回想の日

2007年09月27日 | 航空祭

 

親父は昭和3年生まれの辰年。戦時中、飛行機乗りを目指した男だった。

真っ白い飛行学校の制服を着て、敬礼をした写真が実家に残っている。当時の写真は当然のようにモノクロである。

そんな写真を見る時、セピア色に変化した色が時代を感じさせ、なんとも言えない郷愁が漂う

 

親父は海軍航空隊で飛行機乗りを目指していたが、こころざしなかばで戦争が終わり普通の人になった。

昭和3年生まれが16歳の頃の話だから、実に60年以上前の話である。本人はすでにこの世にいないから改めて当時のことを聞くことはできないが、当時の花形戦闘機ゼロ戦を前にして目を輝かせていたに違いない。

 

 

今、私の目の前にあるのは軽飛行機の代名詞ともなっているセスナ172という飛行機。

戦闘機のような派手さやカッコ良さとは縁遠い飛行機かもしれないが、空を安全に飛ぶために研究されつくし、多くの実績を積んできたまさに質実剛健、飛行機の基本とも言える形をした飛行機だ。

空を飛ぶために生まれてきたその姿とたたずまいには独特の雰囲気がある

 

これからもこの飛行機に乗って空の魅力を堪能し、仲間たちとともに多くを学びたいと思う 

 

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航空身体検査の話

2007年09月23日 | 航空祭

 

航空機の操縦訓練を始めるにあたっては航空身体検査に合格して操縦練習許可書を手にしなければならない。

この航空身体検査、特に目の検査が厳しい。視力検査はもちろんのこと、視野検査というのがある。

料理で使う『ボール』よりもふたまわりほど大きいプラネタリゥムみたいな検査器の中に顔を入れて待っていると、無作為に小さな光があちこちに出てくる。もちろんどこに現われてくるのかはわからない。

 

 

 

その小さな光を見つけたら手元のスイッチを押す。最初はそれほどでもないが、だんだん疲れてきて集中力が低下してくる

光を見つけ次第押さなければならないのだけれど、タイミング的にと言うかインターバル的にと言うか、どこかで光ってるはずなのに見つけられないことがある。

自分の性格は基本的に『好きやすい飽きやすい』であるからこの検査は非常に辛い。しまいにどうでもいいじゃんみたいな気持になってくる。

時間を計ったわけではないが片目15分×2で30分くらいは費やすのではないだろうか。時間も長い。私はこの検査が終わった時にはヘロヘロになる。

前回の航空身体検査の時、『この検査は集中力がどこまで維持出来るかってことも調べるんですか?』と思わず聞いてしまったが、担当の看護師さんは『そんなことはありません』と笑いながら答えてくれた。

目も相当疲れる。この検査を受けることによってヘタすると視力が低下するんじゃないの?と思えるくらいに・・・

でも根気よくこの検査に向き合ってきちんとやらなければ合格はもらえません

 

 

今日はクラブ員のD.AさんとK.Y さんのフライトがある日だ。わがクラブでは大分空港で管制塔の見学会もあるらしい。

自分は残念ながら参加できないけれど、もし写真が手に入り公開可能であれば次の機会にでもこのページでご紹介したいと思う。

最後にカナダで航空留学中のMr.hiropochiに母国ニッポンからエールを

 

フレーフレー    HIROPOCHI   

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領空を守れ!

2007年09月16日 | 航空祭

 

 

今年度の補正予算で、わがtomitoshi航空基地にAH-64Dアパッチとヒューズ300を配備しました。

ヒューズ300は基地から半径5マイルの管制圏内におけるゴキブリ・ヤブ蚊等の常時偵察用として2日ほど前に配備をいたしました。

ただ、レシプロエンジンであるヒューズ300の方は昨今の地球温暖化による気温の上昇により空気密度が低くなっているため本来のパワーが出ず、飛行高度が思うように取れないため現在は偵察フライトを断念しております(ほんとは重量が重い)

アパッチの方はそれらに対する警戒、及び領空侵犯をもくろむ害虫等への攻撃体制確立が主な任務です。 

 

 

管制塔からの緊急指令によりスクランブル発信するアパッチ

 

本来ならF-15の二機編隊でスッ飛んでいくところですが、わが基地周辺は空域が狭いためヘリで充分なのです

従って現在はもっぱらAH-64Dアパッチが偵察と攻撃任務を兼任で遂行中であります。 

 

 

 

