その昔、無線通信が趣味としてそこそこ流行った時代があった。もっとも、流行ったと言っても全体から見れば少数派であったのだろうとは思う。
当時流行したのはアマチュア無線とCB無線。自分が楽しんでいたのはアマチュア無線のほうだ。
『世界中の人とお友達になりましょう』
『キング オブ ホビー 趣味の王様』
なんてキャッチフレーズで書店の店頭でも専門誌を良く見かけたっけ。でも最近はこんなアマチュア無線専門誌の増刊号などを見かけることもほとんどなくなってしまった
携帯電話の急速な普及ですっかり影が薄くなってしまったように思うが、その頃はいたるところで無線のアンテナをつけて走っている車を多く見かけたものだ。
この無線というシロモノ、無線機とアンテナさえいったん揃えてしまえばランニングコストはほとんどタダに近いということが最大の長所として上げられると思う。
車に取り付けた無線機からオンエアーする場合、電源は車のバッテリーを供給源とするため電気代のことを心配する必要はない。家で使う場合でも電気代は微々たるもので、たかがしれている。そしていくら長時間話しても携帯電話のように通話料金を気にする心配もまたない。
そう言えばもうひとつ、パーソナル無線というのもあったが、これは仕事に使っても差支えないとされていたようだ。今はいったいどうなっているのだろう。
アマチュア無線は仕事に使ってはいけないことになっているけれどそれ以外のことには特に制限がなかったように思う。当時私はオートバイに乗っていたがマスツーリングの時には大いに役に立った。
けっこう便利で役立つ趣味であるという
コストパフォーマンスに優れた通信手段
なのでまた使ってみたいと思っている。
でもこの世の中、そんなにいい事ずくめなんてことは残念ながら存在しないようになっている。そう、この無線というものには不利な点もある。それは・・・
それはつまり話したい相手が無線機のスイッチを入れて待機していてくれなければいくら呼びかけても絶対に返事が返ってこないということである。
で、メインチャンネルと言って、みんなが聞いているガーガーピーピーうるさいところで待っていなければならないのでスイッチ入れっぱなしだとひじょうに疲れるから無線を必要とする時以外はスイッチをオフにしているのである。
自分の場合、友人と無線で話そうとして公衆電話などからわざわざ相手に電話をかけて『○○さん、無線のスイッチ入れてくれるー?』なんてことを実際にやって、笑われたこともしばしば
うーん、でも当時が懐かしい・・・
これって、実に今から20年以上前の話。でも携帯電話がこれだけ普及したのにその通話料がそれほど安くならないのはなんで
ちなみに飛行機の無線もアマチュア無線と同じく、何回交信しようと通話料は無料です。
ちゃんちゃん