一昨年の鹿屋祭でSH-60Jのシミュレーターを経験していたのでヘリコプター
のシミュレーターはこれで2回目である。
あらかじめインプットされたプログラムによるフライトパターンが終わると教
官は私のリクエストに応えて操縦モードに切り替えてくれた。
しかもエプロンに駐機したシーンからのスタート!
教官「じゃ、どうぞ」
私「あ、はい」
えっ?? ほんとに操縦させてもらえるんだーヤッター
車のサイドブレーキに似た(コレクティブピッチレバー)左側のレバーと、
股間に位置する(サイクリックスティック)操縦桿をどのように動かせば
どういう挙動をするかは一応知っている。
で、離陸のため左側のコレクティブピッチレバーを少しずつ引き上げる。
浮かない、まだ浮かない・・・
さらに引く・・・
全ストロークの1/2程度のところだったと思う。ようやく機体は浮上した。
浮上後の最初の難関はホバリング。つまり空中停止させること。
浮上直後、ジワーっと右に流れ始めたので操縦桿をすかさず左へ倒す。
すぐさま機体は左へ移動を開始した。ホバリングさせるためには機体の挙動
を先読みし、舵を少し打っては戻し、また少し打っては戻すといった操作が
必要となる。
だが、意に反して機体は暴れ、手に負えない状態に
教官の見ている目の前でホバリングを決めてみたかったのだが思っていた以上
に舵の効きは敏感で機体を空中停止させることは出来なかった。
原因はサイクリックスティックを必要以上に動かしたことにより、オーバーコ
ントロールになったからであった。
ヤバイ、このままでは墜落する
とっさに、この後コレクティブピッチレバーをグーッと引き、右手の操縦桿を
前に倒して一気に上空へ。
エアスピードがついてくるに従って飛行は安定し、けっこう空港周辺を自在に
飛び回ることが出来た。この時、速度計の針はセスナ172の巡航速度よりもや
や速い120ktを示していた。
はるか前方には別名、薩摩富士とも呼ばれる開聞岳が・・・
もうすっかり完全にヘリパイ気分である
おー、これはすごい~
ほんとにヘリで飛んでいる感覚だ~
続く