失速の恐怖

2006年04月29日 | 航空祭

九重町の牧場でヘリコプターの遊覧飛行をやっていました。ロビンソンという4人乗りのヘリコプターです。写真を撮って帰るつもりが結局乗る事に・・・ 

 

ジェットレンジャーには何度か乗ったことはありましたが、ロビンソンは初めてです。セスナ172の操縦訓練開始以降は回転翼機に乗っていなかったので、固定翼機との感覚の違いを久しぶりに味わってみたかったのです。

 

 

左斜め上空に浮上した後、ゆっくり前進しながらぐいーっとライトターン。この時、なんとエアスピードは30ノットながらバンク角はいきなり45度。 セスナ172で同じエアスピード、同じバンク角ならば完全に失速に陥る状況かと、たぶん・・・

 

 

しかも乗っている席はセスナで訓練時に乗り込む左席。なまじ固定翼機での感覚が体に出来かかっているがために、うわーっと思わず口から出そうになりました。離陸前ヘリパイ(関西から遠征)に『時々セスナに乗ってます』と話してたんで

これがヘリコプターってもんでっせ

って、たぶんサービスしてくれたんだと自分では思ってます。 

 

考えてみればヘリの場合は空中でエアスピードが0でも浮いていられる(もちろん姿勢が水平の時)わけで、ヘリの飛行特性からしてみればどうってことはない飛び方でしょうが、自分としてはジェットコースターに乗った時のような緊張感を味わいました

 

あっという間の3分間でした。普通に飛んでる時はセスナと同じ感覚です。視界の良さは最高で足元までバッチリ見えますから景色は最高です。

 

で、隣のヘリパイの顔を見たら・・・

 

 ご覧のとおりの涼しい顔でした いやはや・・・・

 

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クリアードフォーテイクオフ!

2006年04月23日 | 航空祭

この画像はタワーから『cleared for take off』つまり離陸許可をもらって、離陸滑走に移る直前の画像です。

 

撮影者は機体の後席、機体の中心付近から撮影しているのでこういうふうに見えていますが、左側の機長席から見た場合、自分の体の中心をセンターラインに合わせた時がセンターラインに乗った状態になるということになります。したがって離陸滑走の時は必ずセンターラインを『またぐ』ようにもっていきなさいと教えられています。

 

自動車の運転では、センターラインをまたいで走るなんてことはしませんし、この感覚に慣れるまで時間がかかりました。機体の中心より左側に乗っているのだから機体中心をセンターラインに合わせるには、操縦席から見て、少なくともカウリングの中央あたりにセンターラインを合わせるのでは?と自分では思っていました。

 

でも違うんです。視点の置き方としては自分の股間にまたぐように持って行けばピタリと合うんですこれが・・・つまり自動車の車両感覚、車幅感覚が飛行機にはそのまま当てはまらないのです。家に帰っていろいろ理屈を考えましたが、頭が混乱するので以後、深く考えないようにしました

 

 

で、今度は視点を変えて着陸寸前の画像をご覧下さい。 滑走路のエンドを通り過ぎ、対地高度100(約30m)フィートちょっとで、まもなく接地という状況です。

 

滑走路に書いてある01の数字の先に接地帯標識が見え、大型機のタイヤ跡が黒く、くっきりと付いています。 あそこにちゃんと降りられれば理想ですが、実はタイヤをどこに接地させてどころの話じゃありません。ここからがめちゃめちゃむつかしいんです

 

教官の指示でパワーアイドルにした直後からいっきに機体は沈んできますから、機首引き起こしの操作に入ります。 入りますと言っても教官のサポートなしには到底無理で、もっとも緊張する部分です。

 

はっきり言ってナメてました飛行機の操縦というものを・・・これに

横風やら、風の強弱

やら加わったらそれこそお手上げです。これからしばらくはタッチアンドゴー訓練の繰り返しで頑張ろうと決意も新たにしている今日この頃です。 

 

本日は先日、長崎旅行したおりに撮影した長崎での風景をご紹介します。一つはご存知グラバー園。高台から見下ろす風景はとても美しかったです。お天気にも恵まれました。

 

 

 

 

 

  

 

 

 

最後に稲佐山中腹から撮影した長崎市の夜景を。私のブログにもコメントをいただいているontopさんのお膝元ですね。 日本でも指折りの美しい夜景として有名ですが実に素晴らしい夜景でした。

コメント (2)
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ブルーインパルスと桜

2006年04月09日 | 航空祭

 

いわずと知れた航空自衛隊ブルーインパルス。これは演技科目のうちの一つ『ファン・ブレイク』の写真です。 音が再現できないのが残念ですがジェットエンジンの排気音がヒューンヒューンと響いてそれはそれは美しく、飛行機ファンならずとも魅了される光景です。

1996年の航空祭の時、帽子にブルーインパルスのパイロットにサインしてもらいました。私のお宝です。今年の秋もまた航空祭へ出かけてみたいと思っています。

 

 

 

 

当地では桜が満開を迎えました。今年は開花した後、好条件が重なり花が比較的長くもちました。わが町にもこんな素敵な桜参道があったんですね。偶然ですがたまたま見つけてシャッターをきりました。

 

 

 

 

 夕焼けがバックなら子供はシルエットになります。

 

 

 

 

 幹から直接花が咲いている木もありました。

 

 

 

 あたたかな春の一日でした・・・次の飛行訓練はG.W明けからです。 

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Student Pilotとして

2006年04月04日 | 航空祭

前述したように私は小さい頃から空を飛ぶものに対しては特別な反応と興味を示す子供だった。飛行機が飛んでいると目線は必ずそちらを向く。なぜ? と聞かれたら、多くの登山家がそう答えるように

=そこに飛行機があるから=

と答えるだろう。

職業パイロットとして毎日空を飛べたらどんなに幸せだろうと、毎日毎日、空を見上げては思っていた。 パイロットになるためには頭脳明晰なだけではだめで、瞬間的な判断力が秀でていなければならない、一点集中型であってはならない、体力も人並み以上でなくてはならない。

子供心に、本気でパイロットになるためにはどうすればなれるのだろうと真剣に考えていた。 今、私の周りにはたくさんのパイロットがいる。そういう人たちに操縦技術のことをおしえてもらったり、過去の経験談を聞かせてもらったりすることは私にとってすごく有意義なことであり、楽しい。

今、そういう環境となったことを幸せに思う。 職業パイロットになるという夢は果たせなかったが、その一方で『操縦輪をこの手で握りたい』という願望は実現した。 実際の飛行機に乗り、飛行クラブの門を叩いてみて改めて気づいたことは

 空を愛する男達はみな純粋で大人になっても少年の心を持ち続けた人たち

であるという事実だ。飛行機の前に立つと、気が引き締まる。アマチュアではあるけれども、この年にして航空訓練生のはしくれとなれたことを周囲の人に感謝したい。

コメント (3)
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