急旋回

2006年06月28日 | 航空祭

この写真は水平線に対して45度のバンク角で急旋回中の写真です。いつもは計器パネルにカメラを合わせるのですが、傾き具合がよくわかるように水平線に合わせて撮ってみました。

 

45度バンクという旋回の角度をあらためてこうして見てみると、かなりの傾きであることがおわかり頂けるでしょう。上の写真の角度を山にあてはめて、その斜面から滑り降りるスキーヤーの姿を想像したらまさにそれは直滑降ではありませんか・・・

 

自分の場合、30度バンクまでだとなんとかなってる感じですが、この45度バンクの旋回となると操縦席でまさに

てんやわんや』の状態です。

 

ここまで旋回の角度が深くなるとむしろラダーの踏み込み量は30度バンクまでの時より浅くし、その分エレベーターの方を引かなければならない理屈になるのではないかとも考えます。

 

つまりここまでの角度に入ってくると、エレベーターがラダーの役目を果たすようになるから? という考えによるものです。 あくまで素人考えですけど・・・

なかなかおぼつかない現在の技量では、いまだに足元の感覚は私の脳に『今、このくらい踏み込んでるぞー』って正確に伝えてきてはくれません。 

実際は旋回計のボールをちらちら見ながら、こんなもんかーみたいにヒーヒー言いながらやってるわけです

 

 

次に視程について。私、同乗魔ですから自分の訓練以外の時にもけっこう乗っているんですが、いざ上空へ上がってみると水平線がきれいに見渡せる日というのはほんと、めったにありません。この写真を撮った日はけっこう良かったときのものです。 

視程40Km以上、なんて日が以前と比べるとかなり減ってきている事は確かでしょう。地球環境の保護とか地球温暖化防止が叫ばれている昨今、一人一人が自然環境の保護ということを考えて行動すれば、効果はわずかずつでも上がると思うんですけどね

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目指せハゲ山!

2006年06月18日 | 航空祭

 

梅雨入り発表が出た後、梅雨の中休みが続いている九州北部地方です。 

 

 

 

わがホームグランドである県央空港では西向きに離陸上昇する場合、目線を定める地点はちょうどランウェイ29センターライン前方に見えている山、離陸後の目標はあのハゲ山です。 

操縦教本に書いてあるとおり、離陸後はPファクター等さまざまな要因により、積極的に修正を加えていかなければ、まず例外なく機首は左へ左へと偏向していきます。

右ラダーをしっかり踏み込みながらエアスピードが75ノットとなる姿勢維持に努め、上昇していくとやがて対地200フィートの高度に達します。その後、さらに上昇しながら左旋回に入れ、その日の訓練空域へ。

 

 

この写真はクラブ員Aさんが45度バンクの旋回訓練を行っているところです。旋回計のボールが真ん中にあって、調和旋回していることがわかります。 

内(計器)、外(水平線と計器パネルとの位置関係で姿勢を把握)と注意を払いながら操縦輪を操作、足元のラダーも旋回の深さに合わせて踏まなければなりません。非常に高い集中力が要求されます。 

45~50度バンクの旋回ともなると、かなり難しくなってきます。私自身は最近エアワークの訓練をやっていないうえ、訓練間隔もだいぶあいてしまっているので、このような急旋回を次にやる時はおそらく高度一定、エアスピード一定とはいかないでしょう

 

実際、思うのは上空に上がってからの風。特に着陸時に受ける横風の影響。 大気は常に動いていますから、同じ条件の日なんてあり得ませんし、もちろんまったく無風ってこともありません。

 

それにしてもほんと奥が深いと思います飛行機の操縦は。アマチュアとして操縦を習うのはとても楽しいです。

 

 

この写真は3日前、別府湾に発生した雲海を偶然捕らえたものです。 まさに 

雲のじゅうたん 

雲海に浮かぶ高崎山、という光景を初めて見ました。なかなか神秘的でドラマチックな情景でした。

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広島にて

2006年06月17日 | 航空祭

この画像は昨年、当クラブ会長が操縦する飛行機に同乗し、広島西空港へ遠征したときのものです。伊予灘の海域かと思いますがとてもきれいな島々、そして海でした。

 

 

 

 

 

 

 

途中、海上自衛隊US-1の地上展示機が見えました。

 

 

 

 

広島西空港すぐ横のヨットハーバーです。 

 

 

 

 

私の場合、練習許可書で訓練飛行している立場ですから、基本的には許可を受けている県央空港と大分空港以外には着陸できませんが、自家用操縦士免許を取れば、各地への遠征飛行が可能です。

 

海は広いな大きいな 月が昇るし日が沈む 海にお船を浮かばせて 行ってみたいなよその国』 子供の頃、口ずさんだ歌。

いつかは私も・・・

 

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タッチアンドゴー

2006年06月11日 | 航空祭

新緑のまぶしいこの時期、わが九州北部地方も

梅雨入り発表となりました。 

本日は空港フェンスの外から撮影した写真によって、当フライングクラブ員による『タッチアンドゴー』訓練の模様を紹介します。

 

タッチアンドゴー(TGL)とは、読んで字のごとし。滑走路に接地した後、フルパワーを入れ、再び離陸していく訓練です。繰り返し繰り返し、この訓練を行っていくことによって、確実に技量がアップしていきますが、本日は順を追って写真でC/Kしてみます。 

 

 

 

離陸ポジションへ向けてタキシング中  

 

スロットル全開、離陸滑走開始。右ラダーをしっかり踏まないと左へ取られます。

 

   

エアスピードが50ノットを越えたあたりから、操縦輪にバックプレッシャーを加え、離陸

 

 

ダウンウインドを対地高度800フィートとなる1600フィートの高度に維持しつつ、パワーを絞りベースレグへ旋回。 

ベースレグではフラップを10度、20度と下げていき、徐々に高度を降ろしていく 

 

 

 

フラップフルダウン。滑走路末端を通過後、パワーカット。返し操作始め

 

 

 

まもなく接地、接地点を見ながら操縦輪を引く。機体の沈み具合を体で感じながらさらに引く・・・

 

 

すーっと伸びていきながらも静かに沈んでいく機体 

 

 

接地の瞬間。タイヤがキュキュッと鳴る

 

 

 

接地前の最後の返し操作をもう一度アップで見てみましょう・・・ 

終わり良ければ全て良し。着陸が決まったときの気分は最高です。今日は終日、3ノット以内のウインドカーム。絶好の訓練日和でした。

 

暑い中、TGLに明け暮れたクラブ員の皆さん。そして教官、大変お疲れ様でした。来月は私も訓練です。頑張りまーす

 

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