これ実は今、ちまたで知る人ぞ知る室内用赤外線操縦ヘリコプターなんですねー。 原型は国内メーカーで作られている『ハニービー』というヘリコプター。上の写真はそのスケールバージョンとして最近発売になったアパッチです。

そもそもはNHKの朝の番組まちかど情報室』でこのヘリコプターの存在を知りました。そしてその後Mr.hiropochiがこれを所有していることを知り、さっそく貸りて一晩遊ばせてもらいました。

たかが玩具と思いきや、これがまたことのほか良く飛ぶんですよねー。家の中でこんなちっちゃなヘリコプターが飛ぶ世界ってとても楽しいです早い話がハマッてしまいました

今日は日曜だというのに台風の影響で屋外はほぼ一日、朝から雨が降ったりやんだりの荒れ模様。こんな日はこのヘリコプターで遊ぶに限ります 

今夜も家族が寝静まった居間の訓練空域でアパッチの夜間訓練が行われることになっています。

だははっ 

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兄弟船(兄弟飛行機)まもなく空の港より出港

2007年09月12日 | 航空祭

 

 

ここんとこようやく熱帯夜から解放されるようになってきた

それにしても今年の殺人的な暑さはこたえた。

南国生まれのくせして暑さにはからっきし弱い根性無しの自分にとって、夏は鬼門である。

 

さて、当ブログの姉妹ブログ(男同士なので兄弟ブログか)である

 

操縦訓練生hiropochiの雑記帳

 

の著者、Mr.hiropochiが今週末いよいよ2回目のカナダ遠征へと旅立つ。

同ブログにも書かれているが問題は現地の天候である。天候さえ良ければ訓練は順調に進む。

順調に進みさえすれば今回の遠征で夢のソロフライトも実現の可能性大である。 

 

 

 

Mr.hiropochiのカナダ遠征にぜひご期待下さ 

 

アドレスはこちら

http://blog.goo.ne.jp/hiropochi/    『操縦訓練生hiropochiの雑記帳』です。

 

 

あっ、セスナ172操縦訓練日記には期待しなくていいですって意味じゃないです

こっちもぼちぼち  

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ランディングライト

2007年09月07日 | 航空祭

9月に入ったにもかかわらず、西日本はいまだに厳しい暑さが続いている。

高原での朝晩は寒いくらいになったという話を聞く一方で、平地ではもうしばらくこの暑さに耐えなければならないようだ。

地球温暖化どころか地球高温化の領域に入っているような気さえしてくる。9月になっても連日真夏日だ猛暑日だ、なんていうことがこれまでにあっただろうか・・・

 

 

ランディングライトを点灯し舞い降りるセスナ

 

『ヘッドライト・テールライト』

 

 語り継ぐ 人もなく
  吹きすさぶ 風の中へ
  紛(マギ)れ散らばる 星の名は
  忘れられても
  ヘッドライト テールライト 
      旅はまだ終わらない
  ヘッドライト テールライト 
      旅はまだ終わらない・・・

 

は好きな歌のうちの一つだ。NHK TVのドキュメンタリー番組のエンディングテーマ曲"Project X 挑戦者たち"でもあった。

例によってランウェイライト・ランディングライトと置き換え、替え歌にしてみようかとも思ったが、この歌の価値を乱したくないのでやめておく。

なかなかかなわぬ夢となっているがいつかセスナに乗り、ランウェイライトに浮かび上がった空港の夜景、その美しさを目の当たりにしてみたい  

 

RJFT熊本空港にて 

 

 

 

飛び立つ翼セスナ172P                                     翼を休めるセスナ172R

大分県央空港にて

 

本物の飛行機乗り(自家用操縦士)への旅は始まったばかりだけれど、とあえず広い意味で飛行機乗り(訓練生として)にはなれたので、私の場合はこれで良しとしよう

ライセンスを目指している人もそうでない人も、またこのページを見にきてくれた方々も一緒にこの

 

すばらしい大空の世界

 

を楽しんでほしい。

私はセスナ機から撮ったこんな写真と、へたな文章を中心に、これからもこのページで何かを、なにかと暗い話題ばかりが多いこの時代に、何かホっと安心出来るような瞬間を感じていただくことのできる世界をこのページから発信し続けていきたいと思う

 

九州にも秋はすぐそこまでやってきているみたいだ。みなさんがお住まいの地域に秋はやってきていますか? 

 

 

 

暑すぎた夏は・・・

 

ようやく終わりを迎えようとしている。でもまだ終わってない

  

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