その日、私は会社へ向かうためいつものように家を出た
車に乗り込む時、三軒先の道路上に
カラスが何かをつついているのを目撃した。
『またー誰があげなとこにゴミを捨てちょんのやろかーまったくー・・・』
ところが現場へ到達するとカラスがつついていたのはゴミなどではなく、それは動物であることにようやく気づいたのだった。
『うん?何をつつきよんのやろ。あん?こ、これはうちのナナだ、大変だー』
出勤前の慌ただしい時間帯ゆえ、車を降りているヒマはない。携帯電話を取り出した私は妻にこう告げた。
『おい、ナナが車にひかれちょんど』
『えー、ウソー』
狼狽した妻は慌ててその猫に駆け寄り、その名前を何度も呼んだ。しかし車にひかれ、すでに変わり果てた姿になってしまったこの猫がもはや返事をするはずもなかった・・・
すっかり憔悴した妻はナナを胸に抱き、彼女の(女の子です)亡骸を土に帰そうと我が家の畑へ向かった
泣く泣く小さな穴を掘り、そして埋めた・・・
じいちゃん『カワイかったにのう、※むげねえことをした。ナナーいいとこに行けよ~ナマンダプナマンダブ ナマンダブナマンダブ』
二人で手を合わせて拝んでいるその時、何やら後ろで人?の気配が・・・
『ニャーン・・・』
そこに登場したのはなんとあの死んだはずのうちのナナの姿だった。
一瞬状況がつかめない二人。
『えー???ナナーあんた生きてたの!!!じゃあ私たちがたった今、埋めたこのネコはいったい???』
※むげねえ→かわいそう、気の毒って意味
これ、一切脚色なしのノンフィクション、つまり実話です
まったくの笑い話ですが、その時点でようやく車に轢かれた猫はよその猫だったということが判明したのでした。
私も妻も動転していたせいかすっかり見間違えてしまったんですねー。でもソックリだった
しかし今思えば模様と姿形が酷似した猫が、しかもすぐ家の近くで死んでるの見たら、見間違えてしまったとしても不思議はないのかなって気も
写真を見ていただくとわかりますがうちのナナは雑種ながらアメショーに似てるんです。
身代わりになってくれた?その猫はほんとのアメリカンショートヘアーだったのかもしれませんが。
この人が(この猫が)今回の主人公、化け猫ならぬいわゆるよみがえりの猫です。
このすっとぼけた顔がなかなかにくめないんですよ。親ばかって言いますかね。ハハッ
ってわけで今日も安全運転で。
Yes We Can 私たちには出来る
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