11時。アンビリーバボー
くたびれた
と24時間の足止めを余儀なくされたトミーの旅でした。
そんなにこちらが思うほど、やってしまったごめんなさい!という感じではないのでしょうかね。
なんだかあっさりした印象をうけました。
でも、カウンターの方々はがんばっていました。かわいそうになるぐらい・・・。

と、気持ちを切り替え思いがけないホリデーとかいって私たちは・・・
東京へ戻りました。だって成田にいて何ができるかわからないから。
銀座へ出て、映画を見ました。
マイケルムーアの『sicko』シッコ。
これはおもしろかった!
医療問題に迫った映画なのですが、もちろんマイケルムーアのこれまでのような切り込み。
一義的には考えられないとしても、こんな事実があるのか、とかなりの衝撃を受ける作品です。
涙も・・・
これはぜひ!
ちょっとお買い物をしたりして、ビルの46階でオリエンタル料理を食べて、ディズニーランドの花火をそこから眺めて・・・
そんな風にちゃんと遅れを楽しんだ私たちでした。
そして、やっとつきました。イギリス。
パリでの乗り継ぎもなんのお知らせもないまま50分は遅れていました。なんともテキトー
時差ぼけで夜中にめっちゃ元気なトミーでした。